【2013/6/7】東京・官邸前

恒例!スタッフの方からの官邸前アクションの報告です!!
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6/2のNO NUKES DAYが終わっても、線路は続くよどこまでも~(どこまでもはやめて欲しいが)今週もまたいつも通り、金曜官邸前抗議が始まりました。
全く、こうなりゃ根比べだよ…
今、あちこちで紫陽花が花開いてますね。
紫陽花…去年の今頃、官邸前抗議の参加者がどんどん増え始めました。誰ともなくこの官邸前抗議を《紫陽花革命》と呼ぶようになり、沢山の人達が紫陽花の花を付けて、この官邸前に集まりました。紫陽花はあの時、私達にたくさんの勇気を与えてくれた花です。
なので今日は紫陽花のブローチを付けて官邸前!わっ、おっしゃれぇ~(と、自分で言っておく)
さて!今日はグミ坂の、抗議列最後尾辺りに立ってました。
最後尾は人もまばらで、ガンガンコールって感じではないのですが、何かいつも独特の雰囲気があって面白い場所です。
風呂にでも浸かってるみたいに両腕を塀にあずけて寄りかかってるおじさんは、めちゃくちゃリラックスした声で「原発反対~っ再稼働反対~っ」。ええ雰囲気や~
その横では、地べたに座り込んで頬杖つき、無言でじっと前方を見てるおじさん。
かと思えば、お手製の光るプラカードを振りながら前方に向かってリズミカルにコールしているおばさんも居ます。
慣れない手つきでプラカードを掲げ、黙って立ち続けてる若い女の子。
うつむき加減で吐き出す様に「原発反対!!」って叫んでる男の子も。
みんなそれぞれのやり方で《 ここにいる 》んですよね。
今日も外国人の背の高~い男性がニコニコと参加者の列を見ながら歩いて来たので「お疲れ様で~す」と言うと、にっこり「ハーイ!」(きた!)私もにっこり「ハーイ!」… (ギブミー英会話)
ふと、ちょっと不安げな顔をした男性が近付いて来ました。
「あの…すいません、ここは何エリアなんですか…?」
「官邸前エリアです」
「国会前とかはまた別の場所なんでしょうか…?」
「はい、この道を下って行った交差点を左折すると行けますよ!向こう側にも沢山人がいて色々やってます」
「へぇ…」
「初参加ですか?」
「はい…」
男性は、どうもありがとうと言うと、キョロキョロしながらグミ坂を下って行きました。
するとまた別の男性が
「すみません…この抗議って、いつもこのくらいの人数集まってるんですか?」
「まあ、だいたいこんな感じですかね~。増えたり減ったりしますけどね」
「へぇ…凄いなぁ…」
「初めてのご参加で…?」
「はい」
今日はやたら初参加者の方に話し掛けられました。毎回の様に初参加者さんはいらっしゃいますが、今日はもしかしたら特に多かったのかもしれないなぁ…。
この男性、自転車隊がゾロゾロと走って来るのを見ると、物凄いビックリして
「あっっっあれは何ですか!!!???」
チャリデモ隊の説明をすると
「凄い!!おおおぉ!!いいぞいいぞーっ!」
と、子供の様に大喜びしながら手を叩き、自転車隊にエールを送っていました。そして…
「こういうのを見ると、まだまだ希望があるって思えます」
と言い、来て良かった、ありがとう頑張りましょう、と言って帰られて行きました。
しばらくすると、今度は高校生らしき男の子が二人、いかにも初めて来ましたって感じの、ちょっとおっかなびっくりな様子で歩いて来ました。でも、その表情はとても明るく、目を輝かせながら物珍しそうに参加者の皆さんをチラチラ見ていました。私がいつも通り「お疲れ様でした~」と声を掛けると、これまた珍獣でも発見したかの様な顔で私を見て、そのまま無言で坂を下って行きました…。
今日も私はカンパ袋を持って立っていたんですが、目の前にいるおじさんがカンパ袋を凝視しているのが見えました。
(…何じゃろ、デカすぎるって思ってんのかな?)

(まだ見てる…)

(見てる…)

すると、そのおじさん、財布を取り出しながら近付いて来たかと思うと「…《カンパ袋》って紙が裏返ってるんだよ…」と言って、裏返しになってる紙を自ら直し、カンパして下さった後、やっとニコッとして帰られて行きました。…だからずっと見てたんか!!きっと気になって気になって仕方なかったのですな。すいません、気を付けます…(^^;ありがとうございます!
と、気が付くと、私の横で立ち止まって財布を取り出してるおじさんが…。このタイミングってかなりビミョーで、ここで「ありがとうございます!」って言っちゃうと何か催促してるみたいだし、でも知らんぷりしてんのも変だし…えーとえーと…と、チラ見してると、おじさんはいきなりバッと顔をあげ「大金は無理だよ!」ぎゃはは!思わず大笑いしてしまいましたです。いやいや、もうホント、そのお気持ちが嬉しいのです…ありがとうございます!おじさんは笑いながら手を振って帰っていきました。
抗議終了後、いつもの様に皆さんを見送っていると、二人組の男性が真剣に話ながら歩いて来ました。「俺たち馬鹿だったから…政府に全部任せておいたから…こんなんなっちゃったんだよ。俺らが馬鹿だったんだよ。」
経産省前の歩道を通りすぎる時、タクシー運転手のおじさん達が缶コーヒー片手に、経産省前から聞こえてくるスピーチを聞きながら話してるのが耳に飛び込んできました。「アレとアレは団体が違うみてぇだな~」「そうなんだよ、色々なとこが原発反対やってんだよ」そうです、アレとアレは違う団体だけど、原発反対というとこで、根っこの部分はみな一緒なんですよ。
そういえば今日《原子力よりも愛のエネルギーを》と書いた紙を掲げてる人がいました。
誰かを思う気持ち…
家族や親しい友人以外でもいい。まだ会ったことのない、遠く離れたところに住む誰かを思いやる気持ち。
世の中がそんなエネルギーでいっぱいになったら、色々変わるんだろうなぁ…いろいろ。
さ、また頑張るぞっ!
では、また来週!
See you again!(←ちと言ってみた)

【2013/6/2】6.2NO NUKES DAYレポート

本日は、6月2日の国会大包囲のレポートをご紹介します!
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前日まで雨マークが消えなかった今日の予報。しかし…、みんなの思いが天に届いたのか、奇跡の大逆転な青空の下、NO NUKES DAY が開催されました!
いや~晴れて本当に良かった… (涙)。またもや悪天候だったら、本気でお祓い行くってからに (-_-)
さて!私はカンパ&誘導係で、芝公園から到着するデモ隊の皆さんを、まずはデモのゴール地点となる日比谷公園で待っていました。
私は明治・芝公園の集会には行ってないので、どんな状況だったのか分からんのですが、もの凄い人で盛り上がってたみたいですね!
日比谷公園でデモ隊を迎えていると、まぁ後から後から来るわ来るわ…。若い子、カップル、子連れママ、夫婦、中年層の方々、そしてかなりのお歳を召した方まで、ホントに色々な人達がゴールしてきました。
突き抜けるような青空の下、太陽の光に照らされた皆さんの顔は、本当に生き生きとしていました。本当に…。
暑い日射しの中、歩いてきたにもかかわらず、デモ参加者のみなさんは私達が配っていた霞ヶ関での抗議行動の地図をガンガン受け取り、「この後の国会包囲はどうやって行くんだ!?」 「次は、霞ヶ関よね!」 などと言いながら、さっさと官邸前の方へ。
まるで、この日を待ち構えていたかのような空気でした。
私達も負けてはいられん!!
デモ隊全てを迎え入れた後、さぁ、いよいよ霞ヶ関へ!国会包囲と官邸前抗議だーっ!
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私達が霞ヶ関に向かった頃には、もうすでに抗議を終えて途中で帰られる人達と、これから参加するために地下鉄からゾロゾロ上がって来る人とで、ごった返していました。ひゃあ~凄い人…!!!
ホントにその…入れ替わりの人数、凄かった…!官邸前から国会周辺一帯を埋め尽くす人、人、人…
メグちゃんと二人、「そういえば、国会包囲は成功したのかなぁ…」とちょっと心配しながら歩いてると、自転車部隊が 《 包囲完了 》 と書かれた大きな台車を引っぱりながら颯爽と走ってくるじゃないですか!拳を高くあげながら…。 「わあ!見て!包囲できたんだよ!!」 ちょっと感動しました…(泣)。
去年の3月に初めて国会包囲をやったとき、私はまだスタッフではなく、いち参加者だったのですが、包囲できるのかな…大丈夫かな…と、とても不安でした。それがアナタ、今や軽々クリアですよ!いや、クリアどころか、人数オーバーで溢れてる状態でっせー!
すげーよっっっ!!!ううっ…。
私とメグちゃんカンパ隊は、人の流れを見ながらあちこち移動していたので、アートエリアやファミリーエリア、色々な人達のスピーチなどが、どんな様子だったのか全く分からないのですが、福島のあの希望の牧場の方がいらしていて「 水道もトイレも凍るような仮設住宅で2年がたった 」 「 絶望の状況の中で自滅するわけにはいかない 」 というスピーチをされていたと、後で聞きました。
絶望の状況の中で自滅するわけにはいかない…
原発事故で被害を受けたのは人間だけではありません。あの、福島の動物達の目を覆いたくなるような凄まじい惨状。
そして、それと向かい合い、目を背けず、今もなおずっと闘っている人達がいるという事実…
人の波をかきわけながら国会へ続く歩道を歩いていると、袈裟を着た、あれ?と目を引く感じの方とすれ違いました。官邸前抗議やデモには袈裟姿のお坊さんを沢山見かけるので、とりわけ気に止めなかったのですが、なななんとその方…あの佐々井秀嶺師だったそうで!ひゃーっ!国会前で 「 原発は仏教に反する 」 と、スピーチしておられたそうです。いやいや、びっくり…!
国会前へ近付くにつれ、地を這って鳴り響いてくるかのような力強いドラム音が聴こえてきました。おおっ!やってるな!と向かって行くと、国会前を過ぎた歩道の窪地で、ドラム隊&防護服ドラム隊が物凄い盛り上がりをみせていました。周りを取り囲んだ人達はみな拳を上げ 「 再稼働反対!!! 」 すんごい熱気!かーっ!魂に響くぜ…!!くーっ!!風呂上りのコーヒー牛乳の様だぜ!( …すいません、呑めないもんで )
そういえば、防護服ドラム隊に友達が参加してたのですが、抗議終了後に会うと凄い汗だく!防護服、暑いそーです…(^^;
そして彼女から聞いた話ですが、駐車場から放射性廃棄物と書かれたドラム缶 ( 原発マーク入り )をガラガラ運んで来る際、何度も警察官に囲まれては 「すいません、これ何が入ってるんですか?」 と尋問され、最後は何人もの警官に取り囲まれながらここまで移動したとか… (笑)
ま、確かに、ありゃ目立つけど…何が入ってるんですか?って…(^^;
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霞ヶ関抗議もあと30分きった頃、私達は桜田門へ続く交差点近くでカンパを募りました。まあ、お疲れ様でした!の見送りを兼ねたカンパ呼び掛けという感じです。
が、その頃になると…お約束の様にやって来ました~カンパならぬ寒波が…!
うまいっっ!あたし!!
(…ホントすいません)
何故か冷たい夜風が吹き始め、空気がどんどんヒンヤリ…。薄着な二人は「やはり来やがったな…」(何がやねん)
抗議終えて帰る方々はみな、私達のお疲れ様でした~の声に、「ありがとうな!」とか「これからも頑張ろうね!」などなど、沢山の暖かい言葉を返して下さいました。
意気揚々と帰って行く人、何人かでワイワイ楽しそうに帰って行く人、思い詰めた表情でプラカードを抱きしめながら帰って行く人…。
明るい顔、泣きそうな顔、怒りを抑え込んだ様な顔…本当に本当に色々な人達が来ている。
今日は若い層も多かったです。みんな元気に「お疲れ様っす!」とか「ありがとうございました~」と挨拶して帰って行きました。中にはちょっと恥ずかしそうに、無言でペコッと頭下げてく男の子も。よくいます、こんな感じの男子。たいてい1人で手ぶらで来ているんですが、よく来たなぁ~いいぞ、オマエ!って心の中で勝手に叫んでます、わたし(笑)
ふと、小さな子が描いた手描きのプラカードが目にとまりました。
『げんぱつとせんそうのないくにをちょーだい』
………
ホントに…
もう…
ホントごめんね…
子供からお年寄りまで、歩んできた人生も、好きなものも、嫌いなものも、考え方も、何もかも違う様々な人達が、脱原発という名の下に集まり、慣れないながらも何とか力を合わせようとし、心を合わせようと四苦八苦し、ガンバッた6/2 NO NUKES DAY でした。
この日、集まった人数が多いか少ないのか、そんな事はどうでもいいのです。今日この日も単なる通過点にしか過ぎず、私達はまた明日から、ふうふう言いながら慣れないことをやっていくのでしょう。慣れないから、しょっちゅうつまづいたり転んだり…。でも時にはスキップしたり、口笛ふいたりもしながら…ね。
日比谷の日生劇場の前を通りかかった時、歩道に駐車してあった自転車を何気なく見た私達は「あ…」と声をあげました。自転車には小さな NO NUKES のステッカーが。ああ、きっと今日一緒にこの人も頑張ったんだなぁ…。
自転車に向かって 「お疲れ様…」 と言い、私達は帰路につきました。
ホントにホントに皆さん…お疲れ様でした!!
《心の底の小さな灯。
 それは喜びでも悲しみでもない。
 善でも悪でもない。
 希望でも絶望でもない。
 ただただ点る灯。
 それを見つめている。   吉野寿》

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【2013/5/24】東京・官邸前

恒例、スタッフの方からのレポートです!
わたくしごとですが、毎回アップしながら泣いております……笑
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え~と、私事で恐縮ですが、週明け早々、首から背中にかけて激痛が走り、その後、突然腰が…ぐがっ!
なので、今日は若干ヨレヨレな金曜日…。
今の時期、こんな風に体にくる人多いらしいッス。皆さんも、どうかお気をつけて、ホントに。あたたた…
日比谷公園は薔薇が満開でした。綺麗だなぁ~と横目で眺めながら、今日も霞ヶ関へと向かいました。
もう5月も終わりですねぇ。もうすぐ6月。ホント早い。何だか311以降、月日が過ぎるのが格段に早く感じてしまう。あっという間に一年が過ぎる。どんどん月日が流れていく…
この金曜官邸前抗議も、もう二年目に入ってます。
どんな珍しい光景でも長いこと眺めていると、慣れてくるし飽きてくる。最近、自分を取り巻く状況にそんな感じを受けます。
311直後、反原発デモは奇妙な目で見られ揶揄され、その後徐々に受け入れられ、称賛され、そして今、今度はだんだん飽きられてきてる。(←いまココ)
私も言われますよ「まだ、やってんだ~」って。まぁね、やってますよ。毎週毎週金曜にバカの一つ覚えみたいに通ってますよ。もう、やめらんないッスよ。面白くもなけりゃ、ゴールも見えないレースだけどさ、何だかもう、やめる気さえ起こらないよ…
おんなじ事続けてりゃ、そりゃ飽きますよ。しかもこんな…楽しくも何ともない事。
でも、この現状を何とか変えたくて、もう二度と福島の様な悲劇を繰り返したくないから…やっとりますわ、あきらめずに。
ホントに長いレースは色んな局面を迎えます。人数も増えたり減ったり。色合いもどんどん変わるし、周りの印象も変わる。
続けてる人達にとっちゃ、今がまた(何回目かの)乗り越えなきゃならないキツい時かもなぁ。自分との闘いでもあるしなぁ…。
そんな事をつらつら考えながら霞ヶ関に到着すると、いきなり耳に飛び込んできた「原発無くせーっ!!」の激しいコール。私の悶々した気持ちを一掃するかの様な、激しい、魂の叫びの様なコールでした。
ちょっと泣きました。
そのコールを、離れた場所で立ち止まって聴いていると、手作りプラカードを握りしめ「原発反対!原発反対!」と繰り返し呟きながらハァハァ息を切らして通りすぎて行くお婆さんがいました。誰かに、というよりは、まるで自分に言い聞かせてるかの様に…。
国会前では、今日も千葉麗さんの「福島かえせ!」の声が響いていました。311以後、積極的に反原発運動に参加している千葉麗さんは、福島出身。自分の生まれ育った故郷があの様な事になってしまった悲しみや苦しみ…彼女の福島を叫ぶ声には、いつもそんなやるせない悔しさがこもっていて、聴いてる側に切なく突き刺さってきます。
「故郷を返せ!」…そう叫ぶ日が、まさかここ日本で来るとは。いったい誰が想像出来たでしょうか。
もうホントにホントに「原発やめろーっっ!!!」
…あたたた
腰に響くぜ(涙)
さて、官邸前の方へ歩いて行くと、列の最後尾の方で、若い男の子達が「原発いらねぇ!!」と拳を上げて叫んでいました。凄く明るい表情で…。いいなぁ、何かパワー貰えるよ。うん、そうだそうだ!叫ぼうぜ!「原発いらねぇ!!!」
あたたた…(←こりない性格)
仕事帰りに立ち寄った感じのOLさんが、途中、お辞儀をしながら控えめな物腰で列を抜けた後、地下鉄入り口までずっと「原発反対っ」と、ちょっぴり恥ずかしそうに、でも一生懸命コールしながら歩いて行きました。この女性の様な、いかにも会社帰りのOLさんという感じの方、沢山いらっしゃいます。
以前も、OL風の女性が、地下鉄を上がって来てサッと列に加わり、30分近く声を張り上げコールした後、またサッと列を抜けて帰って行ったのを見たことがあります。このたった30分の為に、わざわざ立ち寄ったんだなぁ…と、帰って行く後ろ姿を見ながら、何とも言えない気持ちになったのを覚えています。
官邸前エリアに、小学生の男の子を二人つれたママが来ていました。恐らく、その男の子達が描いたのでしょう。色鉛筆で描かれた小さなプラカードを持っていました。綺麗な色で木が一本描いてあり、その横に可愛い文字で《いらない 原子力エネルギー》。男の子達はキョロキョロしながらコールする大人達を見ていました。彼らの中に、今日のこの光景はどんなふうに残っていくのでしょうか。
列の前の方へ移動し、歩いてきたスタッフさんとちょっと話をし、ふと…顔をあげた瞬間、目の前の光景に思わず釘付けになりました。
って書くと、いったいどんなスゲー事が起きてたのか!?って思ってしまうでしょうが、いやいやいや、何も珍しい光景ではないんですわ。単に、目の前に並んでいる人達が、それぞれ持ってきたプラカードを官邸に向けながらコールしているという、ごく当たり前の光景で…。
しかし…
背筋を伸ばし、顎をぐいとあげ、ホントに『官邸に向けて!』という感じでプラカードを掲げながら叫び続ける姿は、電灯の灯りに照らされ、神々しささえ感じてしまうような光景だったのです。全員、まっすぐ前を見ていました。全く微動だにせず、真っ直ぐ前を…。
ホントに、目が覚めるような、なんというか…うわあぁ~って感じがしたのです。あぁぁ~言葉じゃ上手く説明できん…!ホントにホントに体中がハッとするような光景でした。
そして、今日も相変わらず終了15分前からも、続々と参加者が。中には「ああ、何とか間に合った!」って言いながら列に加わる人も。すげぇ…本当にすげぇ…
あ、そういえば、今日はNO NUKESのTシャツ着ている人をけっこう見かけました!老若男女問わず、です。
8時終了後、参加者の皆さんを見送りながら、今日ここに来る時に考えていた事を思いました。長くなると飽きてくる…。
でも、「お疲れ様~」と挨拶しながら帰って行く人達の色々な顔を見ていると、最後に勝つのは強い情熱、そして純粋な想いだ…。そんな風に思えてきて胸がいっぱいになりました。
帰りの電車の中で思い出した言葉があります。インドのマルトマ・ガンジーの言葉です。
《 はじめは、無視されるでしょう、それからバカにされ、笑われるでしょう。そして、あげくのはてに、たたかれもするでしょうが、しかし、勝つのはあなたなのです。》
地元の駅に着いたら、昼間とは雲泥の差の気温にビックリ!!さっ…寒ーっっ!!!
(結局、最後はこれかよ)
では皆さま、腰と気温に気をつけて…
また、来週!!

【2013/5/17】 東京・官邸前アクション

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「降るんじゃねーぞ、いいかー分かってんだろうな…」と、空に脅しをかけながら向かった霞ヶ関。そのかいあって、今日は無事、雨に祟られずにすみました!どうだ!ウハハハハハ!
(全く関係ないでしょ)
さてさて…
今日もはじまりました、金曜官邸前抗議!
財務省交差点では、今日もたんぽぽ舎むかささんとドラム隊との見事なコラボコールが響いていました!いやぁ~独特の面白さがあるわ…。今日はかなりリズミカルなビートで、聴いてるとワクワクしてくる感じでした。向かい側の交差点で信号待ちしてる時、私の隣に立ってたサラリーマンが、脚で小さくリズムを踏んでいたのを私は見逃さなかったぜ……( ̄∇ ̄)ノ
そういえば、安部首相はまだ官邸に引っ越して来ていないとか。それを聞いた参加者のおじさんが「あぁあ~!?だったら俺が代わりに住んだるわ!」(^^; 周りにいた人達みんなで大笑いでした。いやでも、ホントだよな。だったら私が住みたいわ。会社近くなるし、金曜抗議終わったらすぐ帰れるし… (そういう事じゃなくてさ)
国会前へ行く歩道のゲリラカフェの隣で、南相馬の被災者の方々が製作したチャリティー缶バッチを販売してたお婆さんがいました。今日初めて来たとのこと。む…可愛い…。一つ購入~。バッチには向日葵の種が2つ付いていました。
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小さなカードには《「ふくしま」は祈ります。この悲しみを繰り返さないことを。「ふくしま」は願います。あなたの故郷がいつまでも、美しくあることを。》という言葉がありました。
そうなのです。日本中、何処でもありうる事なのです。しかも今すぐ起きたって不思議ではない位、非常事態の毎日に私達は生きているのです。忘れてはいけない。
今日は、4ヶ月ぶり位の参加だ~という友達が官邸前にやって来ました。彼女は時間を見つけては被災地にボランティアに行っていて、官邸前抗議やデモにもちょくちょく参加している強者。つい最近も南相馬に行って来たばかり。ついでに先週、南相馬の被災犬二匹(兄弟)を里親として迎い入れたという。…ホント凄い。頭が下がる…。
そんな彼女、今日はチャリデモ試乗にトライ!親切丁寧な指導を受けた後、チャリデモ一行が戻って来るのを待って「じゃあ行って来ま~す!」と走り出していきました。どうだった?の問いに「気持ち良かったよ~!一人の人がしっかり先導してくれたので、安心して走れたし。沿道の人が手を振ってくれるのが、嬉しかった!」と言っていました~。
チャリデモ…元々は官邸前抗議が大規模になった時、いきなり交通規制がエッライ厳しくなり、抗議の先頭まで辿り着けない事態が起きた時に、車や自転車なら自由に行ける!という事で、ならば自転車で走り回って抗議を…とやりだしたのが、そもそもの始まり。それがすっかり定着して、今や金曜抗議の一つの名物に。しかも凄い大人数!
不思議なもんです。何とかこの官邸前抗議という場を守ろうと、盛り上げようと、参加者があれこれ知恵を絞ってやっている。本当にみんなで守ってる。この《抗議》の場を…。
まさか、霞ヶ関が毎週金曜にこんな状態になるとは、震災前には想像も出来なかった事です。
8時になり、お疲れ様でした~と皆さんを見送っていると、ガッチリした体格の背丈もある外国人の男性が歩いて来ました。私が、お疲れ様でした~と声を掛けると、「ハ~イ!サンキュー!」とニッコリ。なので私も「ハ~イ!サンキュー!」とニッコリ。(繰り返しかよ!)
ここ金曜霞ヶ関には外国人の方、けっこういらっしゃるんですよね~。
気が付くと、もう5月も後半。早いなぁ…。
そして、まあ予想はしていたが、長い闘いになってるなぁ…。
こういう闘いって、長引くにつれて、最初は原発相手だけに闘っていた筈なのに、気が付いたら色んなものと闘っていたりするんですよね。
そりゃ、しんどいわ。原発ひとつだって、気が遠くなる様なバカデカい相手だってのに…。
コイツ、あまりに負のパワーがデカイもんだから、色々余計なもんも引き寄せるんですわな。そうやって、我々を疲弊させ、振り落とそうとする。
でも…
時々、ふと「いや大丈夫でしょ」って思える時がある。
心が震える様な感動、心安らぐ暖かい気持ち、誰かを思う思いやり…、そういうもんは、意外とすぐそこに転がっていたりする。しかも、いくらでも…。
ここに来るとそれが分かる。
まあ…だから…あれです。そういう素敵なものをチョロチョロ見つけて拾って行きながら、栄養補給し、やっていきましょ!
長くしんどい闘いだけど…しゃーない。
《相手は何十年もかけて着々と作り上げてきた。こちらは何十年も惰眠を貪ってきた。目覚めたときには圧倒的大差。そんな急に互角の勝負ができるはずがない。少しずつ着実に前進するしかないだろう。変えたいなら続けること。勝ちたいなら勝つまでやめないこと。》(ツイッターより)
やめないよ、絶対にね。
お疲れ様!また来週!