ユーモアと感動に満ちたドラマを楽しみにしている読者が急増中!
今週もぜひお読みください!
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今日は金曜です。(知ってます)
友人が「アッというまにもうキンカンって歌でも作るか~」ってアホな事いい出すほど、ホントにあっという間にもう金曜になりました(^^;
えらいこっちゃ…
いつものように日比谷公園を通り抜け、経産省脇の舗道を登って行きました。日比谷公園、霞ヶ関、永田町……風景は、そこかしこに、まだほんのりとNO NUKES DAYの余韻を抱えています。スタッフさんや、参加者の皆さんも、きっとそう。抜けきれない疲れと一緒にそんなものを抱えつつ…あぁ、今日も容赦なく始まる(笑)金曜官邸前抗議(^^;
でもアレだよね…。例えば、日曜にNO NUKES DAYがあったんで疲れてるだろうから、今週金曜はお休みしましょうか~って反原連の方々が言ったとしても…みんな集まって来ちゃうんだろうなぁって思う。はっきり言ってもう、そんなレベルですよ、ホントに。毎回色々めんどくさい準備をしながら、この場を用意してくれてるのは反原連の方々ですが(ありがとうございます!)、参加者の皆さんはもう自らの意志で来て下さってる感じ。場を提供する側と、それに感謝しながら自らの意志で集まる人達。それが一年以上も途絶えることなく続いているという凄さ。
財務省の交差点前にいるとドラム隊がジャンジャカ音を響かせてやって来ました。そのままむかささんのコールに加わります。元気よく演奏しながら通りすぎて行くドラム隊を、プラカードを抱えて歩いていたおばさんは、嬉しそうにニコニコしながら振り返って見つめていました。
久しぶりに、ド先頭に来てみました(笑)。いつも抗議中は、カンパ袋を受け取ったりする為だけにササッと行って戻るだけなのですが、今日はしばらく目の前に立って眺めていました。
何だか、すごく新鮮…
コールが始まりました。太鼓の音と共に叫ぶコーラーと参加者の方々。先頭のドラムメンバーは全身を使って、力一杯、音を叩き出しています。《首相官邸》は、目の前。みんなの声を、思いを、太鼓の音にのせて官邸にぶつけているかの様…。何て言うか…純粋で力強く、そして、あったかい音です。
ここから、この場所から始まったんだよな…首相官邸前抗議。
色々な思いが頭を過ります。
コールする参加者の皆さんの真剣な顔。何の迷いも無いかのように見える…強い眼差し。本当は色々迷いだってあるさ、そんな単純なもんじゃないよ。でも、続けている、続いている…ずっと。
勇気付けられる雰囲気でした。ずっと変わらず、たったひとつの思いだけでここまで来ているんだと言うことを再認識させられるような空気でした。
風が冷たくなってきました。寒そうにしている参加者の方々も見えます。これからまた、寒さとの闘いが始まるのです。
国会前でもコールが始まっていました。スタッフの女性陣がステージ脇に並び、国会議事堂に向かって、誘導棒を振り上げてます!カッコいい~!
折り畳みの椅子に座って、寒そうに丸まりながらじっとスピーチを聴いているお婆さんがいます。その娘さんかな?、一緒に来ている女性が「次に吉良さんがスピーチするみたいよ」とか「コールが始まるわよ」と、細かく話し掛けています。お婆さんは黙って頷いてます。
「寒い?帰る?」
お婆さんは首を横に振りました。
ちょっと離れた場所では塀に座ったまま、うつらうつら居眠りをしているおばさんも…。時折、ハッと目を覚まし、コールに合わせて手を叩いたり、声をあげたりしています。
国会前の信号が青になり、参加者の方々と一緒に私も横断歩道を渡り始めました。すると、横断歩道の真ん中で、急に、男の子を連れたお母さんが立ち止まりました。そして、その男の子の頭を、両手でクイッと国会議事堂の方へ向け「ほら…見ておいて…ここが国会議事堂よ…。」と静かに言いました。男の子は「ふうーん」と言って、すぐに駆け出して行きました。お母さんはとても真剣な表情でした。単に、子供に国会議事堂を見せておきたいという感じには見えませんでした。どんな思いを持って、男の子にあの建物を真正面から見せたのでしょう…。
参加者の男の子が、以前、こんな事を言ってました。
『…昨日は官邸前にたくさんの人が集まって良かった。とはいえ、何の達成感もなく、また今日も普通に1日が始まる。あの連中が原発再稼働をあきらめ、すべてを廃炉にするというまで、これを繰り返すだけ。』
本当にそうなのです。ずっとこれを繰り返してきました。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』の中で、サムがこんな事を言います。
『心に深く残る物語の中に入り込んだ気がします。暗闇と危険に満ちた物語。明るい話になり得ないので結末を聞きたくない…。悪いことばかり起こった世界が元に戻ります?
でも…この暗闇も、いつかは消え去ってゆくでしょう。暗闇の日々にも終わりが…。新しい日が来ます。そして太陽が、より明るく輝く…。
そういうのが心に残る意味の深い物語です。
子供の時は分からなくても…なぜ心に残ったのか、今は、よく分かる気がします。物語の主人公たちは決して道を引き返さなかった。何かを信じて…歩み続けたんです。
何を信じればいい?
この世には、命を懸けて戦うに足る…尊いものがあるんです。』
私達も、引き返さず、進んで来ました。
大丈夫…、きっときっと、心に残る物語になるでしょう。
これからどんどん寒くなるので、皆さん風邪引かない様に…(>_<)
また来週~!
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10/13 NO NUKES DAYレポート【後編】
1013 No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動 -福島を忘れるな・再稼働を許すな-
の後編をお届けします!
前編はこちら
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サウンドカーが戻ってきました。相変わらず凄い盛り上がりです!もう、アレですよ、街を練り歩くライブハウスですよ!カッコいいわぁ~。サウンドカーが西幸門に近づいてきた時でした。公園の中で、小さな子供を二人連れた若いパパが、アツシさんのコールに合わせ「原発いらない~っ!!」と拳を振り上げて叫んだのです。突然、大きな声を出したパパに、子供達はビックリ。でも、すぐ嬉しそうにキャッキャ、キャッキャとパパの周りを跳びはねてます。
(パパは君たちの為に叫んだんだよ…素敵なパパなんだよ)
サウンドカー梯団がゴールし、みんなが広場に上がって来ました。その中に、黒づくめのハードなファッションの男衆5人組が。みんな、顔もキリリとしてて、カッコいい!!その人達、ふと、私を見ると、チョー爽やかな笑顔で「お疲れ様ですっ」と頭を下げ、颯爽と歩いていきました。…ぎょえー、カッチョよすぎやわー。
デモ隊のゴールとなる西幸門ですが、霞門を出発したデモ隊の通過地点でもあります。西幸門近くの舗道では、デモ隊が来るのを待ち構え、途中から飛び入り参加する人達がたくさんいました。
しかしながら、後から後からゴールしてくるデモ隊。この時は、まさか30梯団にも膨れ上がってるなんてつゆ知らずでしたが、若干…イヤな予感…いや、まちがえた、嬉しい予感が…(^^;;;デモ隊全部を迎え入れるの…何時に終わるんだろ……………
しかし、ゴールしてくる人達を見てると、ホントみんないい顔してる…。一応、カンパ集めの為にここにはいるけど、デモ隊を迎えるたびに『お疲れ様…ありがとうございます…』って気持ちになってさ…ちょっと気を抜くとク~ってなってウルッてきてググッてなるんだよね…。(何言ってんだか分かんねーよ)
次のデモ隊が入って来ました。あれ?わたしと同じTシャツ着てる女の人がいる~。今日わたしはダラクさん作の原発全滅Tシャツを着てました。思わず、自分のTシャツを引っぱりながら「おそろい!」と言うと、その人も、あっ!て顔して「おそろい!」(笑)
西幸門にいると、チラチラ聴こえてくる色々な『訛り』。今日、本当に全国から人が集まってきたということが、ヒシヒシと感じられます。「今日の飛行機で帰るの?」とか「いつまでこっちに?」や、「夜行バスに間に合う様に帰るよ」という様な会話が耳に入って来ます。
遠いところから本当にご苦労様です…ありがとうございます…。
デモ出発から2時間近く経ちました。しっかし、デモ隊止まらんな~。いくらなんでも、もうそろそろ終わるべ…。
そこへ、反原連のスタッフさんが。「デモ隊って、もう全部出ました?」と聞くと、涼しい顔で「まだですよ。あと1時間くらいかかるんじゃないかなぁ~」は!?まだ、そんなにあるんかいっ!!!待ってる参加者の方々もたたた大変だ!!!
そこへ「ご苦労さん。カンパするよ~」とプラカードを下げたおじさんがやって来ました。ありがとうございます!とお礼を言った後、「まだデモ隊、全部出てないそうですよ。あと1時間くらいかかるとか…」と言うと「ええっ!すげぇなぁ!」とビックリした後「でも嬉しい悲鳴だね…良かったなぁ」と、ニッコリ。
そうなんだよね…。みんな誰もが、たくさん人が集まればいいなぁ~って、期待と不安でいっぱいだったんだよね…。
4時半を過ぎました。まだまだ続いてるデモ隊…。ちと腹へったなぁ~そういやぁ、朝、食べたきりだったなぁ…。
そう考えると、ますますお腹がグ~………
そこへ、官邸前にいつも抗議に来ている顔馴染みの参加者さんがデモ隊と共にゴールして来ました。「わ!お疲れ様です!長時間待たされましたよね…ホントお疲れ様です~」と声をかけると、彼女はニコニコ笑いながら「やっとゴール出来ましたよ~」。そして「いつもありがとう。少ないけどカンパを…」と言い「この後は国会ですね~。後半戦もガンバらなくちゃ!」と、笑顔で去って行きました。が、しばらくすると慌てた様子で戻ってきて「忘れてた、別のカンパを…」と、チョコレートを3つ差し出してくれました。「あ!ありがとうございます!」と言うと「お腹すきますよね~、お疲れ様です」と言い、彼女は再び元気に国会の方へ歩いていきました。
日が短くなったので、4時半を過ぎるとどんどん暗くなってきます。西幸門にいたスタッフさん達は、まだまだゴールしてくるデモ隊の人達の足元を心配し始めました。日が落ちて暗くなると、広場に上がる階段の段差が危険です。年配の参加者さんも多いので、なおさら心配です。スタッフさん達はデモ隊がゴールしてくる度に「段差があります!!足元注意して下さい!!!」と、大声で叫んでいました。
17時40分頃、まだデモ隊は全部ゴールしていませんでしたが、私は国会前へ向かう事に。
西幸門を出ると、デモ隊がぞろぞろと歩いてきました。国会前へ向かう舗道を歩いていた人達が、みんな一斉に手を叩いたり叫んだりして励まします。すると、そのデモ隊の最後尾にいたスタッフの男の子が「この隊列が最終グループです!」。すると、沿道から一斉に「おおお!!」と拍手と歓声。そして舗道を歩いていた一人の男の子がデッカい声で…
「お疲れいっ!!!」
するとスタッフの男の子も…
「ありがとうっ!!!」
…泣けました。
何てことない光景かもしれません。でも、今日は本当にこういう光景を何度も目にしてきました。みんながみんな、今日ここに集まった見ず知らずの人達を、励まし、労り、支え様としている光景を…。
これが、この…原発を無くそうとしている人達の、最大の強みでしょう。他人を思いやれる力を持っているというのが…。
暗くなった道を国会へ向かって歩いていると、抗議を終えて帰って来る人達とすれ違います。「これ、何千人とかって話じゃねーだろ。すげぇ人だよ…」そんな言葉が飛び込んできました。ホント…いったい何人になるんだろう、今日の参加者。
国会前へ着くと、もう既に長い列が出来ていて、みんな整然とした様子で、黙ってスピーチを聴いています。その真剣な表情…。仄かなライトの光に浮かび上がる皆さんの表情は、思わず背筋が伸びるような…圧倒される空気がありました。
夜になって気温もぐっと下がってきました。
いつものゲリラカフェ、キヨシローエリアも頑張ってます。お馴染み自転車隊もいます。ゼロノミクマくんも来ています。
国会前からちょっと離れた場所では、歌を歌いながら原発反対コールをする、小さな輪が出来ていました。
窪地ではドラム隊を囲んで大盛り上がり!ちょうどわたしが通りかかった時は、お囃子のようなリズムで、そして次第に原発やめろのコールに。みんなが声を張り上げ叫んでいる間も、どんどん人が集まって来ます。一人のTシャツ姿の男の子は、まるで音に導かれるように、全身でリズムとりながら歩いてきて輪に加わりました。
その近くの塀には、小さな子供とパパが座って、おにぎりを食べています。
そこへ、小さな自転車に乗った子供自転車隊が(笑)
ファミリーエリアではふるさとが始まっています。塀に座ってる人達も歌い出します。優しい声でした。誰かの為に…歌っている声でした。
その隣の舗道では、沢山の人達がズラリと並んで、国会ステージから聞こえてくるスピーチを真剣な表情で聴いています。もう、道路に普通に座ってる人達もたくさんいます。
19時になりました。長い長い1日が終了です。私は数名のスタッフさん達と共に、本部近くの舗道に立ち、帰る参加者の皆さんを見送りました。「長い時間ご苦労様でした、お疲れ様でした」と言っていると、みんな「お疲れ様~」「頑張りましょう」と、帰って行きます。
一人の若い男の子が、NO NUKESマガジンをちょっと多めに頂いてもいいですか?と、近づいて来ました。「どうぞどうぞ。ありがとうございます!」と言って渡すと「僕、今日、4回目位の参加なんです。金曜日の抗議もなかなか仕事で参加できなくて…」「いえいえ、いいんですよ、時間が合うときに参加していただければ」と言うと「でも、フライヤーやマガジンは配ってます。出来る事をやろうと思って…」。「いや、そういう地道なことが大切なんだと思います。コツコツしぶとくね…(笑)」「はい、そうですね。コツコツしぶとくですね(笑)」。頑張りますと言うと、男の子は笑顔でお辞儀をし、帰って行きました。
3.11後、原発を無くしたいと立ち上がった人達は、笑いながら泣きながら、時にはケンカしながら、一生懸命大地を作り、耕してきました。途中で抜けていった人もいます、また戻ってきた人もいます、そして新しく加わった人も…。それを、遠くからじっと見てた、同じ想いの人達もいました。
色んな事があって…たくさんの涙や笑顔や汗が、全て肥料となった豊かな大地の上に、今日、遠くからじっと見守っていた人達の何人かが、初めて足を踏み入れました。そして…たくさんの種を落としていってくれたのです。種はすぐに元気よく芽を出し始めました。
今日ここにこうして大人数で集まったからといって、明日すぐに原発がなくなるわけではありません。
でも、耕し続けるんです、大地を…。
『原発の無い世界』の大地を…造っていきましょう。
必ず…必ず…
この大地は広がっていきます…
NO NUKES DAY…みんなみんな本当にお疲れ様でした!
ありがとうございました!
また…!
10/13 NO NUKES DAYレポート【前編】
1013 No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動 -福島を忘れるな・再稼働を許すな-
のレポートをお届けします!
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この絵は金曜の朝、イラストレーターの友達Takakoちゃんから、メールに添付されて送られてきた絵です。その日は官邸前抗議はお休み。日曜の『NO NUKES DAY』に向けて、反原連の人達は最終準備や調整にバッタバタだったと思います。
私も何だかソワソワしていました。天気は大丈夫そうです。あとはどれくらい人が集まるか…。何しろ、事故から2年7ヶ月が経ち(…まだ2年7ヶ月ですが)、今、原発は全て止まっている。秋晴れ三連休の中日だし…。アレコレ色んな思いが私の頭を過っていました。
しかーし…
NO NUKES DAY 当日は、奇しくもこの絵の様に、太陽の光が燦々と降り注ぐ中、たくさんの新しいチカラの芽が、ニョキニョキと生まれた様な日になりました。
私が日比谷公園に着いたのは午後1時頃。2時出発のデモには、まだ1時間もあるというのに、既に日比谷図書館周辺はスッゴい人!一瞬、「あり?…時間まちがえた?」と、不安になったほど、デモの出発を今か今かと待つ人達の熱気で溢れ返っていました。
公園の入り口では『希望の牧場・ふくしま』の方たちが、パンフレットの配布をしていました。もう…ホントに、福島に取り残された生き物達の悲劇は…考える度に涙が出ます…。会釈をしながらパンフレットを受け取り、スタッフの集合場所へと向かいました。
私はいつもの如く、当日プログラム配布&カンパ隊。集合場所で、いつものデカいカンパ袋と当日プログラムを受け取り、スタッフ全員で一日の流れを確認すると、さぁぁ~出動!長い一日の始まりです!
私は、デモ隊出発となる霞門周辺で当日プログラムの配布を開始!年配の方々、ベビーカーを押したママ、子供を連れた若い夫婦、学生っぽい子達、カップル、オッシャレ~な男の子や女の子、外国人の方々…まあ、とにかく、色々な人が後から後からゾロゾロと霞門へ入って来ます。今日はホントに何というか…年配の方から若者、赤ちゃんまで、各年齢も、ひととおり揃ってるでしょ!って感じです。みなさん、これからデモに参加するんだという意気込みのようなもので、キラッキラッしてました(ホントに)。
今回、初めて参加するという人もかなりいた感じ…。「あの~、原発のデモって…ここでいいんでしょうか?」と、恐る恐る聞いてくる人や、中には「すみません、私、一般人なんですけど、一般の人はどこに入ればいいんでしょうか?」と言う人も。「大丈夫です、みんな同じですよ、お好きなところにどうぞ」と言うと、ホッとした顔で「ああ~、そうなんですね、良かった…」。
と言っても、何だか想定外の物凄い人数で、既にデモの梯団も何がなにやら…混沌とした雰囲気(^^;
ワーワーバタバタと、当日プログラムを配布してると、背広をパリッと着た、ダンディーな雰囲気のおじいさんが、杖をつきつき、ゆっくりと歩いてきました。「私にもそれ、一枚頂けるかな?」と、ニコニコしながらプログラムを受け取ると、西幸門の角の塀に腰掛け、出発を待つデモ隊を、何とも言えない表情でじっと見ていました。
出発時刻の2時を過ぎました。が、まだデモ隊はスタートしません。スタッフさんの声が響き渡ります。「大変お待たせしてすみません!公会堂の方の集会が押してしまい、出発が遅れています!もう間もなくスタートできると思いま・・・あ、OK?・・・え、まだ!?OKなら合図してくれる?え~もう少しお待ちください!」・・・ホント、あっちもこっちも大変(^^;
15分くらい押して、やっと第一梯団がスタート!すると、周りにいる人達から一斉に「ワーッ!」と歓声と拍手!!いやぁ~とにかく凄い盛り上がり!
そして延々と続くデモ隊・・・
延・・・・・・・・・・々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう、人が多すぎて収拾がつかない状態・・・
30梯団?・・・だったとか・・・
最終梯団が、霞門をスタートしたのは17時15分頃だったとか・・・
つまりですな、後ろの方の梯団のみなさんは、3時間以上!も、待たされたわけですよ(涙)。「いつになっても出られねぇじゃねーかっっ!!!」ってキレるおじさんも・・・
そりゃそーだ・・・
ホントにホントにすみません・・・(泣)
スタッフの男の子も頭を下げて回っていたそうです。
私は、第一梯団が出発して一時間位たった頃、デモ隊を迎えるために、ゴールとなる西幸門に移動しました。霞門は、まだまだ人でごった返しています。
霞門を出ると、ベビーカーを押した若い夫婦が声を掛けてきました。「すみません、原発反対のデモはもう出ちゃいましたか?」「あ、スタートはしましたが、まだまだ続いてますよ!大丈夫です、余裕で入れます(笑)」「良かった…。あ、ファミリーエリア?とかいうのは出発しちゃいました…?」「ああ、出ちゃいましたわ。でも、お子さん連れの方もまだまだ沢山いらっしゃいますから、この後、どこに入っても心配ありませんよ!」ベビーカーを覗くと、小さな子供がすやすやと気持ち良さそうに眠っています。「分かりました!参加してきます!」二人はそう言って、出発を待つデモ隊の人混みの中へ入って行きました。
西幸門へ向かって歩いていると、年配のご夫婦がゆっくりゆっくり歩いているのに追いつきました。ご主人の方は、杖を付いていて、ちょっと脚が不自由な感じ。おぼつかない足どりで、杖をつきながらゆっくりと歩いているご主人の背中には、真っ白い紙に『原発も原爆もいらない』と手書きで書かれたプラカードが…。片手もちょっと不自由そうなその人は、それでも何らかの意思表示をしたくて、自らの背中に手書きのプラカードを背負ったのでしょう。お二人はそのまま、私と同じ西幸門まで歩いていき、デモ隊が通る道路側に面したベンチに座ると、それからしばらくの間、デモ隊が通る度に、一生懸命手を振ったり拍手をしたりしていました。
デモ隊の第一梯団のドラムの音が、霞ヶ関のビルに反響して聴こえてきました。第一梯団が戻って来ました!西幸門に居た人達は、デモ隊に向かって大きく手を振り歓声を上げ、拍手をして迎えます。いつも官邸前最前線でドラムを叩いてくれてる三人衆と眼で(お疲れ様)と微笑み合い、私も笑顔で第一梯団を迎えました。
後から聞いた話ですが、今回のデモコースは、もちろん東電前をバッチリ通過するコース。どの梯団も東電前に来ると、コールも音も、自然と怒りで倍増してたそうです。
さてさて、西幸門では、次々にデモ隊がゴールしてきました。短いコースとはいえ、昼間から公園内で出発を待ってた人達にとっては、既に長時間の闘い。てか、何か暑いし…(^^;ゴールしたとたん、みんな、広場のあちこちに座り込んでいます。
そんな中、仕事(?)とはいえ、無情にも「カンパお願いしまーす!」と叫び出す私…
鬼や…(-_-)
悪魔の様な微笑みでカンパ袋を持って徘徊してると、噴水の所に座ってたオッシャレ~なカップルの男性の方が「カンパします」と駆け寄って来てくれました。そして「お疲れ様、これからも頑張りましょう」と…。はい!ありがとうございます!と言いながら、女性の方にも向かってお辞儀をすると、笑顔で手を振ってくれました。
すると、後ろから別の女性が駆け寄って来て「すみません、あっちに疲れて立てないんだけど、カンパしたいっておじいさんがいるから行ってあげて!」と。見ると、けっこうなお歳のおじいさんが疲れ果てた笑顔でこっちを見ています。「わあ…お疲れ様でした~」と駆け寄ると、おじいさんは、ふあっふあっと、声にならない息を漏らし、それでもとびきりの笑顔でニッコリと微笑んで下さいました。
小さな女の子が近づいてきました。はい!と言ってカンパ袋にお金をチャリン!「ありがとう」と言って女の子の戻っていく方を見ると、若いママが恥ずかしそうに「少なくてすみません!」と笑顔でお辞儀をしていました。
今日はデモ隊を迎えてる時も、カンパをお願いしてる時も、とにかく、目が合うと自然とみんなニコニコ会釈。何だかまるで昔からの知り合いのようです。何だろう…。連帯感とはちょっと違う。仲間意識とかでもない。何か、無条件に信頼しあえる空気というか…。無防備…まではいかないけど、それに近い、不思議な安心感が漂っていた時間でした。
次のデモ隊が来ない僅かな間を狙って、日比谷図書館内のトイレに行こうと、カンパ袋を持ったまま向かいました。1階のトイレが混んでいたので、4階まで上がっちゃえ!と思い、エレベーターを待っていました。地下から上がってきたエレベーターに乗ると、中には若い派手めなカップルがエレベーターのボタンを押しながら、無表情な顔で立っていました。思いきりカンパ袋をさげ、腕には反原連の腕章を付け、リュックにはNO NUKESのバッチ、手にはNO NUKES DAYの当日プログラムを抱えた、いかにも…な私の姿を、二人は無表情なまま、無言でじっと見ていました。2階のランプがつきました。若いカップル二人はエレベーターを降りる時、私にペコリとお辞儀をして…降りていきました。
【後編へつづく】
【東京・官邸前ほか】9月末から10月頭のデモのレポートです!
今回は、9月末から10月頭にかけて行われたデモのレポートです!
国会前には社会科見学の高校生の集団も!
「お前がガムテープ持って直しに行けよ!!」も笑いました!
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クマパンも怒ってます…
あのさー、もういい加減聞き飽きたんですけど…、汚染水漏れ汚染水流出汚染水汚染水汚染水………わあぁぁ~!耳にタコ出来るわ!いったいいつまでやってんだっつーの!ダラダラダラダラ!いい加減にしろーっ!どれだけ海を汚染してると思ってんだ!おい、安倍!「完全にブロックされている」って言ったよな!?何なんだよ、これは、説明してみろ!金曜に官邸前に出てきて説明しろや、ボケ!
…ホンッとにイライラするわー、ったく!
29日(日)は、反原連主宰の渋谷でのデモでした。約1800人の人達が集まりました!そして人数はともかく、本当に良いデモとなりました。私は、当日スタッフとしてデモ隊に沿って沿道を歩き、反原連のリーフレットや抗議のフライヤーを道行く人達に配布する『撒き撒き隊』だったのですが、あっという間に無くなるほどの受け取り率!沿道の反応が本当に良くて、撒き撒き隊スタッフみんなでビックリでした。若い子達が思いのほかイイ反応なのも嬉しかった!ビルのベランダから、お店の中から、歩道橋から、とにかくたくさんの応援がありました。飛び入り参加の人も多かったし…。久しぶりに良いパワーをたくさん充電できた日でした。
そして水曜は東電本社前で抗議…
今日は金曜官邸前抗議…
6日(日)は新宿で『怒りのドラム街宣!』と続く…
原発が全て止まってる今、このまま再稼働させない為に、廃炉にもってく為に…あらゆる場所で、畳み掛ける様にみんな頑張っています。
さて、今日は10月最初のキンカン。今日は何か肌寒いなぁ~。なんたって、もう10月だもんねぇー。おそろしや~。あ、遠くでかすかに除夜の鐘聞こえた…(はえーよ)
国会前エリアへ行くと、私服姿の高校生が沢山いました。社会科見学の授業で先生と来ているとのこと。20人弱くらい居たかなぁ。みんな一生懸命、写真撮ったり、参加者やスタッフさんにインタビューしたりしていました。
ファミリーエリアの前に来ると、今日もシャボン玉がフワフワと飛び交っています。ライトの灯りに照らされながら夜空にポワンポワンと飛んでいくシャボン玉…。
コールが始まりました。みんなが一体となっての力強いコールです。外国人のご夫婦がやって来て、コールの輪に加わりました。赤い文字で『GENPATSU NO!』と書かれた手作りの小さな旗を掲げています。
ファミリーエリア。じっと見ていると、シャボン玉の様な…フワフワした柔らかい輪っかに見えてきます。シャボン玉だから…透明だから…安心して誰でも入っていける。でもこの輪っかは決して割れることはありません。暖かい、まあるいまあるい輪っか…フワフワフワフワと柔らかく膨らんでいました。
国会前の対岸では、リュックをしょった年配の男性が、塀に腰掛け、小さな光るタンバリンを振りながら一生懸命コールしています。しばらく近くに座って、ずっとその声を聞いていました。決して大きな声ではなく、呟くような小さな弱い声です。時々、リズムも崩れます。むせたりもします。チャリンコ隊が通ると手も振ります。長いコールの間、休まず、やめもせず、ずっとずっと声を出し続けていました。
こういう人達の声…聴こえてるか…?
絶対ムダにはさせないからな…
今日もキャンドルエリアでは、たくさんのメッセージキャンドルがユラユラと揺れていました。綺麗だなぁ…と眺めてると「良かったらメッセージ書きはりませんかぁ?」と関西弁のおっちゃん…いや、お兄ちゃんが(^^;近付いて来ました。「書きます書きます!」と喜ぶと「ちょっと待ってて下さいねぇ」と言って、灯籠にするボードとマジックを山ほど持って来ました。「好きなの使って好きなように書いて下さいねぇ~」わーい!ってんで、青いマジック取ってNO NUKESと書こうとすると…あれ、インク出ない…
んじゃ、オレンジで!って…あれ、これも出ない…
ぐへーっ!罰ゲームかよ!
関西弁のお兄ちゃんは鼻歌唄いながら向こうの方でガサゴソ何かやってます。
暗い中、もう一本青いマジックを見つけ出して書いてみると、ああっ!今度は書けた!あとは、やっぱピンクかな~(ピンク好き)ってんで、ピンクのマジックで『世界のために』。んで、ハートや絵も描き加えて《NO NUKES~世界のために》「できたー!」
「お、出来ましたか?んじゃ、これをこうして留めて…。真ん中に持ってきましょか。ほら、そうすると、みんなに囲まれて照らされて、寂しくないでしょ?」
(なんや、シャレたこと言うやないかい)
「はい、記念に写真撮ってって下さいよ」
「あ、そうですね、じゃあ携帯で…」
今、出来たばかりの私のキャンドルは、周りのキャンドル達の光に照らされてキラキラと何だか嬉しそう。筒状なので、書いたメッセージが全部見えるようには撮れません。くるくる回しながら撮っていると、すかさず突っ込みが…
「丸くなってるから書いた言葉が全部撮れないって利点がありますねん(笑) NUKES 世界の…って何やねん!みたいなー」
「キャンドルエリアの人なんですか?」
「ええ、そうですよ。といっても、主宰はあそこにいる金髪の外人さんでね。僕は単なるお手伝いの使用人。下僕ですわ(笑)」
「下僕…(笑)」
「この金曜抗議、あちこちのエリアで色んな人達が集まってやってるやないですか?まあ、それぞれの人達がね、うまく繋がっていけばいいなあと思うわけですよ。で、ここだけじゃなくてね、全国で頑張ってる人達と繋がっていければ…って。それがね、奴等が一番恐れている事なんですよ」
(またもや、いいこと言うわ、この兄ちゃん)
「このキャンドルエリアの前を通るとホッとしますよ。ああ、今日もあかりが灯ってる…って。立ち止まっていかなくても、きっとみんなそんな風に思って見てますよ」
「ああ…そう言ってもらえると嬉しいなあ~。何か報われますわー。これからもこの場を照らしていきますよ」
「…是非、続けてください」
「あっ、そうだ!ちょっとこれ私が作ったんですけど見てー!傑作なんやから…」
iPhoneの画面に写し出されたのは、真っ赤な金魚のかぶり物と
『原発は、きんぎょめーわく!』
と書かれたプラカード……
「…なんすか、これ…」
「これ、うまいと思いません!?これ思いついた時、これやー!って思って!」
「ただのオヤジギャグや…」
「ひっどいわぁ~!分かってないなぁ~」
エエ話が台無しや(-_-)
キャンドルの灯りはゆらゆらゆらゆら…優しく優しく揺れていました。
最後に官邸前エリアへ行くと、ラスト10分、ダラクさんの安定感のある力強いコールで盛り上がっていました。
20時、抗議終了。いつもの首相官邸へ向けてのダラクさんのメッセージ。やはり汚染水問題を指摘し、最後に「お前がガムテープ持って直しに行けよ!!」参加者からは、爆笑と怒りと賛同の歓声!「あんたをブロックして、あんたをコントロールするんで宜しく!!」ヒュ~ッ!カッコいい!
参加者の方達が帰り始めるのを待っていたかの様に、ポツポツと雨が降ってきました。「わぁ、降ってきちゃったわねぇ。でも終わってからで良かった~」笑いながら地下鉄乗り場へ駆け込むおばさんに「ホントですね、お疲れ様でした~」と言い、私も官邸前を後にしました。
来週の金曜は官邸前、国会前エリアはお休みです。ファミリーエリアのみの抗議になります。
そして…いよいよ13日(日)は、NO NUKES DAY 原発ゼロ☆統一行動です!
普段キンカンに来れない人も来ちゃいましょう!一緒に声をあげましょうよ!
官邸前抗議、参加者の方が言った言葉です
「奴らに動かす力があるのなら、私たちには止める力がある!」
そうだ…何も恐れる必要も、諦める必要もないんだ
目には見えないから分かりにくいけれど、私達には確かに…止める力がある
大丈夫だ
ほら、クマパンも笑った!