今回は、12月22日(日)に行われた
年内トドメの大抗議!!!1222 再稼働反対★国会大包囲
のレポートです!
そして2013年のラストは、12月27日(金)!
詳細は下記をご覧下さい。
2013年ラスト!再稼働反対!首相官邸前抗議
**********
】
いつも日曜に大抗議があると、金曜日の官邸前抗議はファミリーエリアだけに絞ってお休みするのですが、20日の金曜は官邸前エリアも実施。ファミリーエリアと官邸前エリアの二ヶ所での抗議でした。この日はなんと東京で初雪!初雪というか…雹やら雷やらのハチャメチャな天気…。仕事しながら「おいおい頼むよ~」と何度も窓の外を見ていましたが、6時前にはあがり、雨上がりの極寒の中…金曜官邸前抗議が行われました。
そして、中一日あけての日曜日。『年内トドメの大抗議!!!1222 再稼働反対★国会大包囲』です!
空は青…本当に、見事なまでの青空です。
天気はバッチリだな~と外に出たら…寒ーっっっ!風は強いし、またこの風が冷たい冷たい…。も~う、腹巻き&タイツ&レッグウォーマー&ネックウォーマー&マフラー&手袋etc…と、超完全防寒で向かいました~(>_<)
(…う、動きづらい)
日比谷公園へ着くと、集会が開かれる日比谷野音の周りは既にたくさんの人だかりです。晴れてて陽射しもあるのに、今日はホント寒いな…。何だか風も強くなってきました。
集合場所に行き、当日スタッフの皆さんと今日1日の流れを確認し、さぁて出動です!
毎回…なんですが、こういった大行動が行われる際は、一日の流れをまとめたタイムテーブルがスタッフ全員に配られます。スタッフ一人一人の時間ごとの動きが事細かに記してある一覧表です。この振り分け表を作成するだけだって、相当大変。反原連の皆さんは、何日も…いや、何ヶ月も前からミーティングを繰り返し、シュミレーションをし、当日なんとかトラブルなくスムーズに流れるよう…力を尽くしてくれているのです。
ま、それでも当日になれば想定外の事が色々起こるわけでして…(涙)
さて。今回、私、初めてシーバーなるものを持たされました…。シーバーって、あたしゃ初めて見ましたよ。あれですよ、刑事とかが良くつけてる、片耳イヤホンと小型マイクの、アレです。喋るとシーバー持ってる人、全員に聴こえるってスゲー不思議なヤツですよ。(いつの時代の人だ)
も~お、シーバー持たされた事で…いっぱいいっぱいなわたし。スイッチ入れて、イヤホンを片耳にぶっ込むと、既に反原連の人達が 《今どこどこがこういう状況》《どこどこに1人来て下さい》《こちらそろそろ開門しますよ》 とビシバシ会話中。慣れないもんだから、それ聴いてるだけで何だか【会話酔い】状態…。同じくシーバーを持ったスタッフのかなちゃんと
「みんな…すごい喋ってるね…」
「うん…聴いてるだけでクラクラしてくるね…」
と、頼りない会話をしながら、野音へと入って行きました。
野音は、開場時間前から人が増えすぎた為、早めに開門。続々と入場してくる人々…。年末の何かと忙しい時期、そして三連休の中日にもかかわらず、とにかくたくさんの人・人・人…。2年以上経ったって、人々の思いは変わらないのです。だって、何も終わってはいないんだもの…。
しっかし寒いな~。日陰なんて芯から冷えてくるよ~。野音のベンチはひんやり冷たくて…皆さん、チラシやショールをお尻の下に敷いて座っています。
集会開始時間までの間、私達スタッフは、カンパ袋をさげながら、誘導や当日プログラムの配布をしていました。皆さん、寒そう…。じっと座っているとシンシンと冷えてきます。野音は年配の方々が大半を占めているものの、若い人や小さな子供連れの人達もけっこういます。
「当日プログラムをお配りしてま~す」
と言いながら客席の間を歩き回っていると
「カンパしていいですか?」
と言って、カンパしてくださる方がたくさんいらっしゃいました。1人のご婦人が
「カンパカンパ!」
と呼んでるので行くと、
「ちょっとアナタ!あのね!もっと遠慮しないで、袋頭の上にあげて『カンパして下さぁぁぁ~いっっ!!』って叫ばなきゃダメよ!」
と(笑)
「ええ~照れくさいな~」
とアホな事言ってると、スタッフの川口さんが
「目の不自由な方を連れてくるから席を確保しといて」
と走って来ました。
「了解」
ってんで、出来れば端っこの方がいいよなぁ…と周りを見渡しても、端の席はみんな埋まっています。ふと見ると、端から2個目の席が空いている列が…。近づいて行き、端に座っている女性に
「すみません…あの、目の不自由な方がいらっしゃるんですが…座席を詰めていただいても構いませんか…?」
と聞くと、
「あ、はい、大丈夫ですよ~」
と、快くサッと詰めてくださいます。
「ありがとうございます~!」
とお礼を言って見上げると、川口さんの肩に手をかけながら、その方がゆっくりゆっくり降りてきました。あれ…?あの人…いつも金曜抗議に来てる方だ…。そうです…この方、お一人でほぼ毎週、抗議に参加しておられるのです。今日も参加されるんだなぁ…と、ちょっと胸がいっぱいになりながら、その方を座席へと誘導しました。
さて!座席は満席。後ろには立ち見の方々がズラリと並んでいます。さてさて、日比谷野音での集会が始まりました!
私達スタッフはいったん客席の端に寄って待機。ミサオ・レッドウルフさんの挨拶から始まります。
「秘密保護法の影でコソコソと原発再稼働を狙って…」
そうなのです、今、秘密保護法が表立って旬な感じですが、その裏では着々と再稼働への動きが目論まれているのです。ミサオさんのスピーチを真剣な眼差しで聴く参加者の方々。その間にも、遅れてきた方々が続々と入場してきます。
今日のスピーチは、木内みどりさん、水野誠一さん、鎌田慧さん。それぞれの方の、説得力ある力強いスピーチに、会場の熱は次第に高まっていきます。水野さんが言っておられました。
「一千万人の原発反対の署名が集まろうとしていますが、みなさん…いいですか、一千万人の十倍の無関心がいるんですよ。」
・・・この言葉、ズッシリきました。ホントに、これ、大問題ですよね。私だって、もともと、政治やなんかには、それほど関心がありませんでした。社会問題に全く無関心だったわけではありませんが(選挙にも行ってたし)、でも、実際、ここまで深く立ち入ることになろうとは…思ってもみませんでした。3.11の震災をきっかけに、もう、黙っていてはいけないって思ったんですよ。人任せも駄目。何かが起きてからワーワー騒ぐんじゃ遅いって…。やるしかなかったんです、それしか、道がなかったと言ってもいい。水野さんはスピーチの最後にこう仰っていました。
「明日も明後日も、一人でも無関心な人達に伝えて…無関心の罪を無くしていこうではありませんか。一億人の原発反対者を作りましょう」
・・・ホントに、がんばらなきゃ。
と、会場が盛り上がっている間にも、右耳にぶっこんであるイヤホンでは、あっちがこうなってます、こっちでこうなってます、と、飛び交う会話…。日比谷で集会が行われてる間にも、永田町の方では国会包囲&抗議に向けての準備が同時進行で進められています。
と、カンパの時間がちょっと早まりますとの会話が聞こえてきました。
「カンパ隊の○○さんと○○さん、聞こえてますか?」
…うおっ、あたしじゃん!へ、へへ返事せんと! あたふたしながら小型マイクを取り、ボタンを押しながら
「○○です、了解しましたー」
と言って…みた…けど…。聞こえてんのかな…??(ドキドキ)← はじめてのおつかい状態
会場では、鎌田慧さんのスピーチが始まりました。一見、穏やかな鎌田さんですが、スピーチはものすごくパワフル。
「彼らは亡国政府でしかない!福島の子供達の苦しみわかりますか?この人でなし!人を殺して儲かっていいのか。まっぴらごめんだ!秘密保護法にだって絶対従わない!」
会場から沸き立つ拍手。みんな、
「そうだー!!!」。
野音での集会では、ATSさん、福井からSing J Royさん、そしてECDさんと、ミュージシャンの方々のアジテーションも!
ラッパーアツシさんのコールに、慣れないながらも大声で叫ぶ参加者のみなさん。福井から来てくださったSing J Royさんは、大飯原発のことに触れながらも、福井の素晴らしさを力強く語ってくれます。
冷たい風が吹いてきました。司会者の方が、参加者さんを気遣います。
「皆さん、寒いですね!伸びでもしましょうか!ねっ、寒いと身体固まっちゃいますからね!はい、グーッと!背伸びしましょう!はい、グーッ…」
そして最後はECDさんの登場です。ECDさんの第一声が良かった。
「皆さん、こんにちは。ECDといいます。53歳でラッパーやってます。」
ドッと沸く会場!年配の方が多く、誰この人?的な顔をしていた方々の表情が、一気にパアッと明るくなります。自分は1ヶ月に二回位の割合で、金曜に官邸前抗議に参加している。毎週毎週、金曜に官邸前で抗議が行われているという事は、原発に反対しているということを毎週毎週、政府に分からせてるということ。これはとても重要だと思う…ECDさんの話を食い入るように聴く参加者の方々。そうだよ、その通りだよ。毎週毎週分からせてんだよ。全然、許してないから、反対だからって事を示してるんだよね。金曜官邸前抗議、恒例になってきたせいか、軽々しくとらえる人もいるけど、あの場がずっと続けられているということの重さ…再認識した方がいい。参加者が途絶えないことの重さ…考えた方がいい。
最後にECDさんはいつもの「言うこと言うこと言うこときかせる番だ、俺たちが!」のラップを披露。更に熱くなる会場…!
こうして寒い寒い日比谷野音での集会は皆さんの熱い熱気に包まれて終わりました~。
でも…やっぱ寒ーいっっ!!(こんなに着てんのに…)
後編はこちらからどうぞ!
※当日の様子は、IWJのアーカイブでも見ることができます。