月: 2014年10月

  • 【2014/10/17】第122回:東京・官邸前

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    10月17日(金)の「再稼働反対!首相官邸前抗議!」のレポートをお届けします!
    次回は10月24日(金)です!
    次回の詳細はこちら
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    官邸前に向かってオフィス街を歩いてる時、サラリーマンでいっぱいの牛丼屋の店内で、綺麗なOLさんが牛丼を目の前に、箸を持ったまま軽く手をあわせ、『いただきます』と口元を動かしているのが見えました。
    何だかとてもいい光景でした。丁寧に食する、感謝していただく…という、美しい、大事な場面を見た気がしました。
    最近、何人かの方から「あの金曜官邸前レポートって何人位で書いてるの?」と聞かれたんですが…私一人で書いてます…はい。(私って誰やねん)いやはやこんな拙い文章をいつも読んでくれてる皆さん、改めてありがとうございます…(>__<)薄着で何の用意もない私はそろそろ限界きてるで~(寒)とっ、とりあえず、官邸前へ向かうか…。
    国会前エリアをあとにして官邸前へ向かうべく歩き出すと、後ろから私の名前を呼ぶ声が…。
    振り向くとスタッフのIちゃんが走って来ます。
    「これ、返すの来週でいいんで持ってって下さい…風邪引いちゃう…」と、Iちゃんが差し出したのは、綺麗な刺繍が施してある黒いショール。
    「え…でも、Iちゃんは?」
    「私はコレがあるから大丈夫!」
    Iちゃんは着ているフードの付いたパーカーの襟元をギュッと掴んでみせると、ニコッと笑って国会前へ戻って行きました。
    Iちゃんありがとう。ショール、とっても温かかったよ、とっても。
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    時刻は19時半を過ぎています。それでも今から参加する人達がワラワラとやって来ます。
    財務省交差点で信号待ちをしていると、寄せ書きを集めているおじさんが「今度はノーベル賞とれるよう頑張ろう~」と話しかけてきました。「ね~!原発無くすチャンスになったかもしれないのに~」と悔しそうに言うと「強敵がいたからなぁ~」と笑顔。
    グミ坂を上がって行くと、地下鉄4番出口前にスタッフのTちゃんが立っていました。こちら官邸前ももちろん、吹き抜ける冷たい風に凍えそうな寒さ!「さっ、さっ、さっむいよ~!!!」と泣きそうなTちゃん(^^;
    20時です。寒さを吹き飛ばすかの様な最終コールを終え、122回目の金曜官邸前抗議は終了しました。
    フライヤーを配ったりカンパを戴いたりの後、寒さでぶるぶる震えるTちゃんと2人、先頭ブースに向かってグミ坂を歩いていると、突然Tちゃんが思い出した様に、
    「あたし、グミ坂の4番出口って初めて立ったんだけど、もう~驚いたよっ!本当に終了10分前とか5分前に来る人が何人もいるのね!ビックリしちゃった!10分でも5分でもいいから、声をあげたいって気持ちがあるんだよね、すごいね!」
    と少々興奮しながら言い出しました。
    「そうなんだよ、ホントすごいなって思うよ…」
    「も、終わり3分前とかにも来てさ!ビックリしちゃった!ホント!」
    だから、続いているんだよね。
    先頭ブースで片付けをしていたら、1人のご婦人が「抗議はもう終わっちゃったの?」と近づいてきました。
    「初めて来たんだけど…何時から何時までなのかしら?」
    「8時までなんですよ~。毎週金曜の18時~20時です」
    と反原連のスタッフさんが説明すると、ご婦人はニコッとして
    「18時~20時ね。毎週金曜にやってるのね。」
    と言って帰って行かれました。
    そうそう!この間、友達から聞いた話です。
    友達の子供が通っている保育園に、福島出身のママがいるそうです。大飯原発が動かされるか否かの時、ママは育児で行けないので代わりに旦那さんに官邸前抗議に行ってもらったらしく、原発にはもちろん大反対で、被爆に関してもとても不安を抱いてるそうです。
    私の友達が、私の事を話したら、
    「えっ!?金曜官邸前抗議ってまだ続いてたの!?」
    と、ものすごく驚き、そして
    「もう…ずっと続けてくれてたことに、本当に感謝したい…ありがとうと言いたい…」
    と、言っていたそうです。
    忘れ去られるのが一番怖い…と。
    この金曜官邸前抗議が続いているという事は、ある意味、『福島を忘れてないよ、見捨ててないよ…』という、証しになっているのかもしれません。
    この抗議が続いているという事に勇気づけられてる福島の人がいる…
    もう、それだけで私は、まだまだ頑張れそうな気がしました。
    そんな人がたった1人でもいる限り、これからも私は金曜夜には、ここ官邸前へ向かうと思います…
    (ただし、来週は厚着でな…)
    んじゃまた来週~!
    ううう…寒っ!
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  • 【2014/10/10】東京・官邸前

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    10月10日(金)の「再稼働反対!首相官邸前抗議!」のレポートをお届けします!
    次回は10月17日(金)です!
    詳細はこちら
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    朝からソワソワしていました。
    今日は金曜日、いつも通り官邸前抗議の日。しかし今日はそれだけではありません。奇しくも抗議開始の午後6時、ノーベル平和賞が発表されるのです。
    そうです…今年はこれに憲法第9条がノミネートされているのですっ!
    もし、9条がノーベル平和賞をとったら、現政権には相当な大打撃。そうなると、原発問題にだって多大な影響があるはず…。
    欲しい!ノーベル平和賞!!くださいっ!!!
    午前中はそれほどでもなかったのに、3時を過ぎたあたりから何だか勝手に心臓がドキドキ。もう~ソワソワしちゃって落ち着きません。
    あと3時間、あ、2時間切った…うわあぁぁ…。
    とても仕事どころじゃありません。
    落ち着け、自分!!!
    ノーベル平和賞専用のホームページではカウントダウンが始まり、いやが上にも盛り上がります。今までこんなにノーベル賞の発表を真剣に待ち望んだことがあったでしょうか?いえいえ、ありません。というか、自分の受験の合格発表の時より緊張してる気が…(いいのかそれで…?)
    あぁ、この間の大飯原発住民訴訟の時は全く期待してなかったから、もっと気楽に待てたのになぁ~…
    はっっ!期待しちゃいかんのか!期待しなかったから奇跡が起きたのか!?よし、もう考えない様にしよう、気にしない気にしない…もう気にしない…あと1時間か…(無理)
    定時で会社を飛びだし、心の鎮静化を図るためとりあえず歩き出しました。ううう、30分切ってるぞ。おそろしや~…くれ、くれ、ノーベル平和賞、9条に決まってくれ~~~!!
    あと10分!心臓が口から飛び出しそうになった時、ふっと空を見上げ天を仰ぎました。すると…
    あーっ…!
    そこに広がっていたのは真っ赤~な夕日!もう、それはそれは綺麗な、悲しいほどに綺麗な…赤く染まった空でした。まるでノーベル平和賞で熱く盛り上がっているみんなの気持ちを表したかの様な空!
    うわー…という気持ちと共に、ふわ~っと心が緩み、「あぁ~、こんなにもドキドキわくわくさせてくれてありがとう…」と、何に感謝してるのかよく分からない気持ちになり、涙が出そうになってしまいました。
    すごいなぁ~、このタイミングでこんな夕日が現れるなんて…。
    金曜日で、官邸前抗議開始の時間に発表されて、前振りでこの夕焼け空…こんないろいろ揃ってる劇的なタイミングってある?
    てことはもしかしてえぇぇぇぇ~!!!
    人生はそう甘くはありません。
    選ばれませんでした…(アウッ)
    勝手に緊張して一人で大騒ぎしてたので、力の抜け方も凄まじい…。
    「また来年。来年までこの9条を守らなくては。」と自分に言い聞かせながらヨロヨロと官邸前へ向かいました。
    官邸前に到着すると、いつもはない三角コーンでの仕切りが財務省交差点近くまで並べられてありました。
    そうなのです。これまた今日はちょっとイレギュラーな官邸前抗議なのです。
    学生達の有志SASPLが秘密保護法の抗議を官邸前でやりたいとの相談を受け、反原連主宰の原発抗議を18時~19時に短縮し、19時30分からはSASPLの秘密保護法抗議になったのです。国会前抗議はいつも通りの18時~20時です。
    グミ坂を登って行くと、いつもと同じように色々な方達が声をあげていました。
    グミ坂を、杖をついた男性を気づかいながら、隣をゆっくり歩く女性はコールにあわせて呟くように声を出しています。
    【安倍いらない】とマジックで書かれた団扇を振りながら「再稼働反対!」と叫ぶ女性。
    無表情で淡々と、しかし瞳は前方を見据えながら叫んでいる男性もいます。
    泣きそうな顔でコールしている女の子がいました。その横を官邸に向かって吐き捨てる様に叫ぶ男の子が通りすぎて行きます。
    あっという間に19時になりました。
    ダラクさんのいつもの素敵な官邸に向けてのスピーチの後、ミサオレッドウルフさんがこの後19時半から主催が変わってSASPLの抗議になることをアナウンス。「どうぞ若い人達を表に出して私たちは一歩後ろへ下がって…」の言葉に、ドッと笑いが起こりつつ、参加者の方々は本当に一歩後ろへ…。さすがな皆さんです。国会前はこのまま引き続き原発反対の抗議をしておりますのでの言葉に、ぞろぞろと国会前へ移動し始める方々もたくさん。
    私もちょっと後片付けを手伝った後(ほとんど何もしていない)そのまま国会前へと移動しました。
    と、その前に…ノーベルさんのおかげで勝手にグッタリしてたので、ゲリラカフェでちょっと腹ごしらえを…。ピタパンサンドと飲み物を頂き、近くの塀に座って「ウマーイ!」てパクパク食べてると、目の前を反原連スタッフのダラクさんが国会前の方へ通りすぎて行きました。そうなのです、今日は国会前抗議が終わった後、11月から始まる(のか本当に?)下水道工事に向けて、新たな国会前ステージの場所や何かの打ち合わせがあるのです。いろいろいろいろ大変です…。
    急いで腹ごしらえした後、国会前エリアに向かうと、ステージ上では参加者の男性のスピーチが始まっていました。その方は最後に、「すみません、最後にちょっとこれだけ言わせて下さい。首都圏反原発連合の皆さんは、毎週毎週この抗議の場を準備するために、陰で並々ならぬ大変なご苦労をされていると思います。ありがとうございます。感謝の気持ちを込めて拍手を送りたいと思います。」するとそこにいた参加者の方々から一斉に、惜しみない暖かい拍手が巻き起こりました。ホッと和む、あったかい一幕でした。
    官邸前から移動してきた方々も加わり、皆で再稼働反対のコールを国会に向かって叫び、抗議は終了しました。
    官邸前エリアのスタッフのMちゃんも移動してきて「何か新鮮~!」と笑いながら後片付けを手伝います。(※ここでも私はほぼ何もしていない)
    スタッフのみんながチャッチャと手際よく荷物をまとめ終わると、公園の窪地ではステージを置いて、反原連の方たちがあれこれ意見を言い合い、新たな国会前エリアについて警察の方と話し合っていました。「ここから国会議事堂に向かってこういう方向で抗議をするから…云々」参加者の方々の気持ちも考えながらあれこれ意見を出しあっての話し合いです。
    そうなんですよ、この国会前エリアのステージ…。今まで使ってきた古いステージが老朽化したため、新しくステージを購入したのですが、そのステージが今まで使っていたのより若干高いため、そこに上がる踏み台をどうするかで、もうどんだけ反原連の方たちが意見交換していることか!お年寄りや身体の不自由な方も乗りやすい様に…そして安定性も重要…あとは微妙な高さも難しいところ。材質や重さ、もちろんお値段も考えながら、意見交換している本人達が「もういい加減、誰か決めちゃって下さい」と言い出すほど(笑)延々と話し合っています。
    いやはや凄いわ、本当に…って思いました。とにかく様々な事を考慮しながらベストのモノを!ってずっとずっと意見交換。(もう決まったのかな…)
    この間本屋さんに置いてあったマザーテレサの栞に書かれていた言葉…
    『大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです。』
    暖かい、素敵な言葉です。
    さて…今のこの時期は昼夜の温度差が激しく、風邪をひきやすい時です。風邪ひきさん、多いですよね。
    皆さんどうか体調には十分気をつけて。これからまた、寒い冬の抗議がやってきます。
    せめて心は暖かく…暖かくいられます様に…
    んじゃ、また来週~!
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  • 【2014/09/26】東京・官邸前 300個のお饅頭の行方は?

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    また号泣してしまいました。
    恒例のレポートをお届けします。
    双葉町から避難されている70才を過ぎたお饅頭屋さんが、「どうせ、こんなの売れるわけねぇ。」と言いながら3年ぶりに作った300個のお饅頭の行方は?
    次回は10月3日(金)です!
    1003 再稼働反対!首相官邸前抗議!
    ~*~*~*~*~
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    霞ヶ関駅から財務省交差点に向かって坂を登っていると、何やら臭い匂いが…。
    「クサッ!何じゃこの匂いは??」
    と思ったら、アレです…
    銀杏でしたっ
    霞ヶ関、官邸前、国会前周辺のイチョウ並木は、今、紅葉前の銀杏の時期。舗道には銀杏がたっくさん落ちています。
    銀杏美味しいですよねぇ~大好きです!でも何であんなにナニ臭いんだろ…
    今日は風が強い。飛ばされそうなほど強い風が官邸前・国会前にも吹いていました。しかも、けっこう冷たい風です。
    国会前へ行くと、スピーチが終わりコールが始まっていました。反原連の方と当日手伝いのスタッフさんが、何人かでリレーしていきます。
    いつも何回も聴いてきたコールですが、今日、あっと思いました。…暖かい。
    もちろん、国会議事堂に向かって原発やめろ!と、怒りを込めて文句を言ってるわけですが…。でも、暖かいのです、とても。
    怒りが少ないとか、口調が生ぬるいとか、そういうことではありません。
    誰かを思いやる、励ましてる…そんな気持ちに包まれている様に聞こえたのです。
    わぁ…と、思いました。
    みんな、特に意識はしていないでしょうが、色々な思いをこめて叫んでるだろうなと…。もちろん原発反対の気持ちを込めてんだけど、なんというか…自分の人生への思いも込もってる様な…そんなコールに聴こえました。
    人は誰だってそれぞれ色んなものを抱えて生きてますもんね。ここへ来てる人達だって、原発反対だけ叫んで日々、生きてる訳じゃないですもんね。
    それで思い出した話が…
    ちょっと余談みたいな感じですが、今日は《番外編》という事で、是非、この話を聞いてください。
    ~*~*
    うちの地元、埼玉の騎西高校では双葉町から避難してきた人達を受け入れてますが、そこ騎西高校に、私の叔母がずっとボランティアに行っています。
    (因みに、叔母は筋金入りの社会運動家で、保母さんをしながら、ずっと部落差別の闘いをしてきてて、311以後は原発反対のデモや大抗議にも良く参加しています。あ、もちろん、ここ、キンカン(金曜日の官邸前抗議行動)にも!)
    その騎西高校で、70歳を過ぎた饅頭屋のお爺さんが避難生活を送っていました。職人気質の頑固なお爺さんで、避難してきてからはすっかり気力を失い、ボランティアさんにもなかなか心を開かない状態でした。
    しかし、明るく真っ直ぐな雰囲気を持つ叔母には心を緩し、だんだんとうちとけてゆき、色々な話をするようになりました。
    叔母は、そのお爺さんが饅頭屋さんだったと聞き、お爺さんに「もう一度お饅頭を作って、原発反対の集まりとかで売ってみない?」と何度も持ちかけたのですが、「饅頭を作る気なんてない。」と、お爺さんは固く断り続けてたそうです。
    しかし、叔母がずっと、しつこくしつこく説得し続けた結果、ついに根負けし、じゃあ一度だけ作ってみるかという事になり、叔母と、お爺さんと、やはり騎西高校で避難生活を送ってる60代の女性も手伝い、約3年ぶりにお爺さんは饅頭を作ることになりました。
    丁度、次の休みに原発関係の集会があったので、せっかくだから、作ったお饅頭をその集会へ持って行って売ってみようという事になりました。
    当日。朝の5時から地元のふれあいセンターに集まった3人は、お爺さん秘伝のお饅頭を、300個も作りました。
    そして、「どうせ、こんなの売れるわけねぇ。とっとと帰ってくるぞ!」と言うお爺さんを無理矢理引っ張って、3人は都内の原発反対の集会に、300個の饅頭を担いで出掛けたのです。
    会場では予め申し込んでテントを借りるお金も無かったので、地面にビニールを広げ、そこに饅頭を並べて売ろうと用意し始めると、叔母の知り合いの方が自分のテントの端を使いなさいと声を掛けてくれました。3人はテントのテーブルの端っこに、持ってきた300個の饅頭のうちの何個かを並べ、「双葉町の方が今朝作ったお饅頭です~」と、売り始めたのです。
    すると…
    「あら、双葉町の方が作ったお饅頭?」
    と饅頭を見に来た人達が、
    「福島のかたが作ったお饅頭ですってよ~!」
    「美味しいわよ~!」
    と、どんどん周りに呼び掛けてくれ、そのうちお客があとからあとから集まってきて、300個もの饅頭は、なんと…瞬く間に売り切れてしまったそうです。
    饅頭が次々に売れていく時、お爺さんの顔は、叔母が今まで見たことがない様な生き生きとした表情に変わっていきました。そして完売になった時にお爺さんは『信じられない…』という顔をしたそうです。
    結局、饅頭を早々に売り切った3人は、デモにも参加し、「原発反対!」と声を上げながら街を歩き、会場を後にしました。
    すっかり軽くなった鞄を抱え、会場を出て駅まで向かう中、嬉しくて嬉しくて仕方なかった叔母は、
    「今日のお祝いにお寿司を食べて帰ろう!私にご馳走させて!」
    と言い、3人は近くのお寿司屋さんに入りました。乾杯をし、お寿司を食べ始めると、お爺さんは…
    「こんな美味い寿司は食べたことがない…」
    とポツリ…。すると、饅頭作りを手伝った双葉町の60代の女性は、突然ワーワーと泣き出してしまったそうです。彼女は、騎西高校に避難してきてから、顔役としてずっと頑張ってきた…気丈な方でした。
    お寿司を食べながらお爺さんは、本当に本当に嬉しそうな顔で、叔母に何度も「ありがとう、あんたのおかげだよ、ありがとう、ありがとう…」と言っていたそうです。
    ~*~*
    わたしも後日、そのお爺さんが作ったお饅頭を食べました。しっかりした厚みのある皮で、こし餡とつぶ餡の半々ぐらいの餡が包まれている茶饅頭でした。
    お世辞抜きで本当に美味しかった!
    とても力強い味がしました。
    お爺さんの、今まで生きてきた人生の、たくさんの思いが詰まっている様な…そんなお饅頭でした。
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