NO NUKES PRESS web Vol.004(2018/04/20)

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NO NUKES PRESS web Vol.004(2018/04/20)

Report:0311 原発ゼロ☆国会前大集会 -福島・共に未来へ- 政治家・スピーチ集 
     いまこそ市民と野党の連携で脱原発&安倍政権打倒を!
 

首都圏反原発連合では毎年3月11日または、その前後に、東日本大震災と原発事故による犠牲者の方への追悼と、脱原発実現への誓いを新たにするために、国会前集会を開催しています。今年も3月11日に『0311 原発ゼロ☆国会前大集会 -福島・共に未来へ-』(http://coalitionagainstnukes.jp/?p=10565)を開催しました。
当日は、ステージや音響の設営前から街宣右翼が集会の妨害を目的にエリアを占拠していましたが、暴力的妨害に屈することに抵抗し、準備開始時間は予定より遅れながらも警察警備とも調整し、予定時刻に集会をスタートすることができました。集会の前半は、街宣右翼の街宣車数台による騒音妨害がありましたが、参加者も登壇者もそれをものともせず、熱く一体感のある集会になりました。
多くのゲストスピーカーをお迎えした集会ですが、脱原発を訴える政党の代表者のスピーチと、超党派「原発ゼロの会」代表者のスピーチ全文をご紹介します。それぞれが「超党派で市民との連携で脱原発を実現しよう!」と力強く訴え、集会参加者もそれに対し大きく呼応しました。スピーチの後の「超党派揃い踏み」では、「野党は共闘!」「原発ゼロは世界の常識!」とコールが起こりました。
 
*スピーチ全文は登壇順に掲載しています(集会に到着した順番でご登壇いただきました)。
 


【NO NUKES PRESS web Vol.004(2018/04/20)】Report:0311 原発ゼロ☆国会前大集会 -福島・共に未来へ- 政治家・スピーチ集 http://coalitionagainstnukes.jp/?p=10874

 
 

 
【民進党】
 
《大島九州男・参議院議員》

 
皆さん、こんばんは。私が政党スピーチの最初に登壇させていただくというご縁で、まずは貴重な時間を1分いただいて、東日本大震災の犠牲者の皆さんに黙祷を捧げさせていただきたいと思います。右翼の皆さんも(*注:集会への騒音妨害をしていた街宣右翼に対して)一分間、しっかりと音を止めて、本当にこの国のことを思うなら、あの大震災で大切な命を失われた皆さん、ご遺族の皆さんに黙祷を捧げますので、ご協力をよろしくお願いいたします。それでは黙祷をお願いいたします。
 
(黙祷)
 
どうもありがとうございました。私も当時は与党で東日本大震災の復興の担当でございましたから、一生懸命、皆さんと寄り添って仕事をさせていただいてきました。今日、原発に対する思いや、安倍政権に対する理不尽な思いをひとつにして、皆さんがお集まりになっていらっしゃることに、心から感謝と敬意を申し上げたいと思います。
 
私は、森友問題で先日お亡くなりになった財務省の職員のことを考えると、本当に心が痛みます。もし、国有地を8億円も値引きをするというねじ曲がった売買さえなかったら、あの人は亡くなっていないんです。そして、そのことを安倍さんが本当に反省するなら、しっかりとこの森友問題を解決すること。それが、この国のトップのリーダーであるはずであります。
 
原発は元々、大企業やアメリカの思いの中からはじまったもので、国民のことを考えてやっているエネルギー政策ではないことは、皆さんが一番よくご存じであります。その心(アメリカの思い)から発する問題が、本当に大きな問題を起こしているんです。沖縄で米軍のヘリコプターの部品が落下しましたが、そういうことが何度も繰り返されているのに是正しないから、佐賀でもヘリコプターが落ちて、あの自衛隊の人も亡くなってしまったんです。

我々政治家は、いろいろなことで気づきをいただいた時に、すぐに行動して国家・国民のためになる政策をやらなければならない。我々はしっかりと、いろいろな問題から反省をして進んでいかなくてはならない。私たちはしっかりと、国に、そして安倍さんに、「気づきをもって政治を変えていかなければならない」と訴えたいと思います。

3.11というこの日に、こうして右翼の皆さんが我々の集会に来て声を上げているということは、どういう因縁なのかということも、もう一度よく考えてみたいと思います。本当にこの国を憂うなら、この国のことを思うなら、しっかりと利害やしがらみを超えて、国家・国民のために我々と力を合わせて、活動にのぞんでいただきたいということを切にお願いしたいと思います。

今日は、ここにいらっしゃる皆さんとともに、これからも原発ゼロに向かって、本当の政治ができるようにがんばっていくことをお誓い申し上げて、参議院議員の大島九州男からのごあいさつに代えさせていただきます。最後までがんばりましょう。
 
 

【社会民主党】

《福島みずほ・参議院議員》

今日は3月11日、東日本大震災が起きた日です。原発事故はいまも続いています。被爆も続いています。避難も続いています。皆さん、被災者の皆さんを本当に支える政治、そしてどんなことがあっても、脱原発を日本の政治で実現していこうではありませんか。原発事故の放射性物質は、みんなに降ります。子供にとりわけ影響がある。だから脱原発を、どんなことがあっても実現したいんです。
  
立憲民主党、共産党、自由党、社民党、みんなで『原発ゼロ基本法案』を国会に提出しました。ほかの政党もみんな賛成してほしい。自民党も公明党も賛成してほしい。みんなの力を合わせて、この国会で成立させていこうではありませんか。右も左もナニ党も関係ありません。この日本で、世界の地震の一割が起きるこの日本で、脱原発を政治の意志決定で実現していこうではありませんか。原発再稼働もあり得ません。

ところで皆さん、原子力規制委員会が火山ガイドを変えました。どうでしょうか。昨年末に、この火山ガイドに従って広島高裁が伊方原発の運転差し止めを認めたのに、今度は規制委員会が火山ガイドを変えました。こんな規制委員会、原発推進でしかありません。こんな行政を変えていこうではありませんか。変えていきたい、そう思います。

いま官邸が、財務省に森友文書改ざんのすべての責任を押し付けようとしています。でも皆さん、森友文書改ざん、森友学園問題の本質は、安倍夫妻ではないでしょうか。安倍夫妻ですよ。安倍夫妻こそが、まさにこの本件の特殊性ではないでしょうか。安倍昭恵さんは、この森友学園の名誉校長を務めておりました。だから、アベ友問題なんですよ。財務省に責任を押し付けるな。皆さん、どうですか。

明日(2018年3月12日)、財務省が国会に報告書を出します。もし、国会議員に提出をした原本のコピーを改ざんしていたのだとすれば、安倍政権は退陣すべきだと思いますが、皆さんどうでしょうか。森友学園の8億円の値引きも、その後の改ざんも、官邸の意向と関与、官邸への忖度があったのではないでしょうか。佐川さんに責任を押し付ける、財務省に責任を押し付ける安倍内閣を国民は許さない。みんなの力で退陣に追い込んでいこうではありませんか。

安倍内閣は脱原発に舵を切りません。国連人権理事会が被爆について勧告を出しても、聞こうとすらしません。イギリスに原発を輸出しようとし、再稼働を推進しています。政治を私物化し、税金を私物化し、民主主義を踏みにじり、憲法すら私物化しようとしている安倍政権を、みんなの力で、いままさに、いまこのときにこそ、退陣をさせようではありませんか。それによって、脱原発が実現できます。憲法改悪阻止が実現できます。

命を守れ、子供を守れ、地球を守れ、ふるさとを守れ、社会を守れ、民主主義を守れ。みんなの力で脱原発の実現と安倍内閣の即刻の退陣を実現していきましょう。力を合わせてがんばります。ありがとうございます。
 
 

 
【日本共産党】

《志位和夫・衆議院議員》
(藤野保史・衆議院議員、吉良よしこ・参議院議員も一緒に登壇しました)

皆さん、こんばんは。日本共産党の志位和夫です。大震災と原発事故からちょうど7年目の節目の日に当たって、まず、犠牲となられた方への哀悼の意を表するとともに、すべての被災者の方々にお見舞いを申し上げます。
 
皆さん、福島では7年経つというのに、県の発表では5万人以上の方が避難生活を強いられております。原発事故関連死は2200人を超え、震災の直接死をはるかに上回っている。原子力事故がどんなに恐ろしいものかを示すものではないでしょうか。ところが、安倍政権は自主避難者の方に対する支援を打ち切る、血も涙もない被災者切り捨て政治をやっているじゃないですか。皆さん、原発再稼働のために被災者の支援を打ち切るという、こんな政治を許すわけにはまいりません。福島復興の最大の障害になっているのは、安倍政権ではないでしょうか。すべての方々の生活のなりわいの再建の日まで、国と東電は責任を果たせ。このことを一緒に求めていこうではありませんか。
 
さて皆さん、一昨日、共産党は立憲民主党、自由党、社民党の皆さんとご一緒に『原発ゼロ基本法案』を国会に提出いたしました。大変、うれしいことです。この法案は立憲民主党の皆さんがつくったものですが、「政治の決断で原発ゼロをやる」「動いている原発はすみやかに止める」「再稼働は一切認めない」「2030年までに再生エネルギーを4割以上にする」ことが法案の中身ですから、私たちの立場とも完全に一致をして、共同提案に加わることにいたしました。皆さん、野党が共同で『原発ゼロ基本法案』を提出したことは、画期的ではないでしょうか。

私は、ご苦労いただいたすべての政党の皆さん、そして、今日はおいでになっておられませんが、「即時原発ゼロ」の提案をされた、小泉(純一郎)さん、細川(護煕)さんのお二人を顧問とする『原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟』(原自連)の皆さんに敬意を申し上げたい。そして、雨の日も風の日も、この6年間、毎週金曜日、原発ゼロ、再稼働反対を訴え続けてきた『首都圏反原発連合』の皆さんに、心からの敬意を申し上げたいと思います。皆さん、どんな世論調査をやったってね、再稼働反対は5割、6割、絶対に達するんですね。『原発ゼロ基本法案』は国民多数の声に立ったものだと確信いたします。みんなの力で実現しようではありませんか。

さて、皆さん。国会はいま大変なことになっております。あの森友文書の改ざん問題で佐川国税庁長官が辞任しました。今日は、財務省は改ざんの事実を認めるという報道があります。「佐川氏の指示でやった」という報道もあります。しかし、皆さん。役人がですよ、犯罪行為になるかもしれないような公文書の改ざんを、自分の意志で、自発的な意志でやるなんてことがあるでしょうか。あり得ないじゃないですか。誰が考えたって、役人が勝手にそういうことをやるということはあり得ない。佐川氏1人に、すべての責任をかぶせて幕引きなんてことは、絶対に許されないということを言おうではありませんか。

どういう政治的圧力が働いたのか。これが解明すべき肝心な点です。一体、誰のための改ざんだったのか。安倍昭恵さん、森友学園の名誉校長を務めていた昭恵さんのためにやったのではないか。誰でも、そう考えるんじゃありませんか。改ざんの経過と責任を徹底的に究明しようじゃありませんか。佐川さんには国会に出てきてもらおうじゃありませんか。昭恵さんにも出てきてもらおうじゃありませんか。そして皆さん、これは絶対にあってはならないことなんです。立法府に行政府がウソをついていた。これでは、国会審議は成り立ちません。議会制民主主義が成り立たない。ですから、改ざんが事実ということになれば、麻生財務大臣が辞めただけではすみません。安倍内閣に退陣してもらおうじゃありませんか。そのために、がんばりぬくことをお約束して、ごあいさつといたします。共にがんばりましょう。
 
 

 
【希望の党】

《柿沢未途・衆議院議員》

皆さん、こんばんは。ご紹介いただきました柿沢未途でございます。今日は我が党のエネルギー調査会の田嶋要会長にご案内いただいて、私が代わりにやって参りました。ここに来たということは、皆さんと私と田嶋さんは、まったく同じ方向を向いているということです。原発に依存してきた日本の国のエネルギーのありかたが、日本の国のためにまったくならないものになっている。「これを変えていくことは、まさに日本の国の未来のためだ」。こういう思いで、私も政策を追求させていただいています。ぜひ、皆さんご一緒に、この日本が自然エネルギー100%でやっていける未来を、1日も早くつくっていこうではありませんか。

世界の潮流は脱原発・自然エネルギー推進なんです。いまや、自然エネルギーを増やしていかず、原発や石炭火力に依存しているようなエネルギー政策をやっていたら、世界の名だたるグローバル企業からそっぽを向かれて、それによって日本の経済は沈没していってしまうんですよ。そうした日本の未来がわかっていながら、経済界のため、あるいは原発依存を続けたい一部の皆さんの利益のために、日本の未来を閉ざしているのが、いまの安倍政権の政策ではありませんか。

今日はもう少しおとなしくお話ししようと思っていたのですが、ここに来てみたら、騒がしい皆さんがいるじゃないですか(*注:街宣右翼による集会への騒音妨害がありました)。「反原発には反対だ!」と。彼らは愛国者のつもりかもしれません。しかし、日本の国を愛するなら、まさに未来につながる「原発ゼロと自然エネルギー立国」をすすめるのが愛国者ではありませんか。さまざまな立場の違いを乗り越えて、原発ゼロと自然エネルギー立国、この一点で横に手をつないで、そして実現をしていきたいと思います。ここにいる皆さんの絶大なるお力をお寄せいただけますよう、お願い申し上げます。

そして、皆さん。いま、森友学園の公文書の改ざんの問題があります。お上が自分の都合のいいように情報を発表して、国民がそれを信じて国家が破綻をするような事態になった。先の戦争がまさにそうだったではありませんか。真珠湾攻撃の時はよかったかもしれないけれど、ミッドウェーで負けてしまって、そこからは敗戦と退却の連続で、気がついたら3月10日、この東京が焼け野原になった。広島、長崎に原爆を落とされて、無残な無条件降伏になった。その時、お上は何を発表していたか。「勝っている、勝っている」と言って国民をだまして、そして気がついたら焦土と化していた。これが、70年前の戦争ですよ。

原発もまったく同じであります。「原発は安くて安全なエネルギー」と繰り返し繰り返し、信じ込まされてきたことがまったくのウソだったではありませんか。小泉元総理もそう言っている。お上が自分たちに都合よく情報をゆがめて、そしてそれを信じ込ませる。それが、国にとってどれだけ危険なことか、私たちは過去の歴史から学ばなければなりません。

皆さん、いままさにそうした段階ですが、原発ゼロ、そして自然エネルギー立国を実現しようという、本当に大きなうねりが起きはじめている。ぜひ、世界の流れに負けないように、日本もがんばっていこうではありませんか。そのことを、私からも申し上げさせていただいて、ごあいさつに代えさせていただきます。皆さん、がんばりましょう。ありがとうございました。
 
 

 
【自由党】

《野沢哲夫・東京都第1区総支部総支部長》

小沢一郎代表率いる自由党の東京都第1区総支部長、野沢哲夫と申します。このような貴重な機会にお招きいただきまして、本当にありがとうございます。まずは、本日の東日本大震災から7年目を迎えてということで、小沢一郎代表のメッセージをお持ちしましたので、代読させていただけたらと思います。

「東日本大震災から7年を迎えて -代表 小沢一郎-

東日本大震災の発災より、7年の月日が経過いたしました。本日、あらためまして、この震災で犠牲になった皆様方に哀悼の誠を捧げるとともに、最愛の御家族、御親族、御友人を失われた方々、被災をされた多くの方々に対し、心よりお見舞いを申し上げます。

今日の復興の状況をみますと、公営住宅設備や嵩上げ、住宅の高台移転などハード面での整備に目途が付きつつある中、いよいよソフト面の本格的な復興を推進していく必要がありますが、被災地では区画整理の終わった土地の用途が、まったく決まっていないというケースも少なくないと聞きます。

それぞれのハード事業の目鼻が付いてくる中で、改めて、「なりわい、にぎわいの再生」を第一として、復興事業全体のハードとソフトのバランスを、しっかりと調整するべき段階に来ています。この点、「復興はいまだ成らず」と言っても過言ではありません。

国は引き続き、各被災地の「なりわい、にぎわいの再生」に全力で取り組んでいく必要があります。そして、その際は被災地の声に改めて注意深く耳を傾けなくてはいけません。また、地域コミュニティの形成を柱として被災地の皆様方の心身のケア、孤立の防止等にもきめ細かく目配りをする必要があることは言うまでもありません。

震災から7年経ったいま、自由党が復興で第一に考えていることは「記憶」であります。震災の記憶の風化だけは絶対にあってはなりません。この点、残念ながら現政権は多くの大事なことを忘れていると感じます。震災や福島の原発事故等の教訓は、鮮明に記憶されるべきものであります。そこから、我々が歩むべき道がおのずと見えてまいります。

自由党は、何よりも震災で得た教訓を第一に、引き続き1日も早く復興が完遂するよう、また、我が国において震災の記憶がしっかりと伝承され、災害の備えに万全を期するよう全力で取り組んで参ります」

 小沢代表からは、以上でございます。

安倍政権は原発を少なくするような施策をとると言いながら、原発を基幹電力として、原発推進政策を変えようとしません。そして、原発輸出も変えないということです。それに対して、先ほどもお話しがありました、3月9日に脱原発を推進する『原発ゼロの法案』が国会に提出されました。私たちは何としても法案を実現していきたいと思っております。

森友学園ですが、明日12日、財務省が改ざんがあったと国会で認める見通しです。これが事実とすれば、有印公文書変造罪という、刑法155条2項の完全なる事件にあたります。佐川国税庁長官が辞めたぐらいで、大臣が1人辞めたぐらいで、そんなことでこの問題をうやむやにしては絶対にいけません。トップの安倍政権を打倒する。それが、脱原発を達成することができる最大の方法でもあると思います。

安倍政権をなんとしても倒さないといけない。「脱原発」という政策を大きなひとつの旗印に掲げて、来年の参議院議員選挙を野党共闘でみんなで一生懸命にやれば、必ず、政権交代が見えてくると思います。小沢代表は「次の参議院議員選挙は、野党共闘で70~80議席は絶対に取れる。内訳は、比例では20議席、1人区では32議席のうち30議席は取れるだろう。そして複数区で20~30議席取れる」と申しております。

皆さん、なんといたしましても、安倍政権を引きずり下ろしましょう。それが脱原発を推進する下支えとなります。それは、来年の参議院議員選挙になるかもしれませんが、それまでにも、安倍政権をなんとか引きずり下ろすようにしたい。皆さんと一緒にがんばっていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 
 

 
【立憲民主党】

《菅直人・衆議院議員》

皆さん、こんばんは。今日は立憲民主党から、もっとも原発ゼロにがんばっているメンバーのお二人も一緒にやってまいりました。まず、山崎誠議員、大河原雅子議員から一言訴えさせてもらいます。

《山崎誠・衆議院議員》

皆さん、本当にいつもありがとうございます。立憲民主党の山崎誠でございます。皆さんのおかげで先週の金曜日(2018年3月9日)に『原発ゼロ基本法案』を、4党で一緒に国会に提出することができました。ありがとうございました。

1月、2月とタウン・ミーティングで全国を走り回りまして、2000人の皆さんと法案について対話を重ねてまいりました。今日いらっしゃっている河合弁護士にも「再稼働なんか絶対に許さん!」と言われていました。私たちの法案には「緊急時の再稼働容認」が入っていたのですが、皆さんのご意見を反映して削除し、心を決め、本当に原発をすぐにとめる、廃炉にする、そういった法案を提出しております。

どうか、皆さん、お力を貸してください。次は国会で審議をして、我々の提案のすばらしさを国民の皆さんにお伝えしたいんです。皆さんのお力が必要です。どうぞ、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

《大河原雅子・衆議院議員》

皆さん、こんばんは。衆議院に送っていただきました大河原雅子でございます。「原発ゼロの日本をつくる」と公約し、立憲民主党は多くの皆さんのご支持をいただいて誕生した政党でございます。誕生からたった3ヶ月ですが、皆さんとの約束をきちんと果たしたい。そのために、『原発ゼロ基本法案』を提案させていただきました。立憲主義を守りたい多くの皆さんのご支持もいただいて、野党で国会へ共同提出することができました。

これから先、法案がどうなるかは皆さんにかかっているんです。この法案はナニナニ党は賛成、ナントカ党は反対と、そんなふうに決めちゃいけない法案なんです。この国のエネルギーシフト、エネルギー政策の転換、いわばこの国の形を変えるくらいの腹をくくった決断を、国民が一人ひとりの国会議員に求めていきましょう。

日本国憲法と同じように、この法案には前文が付いています。被爆国であり、そして、この福島の原発事故で多くの放射能をばらまいてしまった国として、責任をもって原発ゼロを実現しなければならない。国民の意志として、この法案を成立させようじゃありませんか。どうぞ、皆さん。ご支持ください。よろしくお願いいたします。

《菅直人・衆議院議員》

菅直人です。先日、安倍総理と久しぶりに原発ゼロについて議論しましたが、安倍さんは「原発ゼロと言うのは、無責任な政策だ」と言うんですよ。皆さん、どう思いますか。原発を続ける方が、よっぽど無責任じゃないですか。

安倍さんは3つのことを言いました。まず、第一に「原発は一番安い」と言うんですよ。安いというなら、東電に廃炉の費用から補償の費用から全部出してもらおうじゃありませんか。いや、原発は一番高いんですよね。2つめには「原発が一番環境にいい」と言うんですよ。放射能はCO2より環境にいいんですか? 皆さん、もっとも環境に悪いのは原発じゃないですか。そして、もうひとつは「原発は自給するエネルギーだ」と言うんですよ。しかし、原発で使うウランは全部外国から買っているじゃないですか。

一番いいエネルギーは再生可能な自然エネルギーですよね。太陽のエネルギー、太陽はどの国も自給できるんですよ。そして、自然エネルギーはCO2も、もちろん放射能も出しません。そして、コストもどんどん安くなっていて、いまや国によってはキロワットあたり5円くらいになっているんです。原発は11~12円以上と言われていますが、実際にはもっと高いんです。

大ウソつきの安倍さんは、原発についてもなんでもかんでも大ウソつきですからね。大ウソつきの安倍さんと、皆さん一人ひとりが議論してみてくださいよ。「安倍さん、これどうなっているの」「あなた、責任とれるの?」「なに? 原発が一番環境にいい? だれが環境にいいと思っているんですかね」と。ウソつきの安倍さんを、皆さん一人ひとりがとっちめるつもりでがんばろうじゃありませんか。

それから、今回、4党以外にも、無所属の菊田(真紀子)衆議院議員と黒岩(宇洋)衆議院議員が、この『原発ゼロ基本法案案』の賛成者になってくれたんですよ。本当は、もしかしたら、自民党の中にだって賛成者になりたい国会議員がいるんですよ。しかし、発言ができないんですね。それこそ、皆さんの地元の自民党や公明党の議員に「あなた、本当はどっちなの?」と迫ってみてくださいよ。だって、創価学会の文書には「原発はなくす」と書いてあるんですよ。連合の文書にも書いてあります。「出した以上はちゃんと行動しましょうよ、それが有権者に対する責任じゃないですか」と、訴えてみましょう。

今年こそ、今年から来年にかけて本当に原発ゼロを実現する1年にする、そして来年の参議院選挙に向けて、皆さんと一緒になってがんばることをお約束して、訴えとさせてもらいます。がんばりましょう、ありがとうございました。
 
 

 
【原発ゼロの会】

《初鹿明博・原発ゼロの会世話人/衆議院議員》

皆さん、こんばんは。超党派の議員連盟『原発ゼロの会』で世話人を務めさせていただいております、立憲民主党の衆議院議員の初鹿明博です。今日は3月11日、震災から7周年であります。最初に、犠牲になられた皆様方に、心からご冥福をお祈りするとともに、いまだに被災をし、大変なご苦労をされているすべての皆様にお見舞いを申し上げさせていただきます。
 
さて、7年が経ちましたが、皆さんもご承知のとおり、福島第一原発の事故の処理はまったく終わっておりません。メルトダウンをした燃料を誰も見たことがないし、一体どうなっているかさえ誰もわからない。取り出し方も誰もわからない。その中で、原発が再稼働されている。あり得ないと思いませんか、皆さん。このような現状を、我々は真剣に考えなければいけないと思います。原発は安い電気なんですか? 原発は環境にいいんですか? 原発は私たちの生活を豊かにするんですか? すべて、私はNOだと思います。

いま、静かになりましたけど、さっきまで大騒ぎしている人たちがいましたね(*注:街宣右翼による集会への騒音妨害がありました)。彼らは愛国者を騙っています。愛国者なら日本の国土を愛する、つまりは日本の国土を穢す原発を許さないのが、本当の愛国者じゃないでしょうか。私は恥を知れと言いたい。皆さん、そう思いませんか。それは、官邸にいるあの方にも言いたいですよ。

皆さん、ご存じだと思いますが、我が国と郷土を愛する気持ちを涵養するために、「道徳」が4月から小中学校の教科になって、しかも点数まで付けられるんです。郷土を愛する気持ちを教え込む、それ自体とんでもないという方も多いかと思いますが、愛する郷土をつくるのは大切だと思います。しかし、そう言っている人が郷土を穢す、国土を穢す原発を推進するというのは、おかしいと思いませんか。その安倍政権ですが、情報隠蔽、データのごまかしなどさまざまな問題が出てきております。そのもとで、原発も進められている。この危機感を私たちはもたなければいけないと思います。

去年、選挙が終わった後、『原発ゼロの会』の世話人会で、NUMO(原子力発電環境整備機構)の核のゴミの最終処分の意見交換会に出たら、学生が手を挙げて「私はお金をくれると言われてここに来たんですが、ほかにもそういう人はいるんですか」と発言したという話を聞きました。私はすぐにNUMOとエネ調の担当者を呼んで聞きましたが、「そんなことはありません」と否定していました。しかしその2日後に、記者会見で事実だということを表明しました。さらに調べたら、学生にお金を払っていただけでなく、電力会社の関係者にメールを使い動員をしていました。

こういうことをずっとやり続けてきたのが、日本の原子力村じゃないですか。自分たちの原子力発電の事業を正当化するために、自分たちの仲間だけを集めて印象操作をして、原発は安全だ、原発は安い、環境にもいいんだ、そういうウソのメッセージを国民に広めてきた。このことを絶対に、もうやめさせていかなければならないと思います。

超党派でいま、原発ゼロに取り組んでおります。『原発ゼロ基本法案』も提出いたしました。これからが勝負です。皆様方のお力をいただいて、国会でもしっかりと原発ゼロを進めるようにがんばってまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

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