月: 2014年9月

  • 【2014/09/19】東京・官邸前

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    9月19日(金)の「再稼働反対!首相官邸前抗議!」のレポートをお届けします!
    次回は9月26日(金)です!
    詳細はこちら
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    季節はどんどん流れ、すっかり日も短くなりました。会社を出ると、辺りはもう薄暗くなってます。
    わたしは何故か、この日が短い方が好きで…夕暮れが早くなってくると、何とも言えない安心感の様なものに包まれるのです。友達はだいたい日が長くなってくる方が好きな子が多く、「会社出た時まだ明るいと、何だか得した気分!」って言ってるのですが…(笑)
    そんな夕暮れの中、今日も金曜官邸前抗議へと向かいました~。
    わたしが到着した時、国会前ではちょうどスピーチが始まっていました。
    福島の方の思いを伝える女性。震える声で喋り出し、途中、声に詰まって話せなくなってしまいました。参加者の方々が「頑張れ!」と叫びます。涙ぐむ声でまた話し出す女性。
    この光景も、官邸前抗議が始まった頃からのお馴染みの光景です。抗議やスピーチをする人が、泣きそうになって声が出なくなると、周りの人たちが「頑張れ」って声を掛けてくれる。ホント、ごくごく自然に…。ずいぶんと見馴れた光景になっちゃってるけど…すっごく暖かいですよねぇ。いつもこの周りから飛ぶ「頑張れ!」の声を聴くたび、わたしの心が、フワッとあったかいものに包まれるのです。
    ドイツ人の男性がステージに上がりました。あ、あの人、さっき奥さんとベビーカーに乗った子供連れて歩いてた人だ!ベルリンからいらしたそうです!
    ドイツ人の男性の隣に小柄な日本人の若い男の子が立ちました。
    「…あ、僕は通訳で、ただここに立ってるだけですので…」
    ドッとウケる参加者の方々(^^;(笑)
    ドイツ人の男性がスピーチし始めました。
    「私はベルリンでニュースレターの仕事をしています。5時間まえに妻と娘と成田空港に着いたばかりです。」
    参加者の方々が歓迎の気持ちをこめて拍手します。
    「今日この官邸前抗議に来て、私はとても感動しています。色んな人が来ているし、政党も1つではない。団結の意思をとても感じる。私もこのコミュニティの一員になりたい。」
    「福島の事故は、とても悲しかった。福島から遠い場所にいる私達だが、気持ちはとても近かったです。」
    「この抗議行動がここまで長く続いてるのにとても感動しています。この抗議行動が、これからも先も長く続き、そしてより大きくなっていきます様に。こういうコミュニティはとても大切だと思います。」
    「原子力は超人的なテクノロジーです。しかし私達はスーパーマンではない。私達は人間が制御できるエネルギーを使うべきなのです。私達に原発いりません!」
    そして日本語でもう一度…
    「ワタシタチハ、ゲンパツハ、イリマセン」
    参加者の方々から大きな拍手が起こりました。
    続けてコールが始まります。反原連の原田さんが国会に向かって叫びます。「電力は足りてんですよ!嘘ついてまでやってんじゃねえぇぇ~~~!!!」そしてコール~。
    仕立ての良さげなスーツを着た40代位のサラリーマンの男性が塀に寄りかかってコールしています。キャップをかぶった若い男の子、かなりのお歳を召したお婆ちゃん、ワンピースを着た若い女性、さっきのドイツ人の男性が言ってた様に、ホント、色んな人たちが来てるよなぁ。
    つか、そこに立ってスマホ見てるサラリーマン、うちの部長にそっくりなんだけど…。(違うけど)
    コールしてる国会前を今日も自転車隊の皆さんが列をなして颯爽と走って行きました。
    ヒョウ柄のスカーフを巻いた女性が抗議の列に加わります。もうそろそろ夜はヒンヤリしてきたよね。
    官邸前の方へ向かおうと歩いて行く途中、ゲリラカフェに寄りました。今日も身体に優しくて、とびきり美味しい食べ物と飲み物を用意してきてくれています。そこへ、リュックをしょった小柄な女性が「すみません、何か頂いていいですか?」と、覗きこんできました。「お昼食べてないからお腹すいちゃって…」と笑いながら「わぁ…どれも美味しそう…」と巨峰のタルトをいただき、塀に座りパクパクとあっという間に食べてしまいました。
    グミ坂手前で、国会に向かって太鼓を叩いてるご婦人は今日もいらしています。ご婦人の前を通過する人に、必ず頭を下げています。すると、前の方から1人の女性が歩いてきました。ご婦人がその女性に向かって頭を下げると、女性はハタと立ち止まり、ご婦人に向かって両手を合わせて一礼し…去って行きました。
    官邸前エリアでは最終コールが始まっていました。
    と、目の前を、スタッフのMちゃんがスゴい勢いで走り去って行きました。しばらくすると、チラシの束を抱えてまた走って来ます。はぁはぁ息を切らしながら、「最後に配るチラシが足りなくなったんでインフォコーナーまで取りに走った!疲れた!」と笑顔で言い、小走りにグミ坂を上がって行きました。
    最終コール終了~。いつものダラクさんの官邸に向けての抗議スピーチ!これを楽しみにしている参加者の方々も多いはず。みんな、聞き耳を立てて聴いてます。
    「(前半略)おい!20ミリシーベルトで安全なんて言うなよな!そんなに原発好きならな、原発大好きなお前らが行って除染活動してこいよ!できんのか?できねーだろ?だったら原発も、総理大臣も、やめちまえぇぇ~!!!」
    何やら丸くなって話をしていた3人組のおじさん達が、その「やめちまえぇぇ~!」の声に、当たり前の如く反応し、サッと振り向き官邸に向かって「そうだ!やめちまえ~!!!」と怒鳴りました。
    うむ…そこは外さないのね…なるほど…さすがだわ…(^^;
    グミ坂の途中で私も帰る参加者の方々を見送ります。
    「お疲れ様でした~」と言ってると、常連の飴のおじさんがニコニコしながらやって来ました。いや、何で『飴のおじさん』かって、この方、毎週必ずいらして、帰りにグミ坂に立つスタッフさんに飴をくださるのです。私を見ると笑いながら「そんな暗いところに…(笑)」と言うので、「はい、わたし控えめなので…」(どこがや)
    おじさんはもちろんそんなこと聞きもせずバックからガサガサと飴を取り出してます。
    あれ…?バックに可愛いピエロのマスコットがぶら下がってる…。ピエロが大好きなわたしは思わず、
    「わ!可愛い!ピエロだ!」
    するとおじさんは、
    「あ、これ?ここ来る途中、経産省前のテントでカンパしたら貰ったんだよ。手作りみたいだよ。欲しい?あげようか?」
    「えっ…、いや、何か悪いなぁ…いただきます。」
    (貰うんかいっ!)
    おじさんのバッグから、わたしのとこへ来たピエロさん。早速、バッグにつけました~。わーい!
    ピエロって、よく『本心を仮面で隠してる』ってことに例えられます。心の中では泣いているのに、顔にはおどけた仮面をつけ、笑っている。
    みんなそうでしょう…。
    あの震災後、ずっとそんな思いを抱いて生きている方々…たくさんいると思います。
    そして、毎週金曜にここに集まってる参加者の方々も、スタッフさん達も…。
    せめて、みんなの願いのひとつである『脱原発』が叶い、辛くても苦しくても笑って頑張ってきたみんなの笑顔が、本当になります様に…
    そんな日が、必ず来ます様に…
    『道化』 谷川俊太郎
    笑っているのだ
    泣いているとき
    泣いているのだ
    笑っているとき
    涙はクリスタル
    自分でも分からない 自分の
    心の そのときの
    その輝きの…

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  • 【2014/08/30】川内原発再稼働やめろ! 0830再稼働反対★国会前大集会レポート その3(完結編)

    2014年8月30日に行われた「川内原発再稼働やめろ! 0830再稼働反対★国会前大集会」のレポート完結編をお届けします!
    その1はこちら。
    その2はこちら。
    *********
    財務省交差点へ向かって歩いていると、途中、若い男の子が、舗道の端に立ち、道路を面して国会議事堂に向かってプラカードを掲げていました。そして、最終コールに合わせ、そびえ立つ国会議事堂へ向かってコールしていました。
    「原発もろともお前もやめろ!」
    「子供を守れ!」
    「そのために原発全てやめちまえ~!!!」
    抗議終了です。
    ぞろぞろと帰路につく参加者の方々を見送っていると、松葉杖をついた奥様と一緒に歩いてきた旦那様が「2人分です」と言ってカンパして下さいました。「ありがとうございます、お疲れ様でした!」と頭を下げると、奥様もニッコリ。二人はまたゆっくりゆっくり歩いて行きました。
    と、段ボールを持った何人かの男性がやってきて、「お疲れ様でした~」と言いながら、何やら帰る参加者の方々に配り始めてます。
    あれ…?もしや、あれは……
    あの団扇だー!!!
    (と、次の瞬間には走って貰いに行ってるわたし…)
    わーいわーい!ゲットしたー!(良かったね…)つい最近、発行された『NO NUKES Voice』という本のPR団扇でした!カッコいい~!
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    参加者の方々が帰られた後は、反原連の方々や当日スタッフさん達での後片付けが始まります。
    機材をまとめ、数を確認、ビニールシートやテーブルを畳み、皆さんの暖かい志のカンパもまとめます。備品を揃え確認し、ゴミを拾い、開始前と同じように…いや、それ以上に綺麗にして帰ります。
    今回、ふと思って、ああ…って凄く納得したことがあります。反原連の人達って…完全に裏方なんだなあって。も、ホントに裏方雑用係みたいな立場。いわば主役は、集まってくる参加者の方々…というスタンスなんですよね。その人達の為に、場所を整え、準備をし、当日は神経を張り巡らせトラブルが無いように気を使い、終わった後は後片付けと掃除と反省会。そしてまた、次の抗議の準備をしていく…。なるべく、参加される方々の意図を組むように図り、時には調整し、逸脱した行為には注意をする。
    とにかく、目的はただひとつ…『全ての原発を無くすこと』。それだけの為に、一年中、裏で雑務をこなしている人達。
    だからこそ…ここまで続いているんだと思います。参加者も信頼して、ずっと集まってくるのだと…。
    今日も見ず知らずの人達が、原発をなくしたいっていう一点で集まりました。この後ろにはこの倍以上の原発反対の人達がいます。
    今日は予想外な人出でした。そして、凄く盛り上がったし、それより何より私には、全体的に何だかとても温かな空気が流れているように感じられたのです。そしてそれが凄く良い時間を作った様に…。うまく言えないんだけど、誰かが誰かを思いやるような…そんな優しい空気が流れていたように思えたのです。
    抗議が始まる前に、公園から流れてきた『明日に架ける橋』…この歌を後でふと思いだし、歌詞を改めて調べてみたら…泣けました。
    ああ…、本当にこの歌詞の様な抗議集会になったなぁ…って。
    この歌詞を頑張ってる皆さんに捧げたい。
    『明日に架ける橋』
    君が疲れ果て 途方にくれて 涙もこぼれ落ちてくるようだったら
    僕がその涙をふいてあげよう 僕がそばにいるから
    人生が大変で辛いとき 友達も見つからないようなとき
    激流に架かる橋のように 僕が君の支えになるから 僕が君を助けるから
    君が落ち込んで希望も失って 一人立ち尽くすようなとき 辛い夜を過ごすようなときも
    僕が慰めてあげよう 僕はいつも君と一緒だよ
    たとえ先が見えないような時も 辛いことだらけになったとしても
    荒れ狂う河に架かる橋のように 僕がきっと何とかしてあげるから 僕がきっと君を助けだすから
    さあ 可能性に向かって立ち上がろう 一歩足を踏み出そう
    今 君の光を発揮するときが来たんだ 君が望んでいた世界がもう目の前にあるんだ その輝く未来に目を向けてみてごらんよ
    そしてまた友達が必要なら 振り向けばいつも僕がいるさ
    人生がどんなに大変なことにみえようとも 僕が何とかするから
    人生がどんなに大変なことになっても 僕が君の支えになるから 大丈夫だから
    一人で立ってるけど一人じゃないよ。
    共に行こう…
    お疲れ様でした~!!
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  • 【2014/08/30】川内原発再稼働やめろ! 0830再稼働反対★国会前大集会レポート その2

    2014年8月30日に行われた「川内原発再稼働やめろ! 0830再稼働反対★国会前大集会」のレポート その2をお届けします!
    その1はこちらからどうぞ!
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    さてさて、ステージでは切腹ピストルズの皆さんの演奏が始まりました!実はこの方達の演奏をちゃんと聴くのは初めて!
    壇上に上がったメンバーの一人が独特の語り口調で喋り始めました。
    「今日も我々は皆さんの聖地に参上いたしましたぁ~!」
    おおっ!ここでも聖地とな!
    「これはもう『一揆』でございます!『一揆』のもともとの語源は一つになる、ひとつになるという事でございます!」
    「昨日私の枕元に昔の人がたくさんたくさん立ちました!そして私にこう言います。『おいおい君たちいったい何をやってんだ。わたしはこんな平成にするつもりで頑張ったつもりはない!君らいっそのこと江戸時代からやり直したまえ!』」
    参加者の方々、大笑い。一気に空気が熱く盛り上がっていきます!
    演奏が始まりました!これがまた、何というか…和と洋との傑作コラボレーションというか…激しいリズムにみんな大盛り上がり!
    歌の後は、青森県の大間原発の反対運動に参加してきた時の話。
    原発誘致者が、地元の住民宅に足繁く訪れ、世間話をしながら、じわじわと賛成させてく手口。気がついた時には、反対できなくなる『囲い』を作っていく手口。地元の人達は言っていたそうです。「原発の誘致によって、土地の人間がバラバラにさせられる…」
    そして最後の演奏、八木節をもじった『ヤケ節』!(^^; 夏祭りの様なお囃子の、アップテンポな激しい演奏!カッコいい~!
    日も暮れてきた国会前で、切腹ピストルズの演奏を聴きながら、「今、わたし、今年一番夏っぽい雰囲気味わってるかも…」と思い、ちょっとだけ嬉しくなりました。

    (youtubeで映像を見つけたので掲載します:編集者より)
    ステージを横切って、桜田門方面への舗道を歩いていくと、真っ暗な舗道にキラキラと光るモノがあります。近寄って見ると、何人かの参加者の方々が持ってきた、お手製のランプでした!
    皆さん、夜の抗議の為に、こうした光るモノをよく手作りして持ってこられますが、今日のこのランプもとても綺麗!
    「綺麗ですね~。写真撮ってもいいですか?」
    と聞くと
    「どうぞどうぞ!」
    と皆さんニコニコ。
    1人のおじさんが
    「昔のチラシを縮小コピーして100均で買ってきたセロハンと貼ったんだよ!」
    と説明。
    「凄いなぁ~」
    と言うわたしに
    「色が綺麗でしょ?綺麗な色合いの方が暗い中にいいかなって…」
    街灯のない真っ暗な舗道で、手作りのランプはきらきらきらきら…温かく光っていました。
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    横断歩道を渡って対岸へ向かいました。
    対岸の舗道でも、いつも以上にたくさんの人達!向かい側から聴こえてくるスピーチを真剣な表情で聴きながら、時々「そうだ!」と声をあげています。こちら側も、何か…独特の熱気に包まれています。
    若い男の子がわたしの前を早足で通りすぎた後、ハタと立ち止まり引き返して来ました。そして、ポケットからお金を出すと「あの…カンパします。お疲れ様です、ありがとうございます。」と言い、ペコリとお辞儀をしてまた去って行きました。
    ステージの方へ戻ろうと横断歩道を歩いてると、前を歩くご婦人達が国会の上を指差し、「ねぇ、ほら見て。国会の上に三日月が出てるわ。」
    見上げると、本当に国会の斜め上に綺麗なお月様…
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    国会前ステージは相変わらず盛り上がっています。ブース内では、進行役を始めとするスタッフさん達が、流れをスムーズにする為にテキパキと動いています。
    参加者の足も途絶えません。帰る人、来る人…人の往き来が盛んです。
    何か凄くいい雰囲気。静かな強い、そしてあたたかい空気。
    もう何だか、今年の夏最後の、最高の夜祭りって感じだね…。素敵だな…。ここに集まってきた人達の、原発を無くそうという気持ち、福島を思う気持ちが、本当にあたたかく…国会前を包んでいる様に感じました。
    ステージでは代わる代わるスピーチが続いています。
    「長時間の避難バスの移動で亡くなった方がたくさんいるのです。狭いところに避難させられて、亡くなった方もたくさんいるのです…」
    「52.5万tの汚染水。この間、作業員の方が二人亡くなりました。こんな状態で再稼働なんて狂気の沙汰です!」
    「母親はみんな同じ気持ちです。世界の何処にも原発はいらないんです!みんなで子供を守りましょう。環境も人間も、守っていかなきゃいけないんです!」
    そしてスピーチのラストを飾るのは、官邸前抗議ではすっかりお馴染みのお婆ちゃん、斎藤さんです。
    「ここにいらっしゃるお巡りさんもきっと原発に反対だと思います。是非、非番の際は、私服を来てコチラ側へ入ってください。」
    ドッと湧く参加者の方々!
    「みんなで、安倍の暴走を蹴飛ばしていこうじゃありませんか」
    相変わらずの力強いスピーチ…素晴らしい…。
    そしてミサオ・レッドウルフさんの「1日も早く、こういうことをしなくてすむ様に…」というコール前の挨拶を背に、わたしは帰る皆さんを見送るため、財務省交差点へと引き返しました。
    その3(完結編)を読む

  • 【2014/08/30】川内原発再稼働やめろ! 0830再稼働反対★国会前大集会レポート(その1)

    2014年8月30日に行われた「川内原発再稼働やめろ! 0830再稼働反対★国会前大集会」のレポートをお届けします!
    今回も、体調が悪い中、大作を仕上げてくださいました!
    どうぞお読み下さい!
    ********
    30日の大集会レポート…大変遅くなってスミマセン!本格的に身体を壊してしまい、こんなに遅れてしまいました…。
    今頃ですが大集会の日にわたしが見たこと感じたこと…Part1です!
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    いきなり秋がやってきて、夏とバトンターッチ!したかの様な今週…。涼しい1週間でした。
    夏の終わりって何でこう切ないんだろ…。温度が高いとこから低い方へ下がっていくからかなぁ。いつも切ない。毎年切ない。不思議だ…。
    さて、そんな切ない夏の終わり、8月最後の土曜日。『0830 再稼働反対。国会前大集会』が開催されましたー!
    私はスタッフ集合時間の16時に財務省交差点の本部に到着。反原連の方たちはもう既に集まっていて、テーブルやフラッグをセッティングしたり忙しそうに動いています。
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    いつもの様にシーバー(トランシーバー)を受け取り、お手伝いのスタッフさん達と全体の流れを確認し、カンパ袋を受け取ります。
    そうこうしている間にもゾロゾロとやってくる参加者の方々。今日は、暑さもほどよく、いい具合に涼しく、何か気持ちいい夏の夕暮れって感じだなぁ~。ウホホッ♪
    17時開始の15分前になったので、とりあえず誘導も兼ねて舗道に立ってるか…と、国会へと向かういつもの並木道の公園入り口前に立ちました。
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    今日も公園は門が開いています。
    ゾロゾロとやってくる参加者の方々に「ご苦労様です。お疲れ様で~す。」と声を掛けていると、ふと…公園の中から『明日に架ける橋(サイモン&ガーファンクル)』の旋律が聴こえてきました。
    楽器を持って来た誰かが奏でているのでしょうか。
    なんともまぁ…夏の夕暮れにピッタリな、そしてここに集まって来るみんなの思いにピッタリのメロディー。
    うわー、初っぱなからいい感じやないか~い。
    ちょっといい気分になって、明日に架ける橋のメロディーを背に立っていると、「お疲れ様!忘れないうちにってカンパしとくわね!」と何人もの方々から温かいカンパが…!ありがとうございます!
    「雨、大丈夫で良かったねぇ~」とか「夏の最後の思い出に来たわよ」と仰る方や、中には「しんどかったから行くの迷ってたんだけど、高市早苗の、官邸前のデモも規制すべきなんて発言聞いたらアタマきて来ちゃったわよ!」という方々も…。(何人もいらっしゃいましたー)
    今日は初参加の方もたくさんいた模様。国会議事堂前駅のグミ坂で誘導してたスタッフさんが何人もの方々に道順を聞かれたそうです。私も「抗議する場所はこの先でいいのかしら?」と、数名の方から聞かれました。
    公園内から聴こえてくるメロディーはいつのまにか別の旋律に。楽器が奏でる優しいメロディーに包まれてる夏の夕暮れの国会前。
    と、何やら見たことある顔がやってきます。あっ、キャンドルエリアの金魚兄さんだ!
    「よおっ!お疲れ~!」
    今日も元気な金魚兄さん。
    「今日は俺、スピーチしなきゃいけないんだよ~」
    「ええ!マジで!?頑張ってー!」
    「インドの反原発の今の状況とかさ、報告しないとなんだよね…」
    「カッコいいじゃーん。噛まないでちゃんと喋ってね。(←失礼すぎ)」
    と、そんなアホな会話をしていると、1人の男性がニコニコしながら近づいてきました。そして金魚兄さんに
    「すんません…おたく関西弁やけど関西の人?」
    「はい、わたし関西よ」と金魚兄さん。
    「いや、私、大阪から来ましたねん」
    「わ!ご苦労様です!」と、私と金魚兄さん。
    「でな、関西の方でも原発反対の抗議とかありますけどな、なんつうか…東京みたいに、日比谷とか、金曜官邸前とかな、『聖地』みたいな場所が関西にはないやろ。関西にもそういう場所ないとアカン思いません?関西にも原発反対の『聖地』みたいなとこ作らんとアカンで、ホンマに…」
    (聖地!聖地って言ったよね?今。やーん、素敵なこと言うやないかいっ!)
    「私、阪神ファンやねん。そやから読売大っっ嫌いやねん!」
    (なるほど、コテコテの阪神ファンて顔しとるわ…)
    「まったく、アベノミクスやなくてアホノミクスやで、ホンマに!」
    阪神ファンさんと金魚兄さんは2人で関西弁でベラベラ喋りながら、そのまま国会前の方へ歩いて行きました。
    すると今度は、いつもの文字起こしのお兄さんがボードを担いで歩いて来ました。
    「あ、今日もボード立てるんですね!ご苦労様です!」
    と言うと、
    「ここまで人が増えてきたら、どけますので…」
    とスゴい発言。
    「いや…大丈夫だと思いますよ…。まあ、ここまで列が来たら万々歳ですけどねー(笑)」
    今日は金曜抗議の拡大版って感じで、反原連の方たちも、あまり気負わずにいきましょう…って、話していたのです。官邸前エリアもなく、国会前だけだし、人数的にもどのくらい集まるかな~って感じ…。
    (にしては、けっこういい感じに集まってきてんだけど…)
    お、5時だ!大集会がスタートしました!
    私は舗道をうろちょろ…。今日は三時間の集会なので、参加者の方々の入れ替えも激しそう。前半30分だけ参加して帰って行く方々も数多くいらっしゃいます。
    国会周辺は程よく風も吹いていて気持ちいい夏の夕暮れ。心なしか、抗議全体の空気もどことなく柔らかく感じます。
    国会ステージでは、こぐれみわぞうさんが演奏前のスピーチをしていました。10月に予定されている国会前の下水道工事の事に触れ、
    「ここが使えなくなっても、今まで私たちがずっとあげてきた声は、この地面が全部聞いている。国会議事堂だって聞いている。」
    …そんなことをスピーチしていました。
    思わず国会議事堂を見上げます。
    いつもと変わらない佇まい…。でもそんな風に見てみると、建物そのものが生き物の様に見えてきます。
    と、大型観光バスが正面を横切ってゆっくり左折してきました。すかさず、立ち並ぶ参加者さん達が、観光バスに向かって手を振ります。乗客の方たちは身を乗り出してこちらを見た後、ニコニコして手を振り替えしてきました。これも、ずっとずっと繰り返されてきた光景です。
    今日は国会ステージから桜田門へと伸びる舗道にもたくさんの方々が並んでいます。塀に腰掛けて持ってきたサンドイッチを食べてる方も!サンドイッチを頬ばりながらも、聞こえてくるスピーチに対して「そうだー!」と声をあげています。
    お~、今日も公園の中はたくさんの人!
    小さな子供を連れた夫婦や、お歳を召した方、色んな方々が公園内のベンチや芝生に座って、国会ステージのスピーチや歌を聴いています。
    1人のおじさんが、団扇で脚のあたりをバタバタ扇ぎながら歩いて来ました。そうなんです、蚊がねぇ~、今日は特に多い感じ!
    私が「今日、蚊が多いですよね~」と声を掛けると、おじさんは笑いながら「そうなんだよ!今日は何か多いよな!涼しくなったんで蚊も元気になったんかな!」そして団扇をパタパタ見せて「さっきコレ貰ったんでさ、助かったよ!」おじさんは団扇を振ってニコニコしながら公園を出て行きました。
    おじさんの持ってた団扇、他にも持ってる人たくさんいるんだよね…。NO NUKESとか書いてあったけど…誰が配ってんだろ。いいなーっ、わたしも欲しい~っっ!(子供か!)
    地面にピクニック用のシートを敷いて座っている子供連れの夫婦がいます。用意がいいなぁ~。色つきサングラスをした、角刈り頭のガタイのいいパパは、なんと!高下駄(って言うのか?)を履いていて、首から反原連の黄色いNO NUKES手拭いをさげています。ママは子供を団扇でパタパタ扇いでいます。
    …って、やっぱあの団扇だっ。何処で貰ったんだー!(聞いてこいよ)
    セイフティゾーンでは女の子がシャボン玉に夢中!嬉しそうな顔をして、あとからあとから作ってます。綺麗なシャボン玉が夢のように飛び交う中、大人たちが「原発やめろー!」と声をあげています。
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    ステージからスピーチが聴こえてきました。
    「この原発反対の運動は日本の『良心』だと思います。原発事故を起こした国が何をすべきか…世界に向けて明確に示しています!」
    参加者はどんどんやって来ます。舗道の列も長く伸びてきました。若い子も多い!今日は『アンティファTシャツ』を着た若い男の子がとにかく多いんだよね。素敵だ!
    金髪みたいな髪の毛で派手な感じのママが小さな子供を2人連れて歩いてきて、集会の輪に入りました。なんかカッコいいな~。
    …あれ、財務省交差点の方から何かスゴイもんがきた。
    何じゃありゃっっ!!!
    デッカい黒のNO NUKES巨大バルーン!!!
    木につっかえながらやって来ました(^^;
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    舗道を通ろうとすると参加者さんや木につっかえ、車道を通ろうとすると警察に止められ…いやはやエラい苦労しながらこちらへやって来ます(笑)
    参加者の方々はいきなり黒いバカでかいモノが後方からやって来たのでビックリ!しながらも、みんな道をあけながら面白そうに見ています。巨大バルーンはあちこちつっかえながらも前方へ移動してゆき、ステージを回り公園の周りを一周して皆さんにお披露目した後、財務省交差点の本部の横に場所を借りて落ち着いたそうです(^^;わはは
    その2を読む
    その3(完結編)を読む