3月28日の「再稼働反対!首相官邸前抗議!」のレポートです。
いよいよ3年目。
私たちの思いは、いつまでも変わりません。
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いや~、すっかり春になりましたね~
NO NUKES DAYが終わった後、仕事が忙しかったり体を壊したりで官邸前抗議に行けなかった私。久々な今日は、官邸前抗議が始まって2年目の日…でした。
あっという間に…もう2年だなぁ~。
2年目の節目の今日は朝からポカポカ!まさに春の日でした。ついこの間までは冬だったのに…。季節は確実に変わっています。桜の花も咲き始め、着る物も軽くなり、何となく気持ちも明るくなる…はず…ですが…。そうも言ってられない3.11以降の春…。
霞ヶ関から財務省の交差点までの坂道の桜はまだ五分咲きくらいでした。チラホラ膨らんできてるな~と眺めながら坂道を上がって行くと、途中でまっピンクな花が満開に咲いている樹が!
そういえば去年も一足早く咲いてたわ!枝いっぱいに可愛いピンクの花!こころも顔も、ちょっとニッコリし…財務省交差点へと急ぎました~。
2年目の今日も、いつもと変わらず「原発いらない!」の声が響き渡っている永田町。2年たってもみんなの気持ちはずっと続いてリレーされて来ています。
…と、着いた早々、とっトイレに行きたくなったぞ!会社出る前にフルーツジュース500mlガブガブ飲んだのがいけなかったか…やはり(-“-;)
着いた早々、トイレトイレと国会議事堂前駅へと急ぐ私。財務省交差点で信号が青に変わるのを待っていると、目の前に《なくそう原発》と書いてある手作りの黄色い旗をなびかせた自転車が止まりました。黄色い旗はかなりヨレヨレ…相当くたびれています。きっと、ずっとずっと一緒に走って来たのでしょう。晴れた日も雨の日も超~寒い日も、自転車の後ろにしがみついて…一緒に頑張ってきた旗なんだろうな…。何となくボーッとそのヨレヨレの旗を眺めているうちに、信号が青に変わりました。その黄色い旗は、またパタパタと風を受け、自転車と共にグミ坂の方へと消えて行きました。
国会議事堂前駅の4番出口から地下に降りていくと、白い杖を持った目の不自由な男性と、その人の手をとってゆっくりと階段を登って来る参加者の方と擦れ違います。目の不自由な方や車椅子の方…誰もが安心して原発反対の声をあげられる抗議の場が、金曜の永田町にあるのです。
駅構内のトイレから出てくると、二人のご婦人がニコニコしながら「やってるやってる!」と言い、嬉しそうに歩いてきました。駅構内にはグミ坂で叫んでいるみんなの原発やめろコールが響き渡っています。「すごいわね~!」二人はニコニコしながら階段を上がって行きます。私もその後をついて地上へ…。
昼間はあんなに暖かかったのに、やっぱり夜になるとまだまだ寒いぞ!(>__<)
国会前ではコールが続いています。すると、列の最後尾の方から、突然デカイ声でコールする男性が…。見ると、スキンヘッドのイカつい顔した男性が、腕を組んで国会の方を見ながら、しゃがれた声を張り上げてコールしています。その人は「日本に原発、一基もいらない!」というコールを「世界に原発、一基もいらねえ!」と言い替えて叫んでいました。
官邸前エリアへ戻って来ました。
グミ坂の一番後ろ、抗議の列からとても離れた場所で、若い男の子が二人、国会の方に向かい「原発反対!」と叫んでいます。
グミ坂を上がっていくと、スーツ姿のサラリーマンの男性が、ちょっと慣れない感じで拳あげながらコールしていました。
2年間、毎日毎日ずっと見てきた光景です。
今日ここで2時間、原発反対を叫んだからといって、今すぐどうなるわけではありません。そんなの良く分かってます。
自分達の声が届いてんのかどうか…聞こえてんのかどうか…。成果が見えない、真っ暗な闇の中を手探りで進んでるような毎日でした。
しかしながら…やめないでしょう、みんな。
先日、104歳で亡くなられた詩人のまどみちおさん。まどさんの、この詩を読んだ時、何故か官邸前抗議のことが浮かびました。
『もうすんだとすれば』
一緒にいるときは
ひとりぼっちなのだ
やかましいから
静かなのだ
黙っている方が
しゃべっているのだ
笑っているだけ
ないているのだ
ほめていたら
けなしているのだ
うそつきは
まあ正直者だ
おくびょうものほど
勇ましいのだ
利口にかぎって
バカなのだ
生まれてくることは
死んでいくことだ
なんでもないことが
大変なことなのだ
金曜官邸前抗議、3年目の始まりです。