ユーモアと感動に満ちたドラマを楽しみにしている読者が急増中!
今週もぜひお読みください!
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今日は金曜です。(知ってます)
友人が「アッというまにもうキンカンって歌でも作るか~」ってアホな事いい出すほど、ホントにあっという間にもう金曜になりました(^^;
えらいこっちゃ…
いつものように日比谷公園を通り抜け、経産省脇の舗道を登って行きました。日比谷公園、霞ヶ関、永田町……風景は、そこかしこに、まだほんのりとNO NUKES DAYの余韻を抱えています。スタッフさんや、参加者の皆さんも、きっとそう。抜けきれない疲れと一緒にそんなものを抱えつつ…あぁ、今日も容赦なく始まる(笑)金曜官邸前抗議(^^;
でもアレだよね…。例えば、日曜にNO NUKES DAYがあったんで疲れてるだろうから、今週金曜はお休みしましょうか~って反原連の方々が言ったとしても…みんな集まって来ちゃうんだろうなぁって思う。はっきり言ってもう、そんなレベルですよ、ホントに。毎回色々めんどくさい準備をしながら、この場を用意してくれてるのは反原連の方々ですが(ありがとうございます!)、参加者の皆さんはもう自らの意志で来て下さってる感じ。場を提供する側と、それに感謝しながら自らの意志で集まる人達。それが一年以上も途絶えることなく続いているという凄さ。
財務省の交差点前にいるとドラム隊がジャンジャカ音を響かせてやって来ました。そのままむかささんのコールに加わります。元気よく演奏しながら通りすぎて行くドラム隊を、プラカードを抱えて歩いていたおばさんは、嬉しそうにニコニコしながら振り返って見つめていました。
久しぶりに、ド先頭に来てみました(笑)。いつも抗議中は、カンパ袋を受け取ったりする為だけにササッと行って戻るだけなのですが、今日はしばらく目の前に立って眺めていました。
何だか、すごく新鮮…
コールが始まりました。太鼓の音と共に叫ぶコーラーと参加者の方々。先頭のドラムメンバーは全身を使って、力一杯、音を叩き出しています。《首相官邸》は、目の前。みんなの声を、思いを、太鼓の音にのせて官邸にぶつけているかの様…。何て言うか…純粋で力強く、そして、あったかい音です。
ここから、この場所から始まったんだよな…首相官邸前抗議。
色々な思いが頭を過ります。
コールする参加者の皆さんの真剣な顔。何の迷いも無いかのように見える…強い眼差し。本当は色々迷いだってあるさ、そんな単純なもんじゃないよ。でも、続けている、続いている…ずっと。
勇気付けられる雰囲気でした。ずっと変わらず、たったひとつの思いだけでここまで来ているんだと言うことを再認識させられるような空気でした。
風が冷たくなってきました。寒そうにしている参加者の方々も見えます。これからまた、寒さとの闘いが始まるのです。
国会前でもコールが始まっていました。スタッフの女性陣がステージ脇に並び、国会議事堂に向かって、誘導棒を振り上げてます!カッコいい~!
折り畳みの椅子に座って、寒そうに丸まりながらじっとスピーチを聴いているお婆さんがいます。その娘さんかな?、一緒に来ている女性が「次に吉良さんがスピーチするみたいよ」とか「コールが始まるわよ」と、細かく話し掛けています。お婆さんは黙って頷いてます。
「寒い?帰る?」
お婆さんは首を横に振りました。
ちょっと離れた場所では塀に座ったまま、うつらうつら居眠りをしているおばさんも…。時折、ハッと目を覚まし、コールに合わせて手を叩いたり、声をあげたりしています。
国会前の信号が青になり、参加者の方々と一緒に私も横断歩道を渡り始めました。すると、横断歩道の真ん中で、急に、男の子を連れたお母さんが立ち止まりました。そして、その男の子の頭を、両手でクイッと国会議事堂の方へ向け「ほら…見ておいて…ここが国会議事堂よ…。」と静かに言いました。男の子は「ふうーん」と言って、すぐに駆け出して行きました。お母さんはとても真剣な表情でした。単に、子供に国会議事堂を見せておきたいという感じには見えませんでした。どんな思いを持って、男の子にあの建物を真正面から見せたのでしょう…。
参加者の男の子が、以前、こんな事を言ってました。
『…昨日は官邸前にたくさんの人が集まって良かった。とはいえ、何の達成感もなく、また今日も普通に1日が始まる。あの連中が原発再稼働をあきらめ、すべてを廃炉にするというまで、これを繰り返すだけ。』
本当にそうなのです。ずっとこれを繰り返してきました。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』の中で、サムがこんな事を言います。
『心に深く残る物語の中に入り込んだ気がします。暗闇と危険に満ちた物語。明るい話になり得ないので結末を聞きたくない…。悪いことばかり起こった世界が元に戻ります?
でも…この暗闇も、いつかは消え去ってゆくでしょう。暗闇の日々にも終わりが…。新しい日が来ます。そして太陽が、より明るく輝く…。
そういうのが心に残る意味の深い物語です。
子供の時は分からなくても…なぜ心に残ったのか、今は、よく分かる気がします。物語の主人公たちは決して道を引き返さなかった。何かを信じて…歩み続けたんです。
何を信じればいい?
この世には、命を懸けて戦うに足る…尊いものがあるんです。』
私達も、引き返さず、進んで来ました。
大丈夫…、きっときっと、心に残る物語になるでしょう。
これからどんどん寒くなるので、皆さん風邪引かない様に…(>_<)
また来週~!