2014年8月30日に行われた「川内原発再稼働やめろ! 0830再稼働反対★国会前大集会」のレポート その2をお届けします!
その1はこちらからどうぞ!
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さてさて、ステージでは切腹ピストルズの皆さんの演奏が始まりました!実はこの方達の演奏をちゃんと聴くのは初めて!
壇上に上がったメンバーの一人が独特の語り口調で喋り始めました。
「今日も我々は皆さんの聖地に参上いたしましたぁ~!」
おおっ!ここでも聖地とな!
「これはもう『一揆』でございます!『一揆』のもともとの語源は一つになる、ひとつになるという事でございます!」
「昨日私の枕元に昔の人がたくさんたくさん立ちました!そして私にこう言います。『おいおい君たちいったい何をやってんだ。わたしはこんな平成にするつもりで頑張ったつもりはない!君らいっそのこと江戸時代からやり直したまえ!』」
参加者の方々、大笑い。一気に空気が熱く盛り上がっていきます!
演奏が始まりました!これがまた、何というか…和と洋との傑作コラボレーションというか…激しいリズムにみんな大盛り上がり!
歌の後は、青森県の大間原発の反対運動に参加してきた時の話。
原発誘致者が、地元の住民宅に足繁く訪れ、世間話をしながら、じわじわと賛成させてく手口。気がついた時には、反対できなくなる『囲い』を作っていく手口。地元の人達は言っていたそうです。「原発の誘致によって、土地の人間がバラバラにさせられる…」
そして最後の演奏、八木節をもじった『ヤケ節』!(^^; 夏祭りの様なお囃子の、アップテンポな激しい演奏!カッコいい~!
日も暮れてきた国会前で、切腹ピストルズの演奏を聴きながら、「今、わたし、今年一番夏っぽい雰囲気味わってるかも…」と思い、ちょっとだけ嬉しくなりました。
(youtubeで映像を見つけたので掲載します:編集者より)
ステージを横切って、桜田門方面への舗道を歩いていくと、真っ暗な舗道にキラキラと光るモノがあります。近寄って見ると、何人かの参加者の方々が持ってきた、お手製のランプでした!
皆さん、夜の抗議の為に、こうした光るモノをよく手作りして持ってこられますが、今日のこのランプもとても綺麗!
「綺麗ですね~。写真撮ってもいいですか?」
と聞くと
「どうぞどうぞ!」
と皆さんニコニコ。
1人のおじさんが
「昔のチラシを縮小コピーして100均で買ってきたセロハンと貼ったんだよ!」
と説明。
「凄いなぁ~」
と言うわたしに
「色が綺麗でしょ?綺麗な色合いの方が暗い中にいいかなって…」
街灯のない真っ暗な舗道で、手作りのランプはきらきらきらきら…温かく光っていました。
横断歩道を渡って対岸へ向かいました。
対岸の舗道でも、いつも以上にたくさんの人達!向かい側から聴こえてくるスピーチを真剣な表情で聴きながら、時々「そうだ!」と声をあげています。こちら側も、何か…独特の熱気に包まれています。
若い男の子がわたしの前を早足で通りすぎた後、ハタと立ち止まり引き返して来ました。そして、ポケットからお金を出すと「あの…カンパします。お疲れ様です、ありがとうございます。」と言い、ペコリとお辞儀をしてまた去って行きました。
ステージの方へ戻ろうと横断歩道を歩いてると、前を歩くご婦人達が国会の上を指差し、「ねぇ、ほら見て。国会の上に三日月が出てるわ。」
見上げると、本当に国会の斜め上に綺麗なお月様…
国会前ステージは相変わらず盛り上がっています。ブース内では、進行役を始めとするスタッフさん達が、流れをスムーズにする為にテキパキと動いています。
参加者の足も途絶えません。帰る人、来る人…人の往き来が盛んです。
何か凄くいい雰囲気。静かな強い、そしてあたたかい空気。
もう何だか、今年の夏最後の、最高の夜祭りって感じだね…。素敵だな…。ここに集まってきた人達の、原発を無くそうという気持ち、福島を思う気持ちが、本当にあたたかく…国会前を包んでいる様に感じました。
ステージでは代わる代わるスピーチが続いています。
「長時間の避難バスの移動で亡くなった方がたくさんいるのです。狭いところに避難させられて、亡くなった方もたくさんいるのです…」
「52.5万tの汚染水。この間、作業員の方が二人亡くなりました。こんな状態で再稼働なんて狂気の沙汰です!」
「母親はみんな同じ気持ちです。世界の何処にも原発はいらないんです!みんなで子供を守りましょう。環境も人間も、守っていかなきゃいけないんです!」
そしてスピーチのラストを飾るのは、官邸前抗議ではすっかりお馴染みのお婆ちゃん、斎藤さんです。
「ここにいらっしゃるお巡りさんもきっと原発に反対だと思います。是非、非番の際は、私服を来てコチラ側へ入ってください。」
ドッと湧く参加者の方々!
「みんなで、安倍の暴走を蹴飛ばしていこうじゃありませんか」
相変わらずの力強いスピーチ…素晴らしい…。
そしてミサオ・レッドウルフさんの「1日も早く、こういうことをしなくてすむ様に…」というコール前の挨拶を背に、わたしは帰る皆さんを見送るため、財務省交差点へと引き返しました。
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