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首都圏反原発連合:ステートメント 【新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みについて】
Posted on by 反原連 on 3月 31st, 2020 | 首都圏反原発連合:ステートメント 【新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みについて】 はコメントを受け付けていません
首都圏反原発連合:ステートメント【新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みについて】
日本国内のみならず世界中で、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。感染し発症された皆さまにお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになった皆さまのご冥福をお祈りいたします。そして、最前線の現場で患者への対応をされている医療従事者や関係者の皆さまに、心よりの感謝を申し上げます。
このような状況の中、首都圏反原発連合(反原連)では、2月26日に政府よりだされたイベント自粛要請に先立ち抗議活動の自粛を内定し、2月28日開催予定だった、毎週金曜に開催している『再稼働反対!首相官邸前抗議』(『金曜官邸前抗議』)を中止いたしました。その後も日々変化する状況を観察しながら、これまで一ヶ月の間、中止の判断をしてまいりました。
反原連ではこれまでも一貫して、参加者の安全を第一に直接行動を呼びかけ運営してまいりましたので、今回の問題に関しても同様に対応しています。屋外での抗議活動は室内イベントに比べ感染リスクは低いとはいえ、参加するための交通機関利用においてリスクがあります。また、感染した場合のリスクが高いといわれている、ご高齢の参加者が多いことも懸念されます。以上が主な中止の判断理由となっています。
2012年3月から開始し、毎週毎週8年間も続けてきた、参加者の皆さまの努力の結晶である金曜官邸前抗議を中断することは、苦渋の選択であります。また、3月8日に予定していた「3.11追悼」の意を込めた国会前集会を中止したことも、厳しい判断でした。しかし、人命に関わる原発問題に取り組むことと同じように、いまは人命第一に考え感染者を増やさない、感染拡大に加勢しない、感染拡大の結果として起こる医療崩壊、社会崩壊を回避することが最優先であると考えます。
これまで、自粛体制が中長期化することも念頭に据えながら、毎週ごとに開催の可否を判断してまいりました。今後につきましても同様に、毎週ごとに、HPやTwitterなどでアナウンスしてまいりますので、ご注視をお願いいたします。誰も確実な先行きを見通せない状況の中、再開時期をお示しすることはできませんが、適切な時期に再開いたします。また、反原連メンバーについては、直接行動以外の活動は、在宅ワークで継続し取り組んでいます。
原発問題に関しましては、4月1日より念願の発送電分離が実施されます。また、先日、テロ対策施設の設置期間を過ぎた、九州の川内原発1号機が稼働停止しました。この後も2020年内に同様の理由で、4基の原発の稼働停止が決まっており、2021年も、4基の原発の稼働停止の可能性があるとされています。安倍政権は、圧倒的脱原発国民世論を無視し原発を維持していますが、3.11以降、様々な理由で推進は困難になっています。しかし、エネルギー政策を転換するまでは、声を上げ続ける必要があります。
この度の問題では、政府の後手で的を射ない対策に、多くの国民が憤りを覚えています。国民の暮らし向きを配慮しない場当たり的な対策が、多くの人々を苦しめ始めています。ウイルス検査も十分にできないため、自分が感染しているのか知る術もありません。まさに「自己責任社会」が具現化しており、国民への責任感のない政府であることは否めません。私たちは自身で身を守らざるをえなく、また、無能な安倍政権と与党のために、健康を害し、命を落とすということはあってはならないと考えます。
原発問題だけではなく、人々の安心な暮らしのために活動している市民運動は、この観点に立たなければいけません。自分が感染する恐れだけではなく、日本は検査件数が少なく、自分が感染しているかどうかさえわかりません。無症状陽性者も存在しますので、自分がそうかもしれない、自分も他人に感染させる立場にあるかもしれないという可能性もあります。それぞれが状況を楽観視することなく、自覚を持って、行動することが望まれます。
このような状況下だからこそ、官邸前、国会前で再び皆さまと声をあげ、原発ゼロ社会を実現することを強く意志に刻み、希望を見据えていきたいと思います。また、抗議休止中にも関わらず、ドネーション・プロジェクト開始1ヶ月で、300万円以上の善意のご寄付を賜っています。篤く御礼を申し上げます。1日も早く特効薬やワクチンが開発・実用化され、平常の暮らしが再開されることを心より願います。皆さまのご安全とご無事と、暮らし向きの不自由さがなるべく軽減されるよう、心より祈念いたします。
2020年3月31日
首都圏反原発連合 – Metropolitan Coalition Against Nukes –