【2014/1/24】東京・官邸前

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スタッフの方からの、1月24日の官邸前抗議のレポートが届きました!
3月には
0309 NO NUKES DAY原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~】
も行われます。
アクションを行う方はぜひこちらから登録を!
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今日、勝どき橋を渡ってる時、橋の上で外国人の方たち5人組が東京タワーをバックに記念撮影をしようとしていました。自転車に乗ったおばさんも、前から歩いてきた若い女の子も、その後ろのサラリーマンのおじさんも、全員、手前で止まり撮影が終わるまで待機(笑)。無事、写真を撮り終わった彼らは、ニコニコと頭を下げながら一斉に手で『どうぞ~』の仕草。私達もニコニコとお辞儀をしながら動き出します。何て事はない光景ですが…チョ~和みました。
と、そんな、ちょっとホクホクした気持ちを抱えながら、私は今日もまた、永田町へと向かいます。
今週はちと寝不足が続いたせいか、体が重い…。いつもの経産省の坂を、えっちらおっちら登っていると、茶色いダウンを着たおじいさんがスタスタと軽い足取りで私を追い抜いて行きました。ううっ、負けてはいられんぞ!(>_<)
今日は官邸前のスタッフを頼まれていました。
財務省の交差点に着くと、フェイクファーの豹柄ショートコートを着た、なんつうか…モデルのような外国人の方が、コールをしているむかささんやドラムの人達を真剣な表情で写真におさめています。しかしながら、彼女の着ているコートが…オレンジより薄い、なんか凄い変わった色なんですよ。その上、豹柄だし…。でもとってもオシャレ~!もう、思わず写真に撮りたくなっちまいましたわ(^^;
グミ坂に入ると、聴こえてきたきた…力強いみんなの声!今日もたくさん集まっています!先週よりは寒さもちょっとはマシな感じ…ホッ、良かった良かった。
今日は、四番出口に立ちました。見慣れた顔、初めてっぽい顔…色々な人達が原発反対!と叫んでいます。
と、お歳を召したお婆さんが、倒れ込むように私の所へ来て、手に握りしめた千円札を突き出すように差し出しました。「あっ…ありがとうございます!」と受け取ると、お婆さんは無言で首を何度も何度も振り、私の左腕をポンポンと叩いて…地下鉄乗り場へと降りて行きました。ずっと握りしめていたのかな…ホワンと暖かい…千円札でした。
グミ坂を上がっていく人、降りていく人。プラカードを胸に掲げて歩く人…多いんですよね。みんな胸をはって、凛とした顔をして、歩いて来ます。参加者の方々へのエール、自分自身の意思表示…様々な気持ちを持って胸に掲げられるプラカードです。
すると向こうから、金髪で、サラッサラのロングヘアーの男性が、やはりプラカードを胸に掲げ、グミ坂を登って来ました。あれ?あの人…そうだ、去年の秘密保護法反対抗議の時に、毎日国会前に抗議に来てた人だ。赤いトラメガ持って毎日来てて、いっつも端っこの方で怒鳴ってたんだよなぁ。本当に怒ってた…。国会前まで歩いて来る間も、議事堂に向かって「ふざけたことやってんじゃねえよ!おい!おかしいだろ、お前ら!」って叫んでたもんなぁ。キンカンにも来てたんだ…。金髪ロン毛君は、今日も真剣な顔で原発反対のプラカードを胸に、グミ坂を先頭の方へと上がってゆきました。
一人の男性が近づいてきました。
「あの…すみません。3月9日のデカい抗議のチラシ、300枚くらい欲しいんですけど、どうしたらいいですかね?」
「あっ、ありがとうございます!そうですね…先頭ブースにあるかな。それか、財務省の交差点の所かな…」
「あっ、じゃあ、ちょっと行ってみますね!」
「すみません、お手数おかけします」
「いえいえ大丈夫ですよ。僕、登山関係の仕事をしてるんですが、今度大量にDMを出すんで、それに3月9日のチラシも入れちゃおうと思って…」
「わっ、ありがとうございます!」
男性はニコッとし、グミ坂を先頭ブースの方へと上がって行きました。
7時半近くになっても相変わらず参加者が途絶えません。制服の男の子がキョロキョロしながら四番出口から出てきました。
先週よりはマシだけど、やっぱりじっと立っていると寒いなぁ~。四番出口入ったところの壁に、マスクをした女の子が一人、寄りかかって立っています。時々、携帯をいじりながら、みんなのコールをじっと聴いています。
先頭の方から外国人の方々が7~8人ぞろぞろと歩いて来ました。みんなニコニコしながら、興味深そうに参加者の方々を見ています。スピーチのマイクが入り、参加者の方が怒りのスピーチをしだすと、「オオ~ッ!!!!」と大歓声(^^;私の前を通る時、ペコリとおじぎして通りすぎて行きました。
と、『脱原発』と、黒いマジックで書いた紙を首からさげたおじさんが近づいてきました。ニコニコしながら「ご苦労さん!」とカンパして下さいます。その紙に書かれた『脱原発』の文字の、何とも可愛らしいこと(^^;柔らかい、丸い字でヒョロ~ッと書いてあるのです。何だか暖かい文字だなぁ…。こういうプラカードも素敵だなぁ。
するとまた1人の男性が「カンパを…」と。そして「僕、千葉なんでなかなか来れないんですよ。だから来た時くらいちょっと多めにカンパしますね」といい、カンパして下さいました。「ありがとうございました!」と頭を下げた私の目の前を、NO NUKESと赤い文字で書かれた、お揃いの小さなボードを持った女の子が二人、通りすぎて行きます。
7字45分になりました。あと15分か…と、時計を見て顔をあげると、四番出口付近に、突然、サラリーマンや作業着姿の男性7~8人のグループが来て、みんなでコールを始めています。年齢は、同い年位。でも、格好は様々です。何のグループかなぁ?同級生?全員まっすぐ立ち、最終コールに合わせて声を張り上げているのです。彼らは8時になると、またみんなでサッと帰って行きました。これから呑みにでも行くのかな。たった15分でも、足を運んでくれたんだなぁ…。
8時になり、チラシ配りやカンパにバタバタしていると、黒ずくめの格好した男性が「あっ、そうだそうだ!」と私の前で立ち止まり、お財布をガサゴソ取り出しました。
「先週カンパするの忘れちゃったから、今日はしないとね!」
と仰るので
「いや…すみません、ありがとうございます!」
と頭を下げると
「お金ありすぎて、使い道ないからさ~」
と…。(笑)
「そんなセリフ、一度言ってみたいですわ」
と笑いながら言うと
「俺も言ってみたい(笑)」
そして、ニコニコしながらカンパして下さり「お疲れ様!頑張りましょう!」と言って帰って行きました。
今日もいつもの様に、金曜夜の抗議が終わりました。カンパをしたり、チラシをたくさんもらっていったり…。目立つプラカード作ってきたり、少しでも盛り上げる為に鳴り物を持参したり…。いや、何も無くとも抗議に参加するだけだって…ホントに大変なことです。でも、その行為ひとつひとつは、特に誰かに注目されるわけではありません。抗議が終われば、みな、サッと解散し、次の約束場所、若しくは家へと帰って行きます。
どこに向かって、誰に向かってやっているのか分かっているつもりでも…ふと、虚しく思えることもあるでしょう。地味な地味な作業の、繰り返しの様な抗議です。
でも、きっと見ていてくれてます。誰かが、きっと。
時代劇の斬られ役で一躍注目を浴びた異例の俳優、福本清三さんの著者に『どこかで誰かが見ていてくれる』という本があります。先日、福本清三さんの特集番組を見ていて、この本が紹介され、タイトルの『どこかで誰かが見ていてくれる』という言葉を聞いた時、ふっと何故かキンカンの抗議の事がパッと頭に浮かびました。
誰にも注目されない地味な小さな行為でも、真剣にまっすぐ取り組んでいれば、絶対にどこかで誰かが見ていてくれる。そしてきっと、必ず…花開く。
私達の抗議も同じです。
季節は春に向かっています。あきらめずに、花の種を蒔き続けましょう。きっときっと、どこかで誰かが見ていてくれます。
また、来週~!
黄色い花.jpg