【2014/09/19】東京・官邸前


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9月19日(金)の「再稼働反対!首相官邸前抗議!」のレポートをお届けします!
次回は9月26日(金)です!
詳細はこちら
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季節はどんどん流れ、すっかり日も短くなりました。会社を出ると、辺りはもう薄暗くなってます。
わたしは何故か、この日が短い方が好きで…夕暮れが早くなってくると、何とも言えない安心感の様なものに包まれるのです。友達はだいたい日が長くなってくる方が好きな子が多く、「会社出た時まだ明るいと、何だか得した気分!」って言ってるのですが…(笑)
そんな夕暮れの中、今日も金曜官邸前抗議へと向かいました~。
わたしが到着した時、国会前ではちょうどスピーチが始まっていました。
福島の方の思いを伝える女性。震える声で喋り出し、途中、声に詰まって話せなくなってしまいました。参加者の方々が「頑張れ!」と叫びます。涙ぐむ声でまた話し出す女性。
この光景も、官邸前抗議が始まった頃からのお馴染みの光景です。抗議やスピーチをする人が、泣きそうになって声が出なくなると、周りの人たちが「頑張れ」って声を掛けてくれる。ホント、ごくごく自然に…。ずいぶんと見馴れた光景になっちゃってるけど…すっごく暖かいですよねぇ。いつもこの周りから飛ぶ「頑張れ!」の声を聴くたび、わたしの心が、フワッとあったかいものに包まれるのです。
ドイツ人の男性がステージに上がりました。あ、あの人、さっき奥さんとベビーカーに乗った子供連れて歩いてた人だ!ベルリンからいらしたそうです!
ドイツ人の男性の隣に小柄な日本人の若い男の子が立ちました。
「…あ、僕は通訳で、ただここに立ってるだけですので…」
ドッとウケる参加者の方々(^^;(笑)
ドイツ人の男性がスピーチし始めました。
「私はベルリンでニュースレターの仕事をしています。5時間まえに妻と娘と成田空港に着いたばかりです。」
参加者の方々が歓迎の気持ちをこめて拍手します。
「今日この官邸前抗議に来て、私はとても感動しています。色んな人が来ているし、政党も1つではない。団結の意思をとても感じる。私もこのコミュニティの一員になりたい。」
「福島の事故は、とても悲しかった。福島から遠い場所にいる私達だが、気持ちはとても近かったです。」
「この抗議行動がここまで長く続いてるのにとても感動しています。この抗議行動が、これからも先も長く続き、そしてより大きくなっていきます様に。こういうコミュニティはとても大切だと思います。」
「原子力は超人的なテクノロジーです。しかし私達はスーパーマンではない。私達は人間が制御できるエネルギーを使うべきなのです。私達に原発いりません!」
そして日本語でもう一度…
「ワタシタチハ、ゲンパツハ、イリマセン」
参加者の方々から大きな拍手が起こりました。
続けてコールが始まります。反原連の原田さんが国会に向かって叫びます。「電力は足りてんですよ!嘘ついてまでやってんじゃねえぇぇ~~~!!!」そしてコール~。
仕立ての良さげなスーツを着た40代位のサラリーマンの男性が塀に寄りかかってコールしています。キャップをかぶった若い男の子、かなりのお歳を召したお婆ちゃん、ワンピースを着た若い女性、さっきのドイツ人の男性が言ってた様に、ホント、色んな人たちが来てるよなぁ。
つか、そこに立ってスマホ見てるサラリーマン、うちの部長にそっくりなんだけど…。(違うけど)
コールしてる国会前を今日も自転車隊の皆さんが列をなして颯爽と走って行きました。
ヒョウ柄のスカーフを巻いた女性が抗議の列に加わります。もうそろそろ夜はヒンヤリしてきたよね。
官邸前の方へ向かおうと歩いて行く途中、ゲリラカフェに寄りました。今日も身体に優しくて、とびきり美味しい食べ物と飲み物を用意してきてくれています。そこへ、リュックをしょった小柄な女性が「すみません、何か頂いていいですか?」と、覗きこんできました。「お昼食べてないからお腹すいちゃって…」と笑いながら「わぁ…どれも美味しそう…」と巨峰のタルトをいただき、塀に座りパクパクとあっという間に食べてしまいました。
グミ坂手前で、国会に向かって太鼓を叩いてるご婦人は今日もいらしています。ご婦人の前を通過する人に、必ず頭を下げています。すると、前の方から1人の女性が歩いてきました。ご婦人がその女性に向かって頭を下げると、女性はハタと立ち止まり、ご婦人に向かって両手を合わせて一礼し…去って行きました。
官邸前エリアでは最終コールが始まっていました。
と、目の前を、スタッフのMちゃんがスゴい勢いで走り去って行きました。しばらくすると、チラシの束を抱えてまた走って来ます。はぁはぁ息を切らしながら、「最後に配るチラシが足りなくなったんでインフォコーナーまで取りに走った!疲れた!」と笑顔で言い、小走りにグミ坂を上がって行きました。
最終コール終了~。いつものダラクさんの官邸に向けての抗議スピーチ!これを楽しみにしている参加者の方々も多いはず。みんな、聞き耳を立てて聴いてます。
「(前半略)おい!20ミリシーベルトで安全なんて言うなよな!そんなに原発好きならな、原発大好きなお前らが行って除染活動してこいよ!できんのか?できねーだろ?だったら原発も、総理大臣も、やめちまえぇぇ~!!!」
何やら丸くなって話をしていた3人組のおじさん達が、その「やめちまえぇぇ~!」の声に、当たり前の如く反応し、サッと振り向き官邸に向かって「そうだ!やめちまえ~!!!」と怒鳴りました。
うむ…そこは外さないのね…なるほど…さすがだわ…(^^;
グミ坂の途中で私も帰る参加者の方々を見送ります。
「お疲れ様でした~」と言ってると、常連の飴のおじさんがニコニコしながらやって来ました。いや、何で『飴のおじさん』かって、この方、毎週必ずいらして、帰りにグミ坂に立つスタッフさんに飴をくださるのです。私を見ると笑いながら「そんな暗いところに…(笑)」と言うので、「はい、わたし控えめなので…」(どこがや)
おじさんはもちろんそんなこと聞きもせずバックからガサガサと飴を取り出してます。
あれ…?バックに可愛いピエロのマスコットがぶら下がってる…。ピエロが大好きなわたしは思わず、
「わ!可愛い!ピエロだ!」
するとおじさんは、
「あ、これ?ここ来る途中、経産省前のテントでカンパしたら貰ったんだよ。手作りみたいだよ。欲しい?あげようか?」
「えっ…、いや、何か悪いなぁ…いただきます。」
(貰うんかいっ!)
おじさんのバッグから、わたしのとこへ来たピエロさん。早速、バッグにつけました~。わーい!
ピエロって、よく『本心を仮面で隠してる』ってことに例えられます。心の中では泣いているのに、顔にはおどけた仮面をつけ、笑っている。
みんなそうでしょう…。
あの震災後、ずっとそんな思いを抱いて生きている方々…たくさんいると思います。
そして、毎週金曜にここに集まってる参加者の方々も、スタッフさん達も…。
せめて、みんなの願いのひとつである『脱原発』が叶い、辛くても苦しくても笑って頑張ってきたみんなの笑顔が、本当になります様に…
そんな日が、必ず来ます様に…
『道化』 谷川俊太郎
笑っているのだ
泣いているとき
泣いているのだ
笑っているとき
涙はクリスタル
自分でも分からない 自分の
心の そのときの
その輝きの…

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