東京・官邸前で毎週行われている抗議アクション。
★0816 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議!
のレポートを頂きましたので、掲載します!
……また泣いてしまいました。
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今週、世間はお盆休みでしたね~。わたしゃ、会社でした。貧乏暇なしって感じです、はい(-_-)
でも、お盆中は電車が空いてて幸せですわ。朝、ホームにガラガラに空いてる電車が入って来るのを見ると、ウヒヒって思いますよ。
それより皆さん。連日アホみたいな暑さなのに『電力が足りない!』って話が全く出ませんぜ?これはつまり旦那、アレですよ、足りてんだろ?あぁ~!?って話ですよね。
っつーことで…
「足りてんだろ?あぁ~!?」
って文句言いに、今日も霞ヶ関へと向かいましたー。
日中は、意識も遠のきそうな暑さですが、日が落ちてからは風も出てきて、マシな感じに…。残暑ですな~。
霞ヶ関バス停前を通りかかると、べンチに腰をおろし、一生懸命タオルで汗を拭ってるお爺さんがいました。けっこうお歳を召した方のよう…。帽子にはNO NUKESバッチがたくさん付いてます。18時30分頃だったので、30分ほど声をあげて引き上げて来たのでしょう。Tシャツの背中が汗でビッショリ滲んでいました。一生懸命、なかなか止まらない汗を拭いていました。しばらく…ずっと…。
国会前ステージからちょっと離れた場所に来ると、スウェット姿のおじさんが、塀に片足かけて柔軟体操をしていました。仰け反ったり、ひねったり、なんか…かなり本格的だぞ…(^^; おじさんは、ひと通り体操を終えるとブルッと体を震わせ、始まったコールにあわせて叫び始めました。
国会前ステージでは、二人の女性が福島の子供達の言葉を紹介し始めています。
『教えてください、僕たちは幾つまで生きられますか』
『毎日、長袖、長ズボン、外で遊べません…』
『出ていった人達も、残っている人達も、お互いを心配しています』
『どうしてみんな離れ離れにならなきゃいけないんですか?』
私の前に立ってた参加者の女の子が「ねぇ…可哀想だよぉー」と、泣きそうな顔で呟いてました。その後ろでは、腕組みしたおじさんが眉間に皺をよせ、天を仰いでフーッと息を吐いていました。
夏休みだからかなぁ。今日も、学生さんぽい若い子達をたくさん見かけました!ちょうど、福島瑞穂さんのスピーチが始まった時に歩いてきた子達は、一斉に「あ!みずほだみずほだ!」と騒いでましたわ(笑)
国会前ステージの対岸には、今日もたくさんの人達がいて、聴こえてくるスピーチやコールに耳を傾けていました。
塀に並んで腰かけてる若い女の子二人は、ものすごく明るい表情で、パタパタ団扇を振りながら、コールに合わせて元気よく声をあげていました。
その隣では、おじさんとお孫さんかな?が、光る棒を振り振り座ってます。お尻の下には新聞紙を敷いて…。ちゃんと給水用のペットボトルも置いてあります。
交差点に近い場所では、ポール際に立ち、国会前に向かって拳をあげてコールしている、おじさん、おばさん達が。その一生懸命で、真剣なまなざし…!
黙って、プラカードを頭の上に高く掲げてるおじさんは、腕が疲れてくるとプラカードを下げて、ちょっと休憩。そしてまた、再び頭の上に…。けっこう疲れるんだよなあ、あれ。腕がプルプルしてきたりしてさ……。
目の前の横断歩道を、今風の若いイケメンサラリーマンが、鞄をさげて歩いて来ました。あれ?と見ると、なんと彼!歩きながら、わずかに小さく口を開けてコールし、また、わずかに拳を腰のあたりで上げながら歩いとるじゃありまへんか!ちょっとビックリ…。そのまま、ファミリーエリアを通り越して歩いて行ったので、たまたま仕事帰りに抗議エリアを横切っただけだったのかもしれません。でも嬉しいなー。
あ、それで思い出した事が…
去年の秋頃の、官邸前大規模抗議の時でした。財務省の交差点でカンパ袋を持って立ってた私に、全身黒づくめなチャラい顔した男性二人が近づいて来ました。つうか、おたくらど~見てもホストでしょ?素人さんちゃうやろ…って感じの、エロい、濃いぃぃ~顔したお二人さんでした(^^;
するとこの二人、いきなり私に「お疲れさん!これ、原発反対のカンパだよね?カンパするよ!」と言ってお札を入れたかと思うと、私をまっすぐに見て「原発はダメだ!ぜっったいに無くさないとダメだよ!」と超マジな顔で言い切り、ポッカァ~ンとしてる私に、エロい笑顔で「じゃあな、ありがとな。これからも頑張ろうなっ!」とガッツポーズをし、颯爽と日比谷の方へ去って行ったのです。
(…これから銀座か新橋で夜のお仕事かしら?)
と、関係ない事をぼーっと考えながら、二人の後ろ姿を見送ってた私でした。
本当に色んな人達が原発に反対してんだなあ…と実感しましたよ、あん時。仲間はたくさんたくさんいるのです、実のところ…。
官邸前へ戻ってくると、凄い盛り上がり!国会前でスピーチされてた方が「さっき官邸前へ行ってきたのですが、凄い熱気に圧倒されてしまいまして…」と言ってましたが、なんつーか、こちらは怒りの凝縮空間という感じで、いつも独特の空気。
『8.16 今日はハイロの日』というプラカードを掲げてる女性がいます。なっ、なるほど!今日はハイロの日なのか!!!気付かなかった!!
1人のおじさんがスピーチをし始めました。おじさん、「関西弁で言うなら『おのれはアホかい!ええ加減にせえや、ボケ!』っつう事ですわ!」(笑)みんな「その通りーっ!」
チャリデモ隊が走って来ました!相変わらずの大人数です。自転車自体に色んな工夫をしているので、隊列をなして走って来る様子は、まるで光の塊のよう…!綺麗です。うん、そうだね、希望の光かもしれないね。
参加者の皆さんがほとんど帰られた後、ちょっとスタッフさんに用事があって国会前の方へ行きました。誰も居なくなった広場で、反原連のスタッフさん達が汗だくになって後片付けをしていました。みんな笑顔で、時には笑いながら、元気に動いていました。
この笑顔の裏に、どれだけの《我慢》と《涙》が隠されていることか…
私は単なる当日お手伝いで、こんなの書いてるだけですが、中心になって動いてる人達のストレスや疲労は、もう…計り知れないと思いますよ。
色々何やかんや言われるだろうし。
みんな、相当疲れてるでしょうし、きっとギリギリの状態なんでしょう。だって、彼ら彼女らは、私達と同じ、単なる一市民なんですから…。
しかし…
みんな、踏みとどまっています。
ぐっと色々我慢して、
去ることだって出来るのに…
ここに、踏みとどまっているのです。
もう、やりたいやりたくない、行きたい行きたくない、好き嫌い…のレベルなんか、とっくに越えているのでしょう。
彼ら彼女らが見つめている一点は『原発全基廃炉』。
先週、すっごい久しぶりにキンカンに来た友人が言ってました。
「久々に神社にでも詣でたような気分だよ」
この言葉を聞いた時、
原発を無くしたいという一心で毎週毎週ここに集まる人達、そしてこの場を用意し続ける反原連の皆、そんなみんなの透き通った気持ちが、ここ霞ヶ関全体をフワッと包んでいるのかも…
勝手にそんなことを思いました。
何か…
負ける気がしませんよ
また来週ね…
きっと、きっとね…
がんばんべっ!!!