河出書房新社『金曜官邸前抗議』発売中


『金曜官邸前抗議』この本は、2012年春から秋にかけてのみなさんの闘いの記録です。

野田政権がどのようにして大飯原発を再稼動し、それに対して私たちはどう闘い、世の中はどう反応したのか。みなさんがつくりあげた金曜日の官邸前抗議、国会正門前抗議の全貌を、事実をていねいに追うことによってできるだけ忠実に記録しました。

50年ぶりとも言われた大規模な抗議行動を可能にしたものは何だったのか。そして、私たちがなしえたこと、あるいはなしえなかったことは何か。金曜日の官邸前抗議をこれからもつづけていくなかで、みなさんご自身がその答えを見つける一助になれば嬉しく思います。

 

 

金曜官邸前抗議 -デモの声が政治を変える-
著者:野間易通
河出書房新社 288ページ 1785円(税込)

目次

第1章
生粋の市民のデモ 永田町に出現した解放区/思考停止!/スイッチ/10万人では止まらない/マイク・ジャック/「大きい音だね」

第2章
「金曜官邸前」の胎動 自然発生のデモ?/300人が集まった/個人の想いが集まる場所/グレーゾーン/「デモ」ではない/8時で消える怒号/怒りを直接政府に/歌はご遠慮ください/原発ゼロの日/土曜官邸前抗議/「ツイート」ボタンで拡散/すれちがう声

第3章
再稼働のセレモニー 本当に安全なのか/首相に抗議する与党議員/R・I・P/1万人集まったぞ!/東京新聞の「お詫び」/紫陽花革命/声は届いていた/本当は何人集まったのか/よく聞こえております/史上空前の抗議/「正しい報道」はなされたか/革命なんていらねえ!/非暴力よりさらにおとなしい/周到にデザインされた器/警察は車道を全開放せよ/なんとしても逮捕を避ける/2度目の「決壊」

第4章
首都圏反原発連合 国会正門前へ/官邸前抗議のイメージ/違いはいったん置いておく/労働組合は旗を下ろせるか/日の丸が上がるデモ/首都圏反原発連合の屋台骨/デモ屋たち/弾圧することはできない

第5章
首相官邸"内"抗議 「宇宙人」来襲/国会大包囲/国会議員との対話/ひとりひとりにお聞きしたい/野田が会うと言っている?/三度目の正直/男だったらあんた、出てきてください!/近代日本史上、前例がない/拡大する抗議エリア/迷走するエネルギー政策/虎の尾を踏んだ野田政権/全国に広がる金曜抗議 ■第6章 金曜官邸前抗議は何をなしえたのか デモの効果/「ふつうの人」は政府を困らせる/デモで原発は止まるのか?/変わらないままでいることはもうできない おわりに

金曜官邸前抗議3・29~11・2 スピーチ抜粋

金曜官邸前抗議の経緯(年表)