6月27日の「再稼働反対!首相官邸前抗議」、恒例のスタッフレポート、どうぞお読みください。
次回は7月4日(金)です!
http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4142
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この官邸前抗議のレポートを読んでくれてる友人の何人かから「抗議レポート、2週間更新されてないけど…まさかブッ倒れてないよね…!?」と心配のメールが来ました。遠かったり忙しかったりで、なかなか会えない友人達は、このレポートを読んで私の消息を確認しているらしいのです。
はい、すみません…2週間あいてしまいましたが、抗議は続いてますし、わたしも大丈夫です。若干、ヨレヨレですが…。
腰痛起こしたり、会社の部署替えでバタバタだったり、その他、いろんな事がワラワラとありまして…どーにも書けず…あいてしまいました。
(こんな文章ですが素人のわたしには、なかなか大変な作業なのです…)
しかし、わたしのレポートはともかく、抗議やデモに来ている方達は、こうやって日々の雑多を抱えながらひたすら通っているわけで…。大変なことだよなぁ…と改めて思いました。
参加者の方々ひとりひとりをジッと見ていると、色んなものを背負って来ているんだろうなぁ…って、よく思います。
27日(金)は朝から不安定なお天気でした。まあ、梅雨ですからね、しゃーないんですが…。午後から夜にかけて不安定だという予報だったので、またもやそわそわ…。
反原連の方々はじめ、スタッフさんは毎回17時頃から倉庫や現場に行き、抗議の為の準備を始めます。マイクやスピーカーをセッティングしたり、国会前ではステージの準備も!それはそれは大変なのです。雨なんか降られた日にゃあ、もう~………泣きます。
(あ、私は準備から行けたことはないんですが…(^^;)
この日も午後からあちこちでシトシト雨が振り出し、所によっては集中豪雨にもなっていました。この間の様に中止になるほどの雨ではないにせよ、今日はこりゃ降られそうだなあ~って、若干覚悟。
16時過ぎ頃から反原連の方々からの今日の抗議アクションに関してのメールが飛び交い始めました。「霞ヶ関、永田町降ってきました~」…。
17時半頃にはいきなり集中豪雨!現場で準備をしてる人達からは「凄い雨で身動きとれません」の報告。反原連の方々は雨雲レーダーを見ながら連絡をしあい、最終的には「恐らくゲリラ豪雨だと思うけど、もうちょっと待って降りやまない様だったら、今日は国会前は中止にして官邸前エリアのみにします」という連絡が入りました。
ホントに色々大変です…。
結局、雨は降りやまず、国会前エリアは中止。グミ坂につづく官邸前エリアのみの抗議になりました。
国会前でいつもスタッフをやってるお手伝いの何人かは帰り、何人かはそのまま官邸前のお手伝いに。
抗議開始の18時には、ほとんど雨もやみ、何とか官邸前エリアだけで抗議がスタートしました!
私が到着したのは19時ちょい前。その頃には、すっかり雨もやんでいて官邸前につづくグミ坂は国会前エリアから流れて来た人で、いつもよりちょっと多めな感じ。
グミ坂を登って行くと、前からワイシャツ姿のサラリーマンのおじさんが、「原発反対、原発反対…」と、呟くようにコールしながら歩いてきました。
グミ坂の最後尾に若い女の子が1人、傘を持ってポツンと立っています。ちょっと不安そうな顔で、でも真っ直ぐに立ち…前方を見つめていました。
4番出口で、例のじかたびさん(5月16日のレポート参照)と交代し、カンパ袋を持って立ちました。(※じかたびさんは夏場はじかたび履いてません。じかたびは暑いそうです…(u_u))
「雨、大丈夫でした?」
「1回サーッと降ってきたのよ~。ちょっと濡れたわ~。」
「そうなんだ!」
1人のご婦人が、カンパを…と近づいて来ました。「ありがとうございます!」と言うと
「今日は国会前はやってないの?」
「あ、はい。18時前の準備してる時に、凄い雨が降ってきちゃって…。やむを得ず中止にしたみたいです。」
「そうだったの。そうよね、皆さんは18時前から色々用意して下さってるんだものね…。本当に大変ね。いつもありがとうね、お疲れ様!」
ご婦人はそう言って、地下鉄乗り場へ降りて行きました。
するとグミ坂前方から、毎週必ず抗議に来ている、ハンマー投げか砲丸投げか槍投げの選手並みに(※あくまでイメージです)ガタイのいいマッチョなお兄さんが歩いてきました。
「いやあ~、ちょっと雨が降ってきたんでカッパ着てたら、蒸れちまって、結局汗でびしょびしょになっちゃいましたよ~。ワハハハハ!」
マッチョ兄さんは笑いながらカンパをし、「じゃ、お疲れ様っす!」と言ってグミ坂を降りて行きました。
いつも国会前でスタッフをしているIちゃんが、誘導棒を持って歩いてきました。「あ、今日はこっちのスタッフやってくれてるんだ~。お疲れ様!」ちょっとおっとりした感じのIちゃんと立ち話をしていると、4番出口から華やかな出で立ちの女性が、携帯で動画を撮りながら出てきました。グミ坂ではコールが始まっています。その女性は私と目が合うと、ニコニコしながらコールに合わせて軽くガッツポーズをし、そのままグミ坂を先頭の方へと上がって行きました。
あれ…?グミ坂後方からドラムの音がする…。
遅くなってやって来たドラム隊の人達が、音のないグミ坂後方に集まり鳴らし始めてくれたのです。いつもは音のない最後尾に、今日はドラムの音がガンガン響き渡っています。やっぱ良いよね~、盛り上がるね!
終了15分前位でした。
1人のおじさんが、ニコニコしながら近づいて来ました。そしてとても嬉しそうな顔で私に、
「今日は人多いね!いつもより沢山いるよね!?」
と、話しかけてきました。
「そうですね!今日は雨で国会前エリアは中止になっちゃったので、その方たちがこっちへ来ているんだと思います!」
するとおじさんは照れたような顔をして、
「あっ!そっか!そういうことか!」
と笑い、
「んじゃ、お疲れさん!」
と言って、笑顔のまま4番出口へ入って行きました。
私は、何故かこの「今日は人多いね!」と言った時の、おじさんの本当に嬉しそうな顔が忘れられず、胸がいっぱいになってしまいました。
たくさん集まって欲しい、もっと来て欲しい、何とか続いていって欲しい…。そう思いながら、毎週毎週、いや毎週じゃなくても…地道に通い続けてる人達が、この金曜抗議を支えてきました。
地味な抗議です。とりたてて華やかさや派手さはなく、寒い時も暑い時も黙々と続けてきました。
ウワーッ!!ていう、テンション上がるような事があるわけでもなく、血がほとばしる様な感動があるわけでもなく…ただただ、淡々と繰り返してきました。
カッコ良くはないかもしれません。
ダサいかもしれません。
でもさ…
ダサいやり方しか出来ない人だっている。ダサいなりに、精一杯やってんだよ。命懸けで、原発反対を叫んできてんだよ。そして、それが続いてるんだよ、こんなに。
この間、なにかの本の抜粋らしい、こんな言葉と出逢いました。
『植物を見ていると、みんな千切れたり破れたりしながらも、お構いなく美しいし、哀しみやら傷付いたことは、別に愛やら何やら他の何かで埋めなくてもいいものなんだって思ったよ。葉っぱが千切れました、あ、そうですか、はい、生きてます。みたいな…。』
『みんな、何かしら千切れたり欠けたりしていて、そういう“人”が出会って、先に進んで、生きていくのだなぁ…と、思うよ。』
金曜抗議も、ひとりひとりの力で、ちゃんと先に進んでいってます。パッと見、地味すぎて分かりにくいけど(笑)、とても分厚い抗議の土台を作りながら進んでいってると思う。
ガンバロ…。信じて進もう…。
んじゃまた来週~!