【2013/6/2】6.2NO NUKES DAYレポート

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本日は、6月2日の国会大包囲のレポートをご紹介します!
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前日まで雨マークが消えなかった今日の予報。しかし…、みんなの思いが天に届いたのか、奇跡の大逆転な青空の下、NO NUKES DAY が開催されました!
いや~晴れて本当に良かった… (涙)。またもや悪天候だったら、本気でお祓い行くってからに (-_-)
さて!私はカンパ&誘導係で、芝公園から到着するデモ隊の皆さんを、まずはデモのゴール地点となる日比谷公園で待っていました。
私は明治・芝公園の集会には行ってないので、どんな状況だったのか分からんのですが、もの凄い人で盛り上がってたみたいですね!
日比谷公園でデモ隊を迎えていると、まぁ後から後から来るわ来るわ…。若い子、カップル、子連れママ、夫婦、中年層の方々、そしてかなりのお歳を召した方まで、ホントに色々な人達がゴールしてきました。
突き抜けるような青空の下、太陽の光に照らされた皆さんの顔は、本当に生き生きとしていました。本当に…。
暑い日射しの中、歩いてきたにもかかわらず、デモ参加者のみなさんは私達が配っていた霞ヶ関での抗議行動の地図をガンガン受け取り、「この後の国会包囲はどうやって行くんだ!?」 「次は、霞ヶ関よね!」 などと言いながら、さっさと官邸前の方へ。
まるで、この日を待ち構えていたかのような空気でした。
私達も負けてはいられん!!
デモ隊全てを迎え入れた後、さぁ、いよいよ霞ヶ関へ!国会包囲と官邸前抗議だーっ!
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私達が霞ヶ関に向かった頃には、もうすでに抗議を終えて途中で帰られる人達と、これから参加するために地下鉄からゾロゾロ上がって来る人とで、ごった返していました。ひゃあ~凄い人…!!!
ホントにその…入れ替わりの人数、凄かった…!官邸前から国会周辺一帯を埋め尽くす人、人、人…
メグちゃんと二人、「そういえば、国会包囲は成功したのかなぁ…」とちょっと心配しながら歩いてると、自転車部隊が 《 包囲完了 》 と書かれた大きな台車を引っぱりながら颯爽と走ってくるじゃないですか!拳を高くあげながら…。 「わあ!見て!包囲できたんだよ!!」 ちょっと感動しました…(泣)。
去年の3月に初めて国会包囲をやったとき、私はまだスタッフではなく、いち参加者だったのですが、包囲できるのかな…大丈夫かな…と、とても不安でした。それがアナタ、今や軽々クリアですよ!いや、クリアどころか、人数オーバーで溢れてる状態でっせー!
すげーよっっっ!!!ううっ…。
私とメグちゃんカンパ隊は、人の流れを見ながらあちこち移動していたので、アートエリアやファミリーエリア、色々な人達のスピーチなどが、どんな様子だったのか全く分からないのですが、福島のあの希望の牧場の方がいらしていて「 水道もトイレも凍るような仮設住宅で2年がたった 」 「 絶望の状況の中で自滅するわけにはいかない 」 というスピーチをされていたと、後で聞きました。
絶望の状況の中で自滅するわけにはいかない…
原発事故で被害を受けたのは人間だけではありません。あの、福島の動物達の目を覆いたくなるような凄まじい惨状。
そして、それと向かい合い、目を背けず、今もなおずっと闘っている人達がいるという事実…
人の波をかきわけながら国会へ続く歩道を歩いていると、袈裟を着た、あれ?と目を引く感じの方とすれ違いました。官邸前抗議やデモには袈裟姿のお坊さんを沢山見かけるので、とりわけ気に止めなかったのですが、なななんとその方…あの佐々井秀嶺師だったそうで!ひゃーっ!国会前で 「 原発は仏教に反する 」 と、スピーチしておられたそうです。いやいや、びっくり…!
国会前へ近付くにつれ、地を這って鳴り響いてくるかのような力強いドラム音が聴こえてきました。おおっ!やってるな!と向かって行くと、国会前を過ぎた歩道の窪地で、ドラム隊&防護服ドラム隊が物凄い盛り上がりをみせていました。周りを取り囲んだ人達はみな拳を上げ 「 再稼働反対!!! 」 すんごい熱気!かーっ!魂に響くぜ…!!くーっ!!風呂上りのコーヒー牛乳の様だぜ!( …すいません、呑めないもんで )
そういえば、防護服ドラム隊に友達が参加してたのですが、抗議終了後に会うと凄い汗だく!防護服、暑いそーです…(^^;
そして彼女から聞いた話ですが、駐車場から放射性廃棄物と書かれたドラム缶 ( 原発マーク入り )をガラガラ運んで来る際、何度も警察官に囲まれては 「すいません、これ何が入ってるんですか?」 と尋問され、最後は何人もの警官に取り囲まれながらここまで移動したとか… (笑)
ま、確かに、ありゃ目立つけど…何が入ってるんですか?って…(^^;
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霞ヶ関抗議もあと30分きった頃、私達は桜田門へ続く交差点近くでカンパを募りました。まあ、お疲れ様でした!の見送りを兼ねたカンパ呼び掛けという感じです。
が、その頃になると…お約束の様にやって来ました~カンパならぬ寒波が…!
うまいっっ!あたし!!
(…ホントすいません)
何故か冷たい夜風が吹き始め、空気がどんどんヒンヤリ…。薄着な二人は「やはり来やがったな…」(何がやねん)
抗議終えて帰る方々はみな、私達のお疲れ様でした~の声に、「ありがとうな!」とか「これからも頑張ろうね!」などなど、沢山の暖かい言葉を返して下さいました。
意気揚々と帰って行く人、何人かでワイワイ楽しそうに帰って行く人、思い詰めた表情でプラカードを抱きしめながら帰って行く人…。
明るい顔、泣きそうな顔、怒りを抑え込んだ様な顔…本当に本当に色々な人達が来ている。
今日は若い層も多かったです。みんな元気に「お疲れ様っす!」とか「ありがとうございました~」と挨拶して帰って行きました。中にはちょっと恥ずかしそうに、無言でペコッと頭下げてく男の子も。よくいます、こんな感じの男子。たいてい1人で手ぶらで来ているんですが、よく来たなぁ~いいぞ、オマエ!って心の中で勝手に叫んでます、わたし(笑)
ふと、小さな子が描いた手描きのプラカードが目にとまりました。
『げんぱつとせんそうのないくにをちょーだい』
………
ホントに…
もう…
ホントごめんね…
子供からお年寄りまで、歩んできた人生も、好きなものも、嫌いなものも、考え方も、何もかも違う様々な人達が、脱原発という名の下に集まり、慣れないながらも何とか力を合わせようとし、心を合わせようと四苦八苦し、ガンバッた6/2 NO NUKES DAY でした。
この日、集まった人数が多いか少ないのか、そんな事はどうでもいいのです。今日この日も単なる通過点にしか過ぎず、私達はまた明日から、ふうふう言いながら慣れないことをやっていくのでしょう。慣れないから、しょっちゅうつまづいたり転んだり…。でも時にはスキップしたり、口笛ふいたりもしながら…ね。
日比谷の日生劇場の前を通りかかった時、歩道に駐車してあった自転車を何気なく見た私達は「あ…」と声をあげました。自転車には小さな NO NUKES のステッカーが。ああ、きっと今日一緒にこの人も頑張ったんだなぁ…。
自転車に向かって 「お疲れ様…」 と言い、私達は帰路につきました。
ホントにホントに皆さん…お疲れ様でした!!
《心の底の小さな灯。
 それは喜びでも悲しみでもない。
 善でも悪でもない。
 希望でも絶望でもない。
 ただただ点る灯。
 それを見つめている。   吉野寿》

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