【2013/4/19】 東京・官邸前

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恒例!スタッフの方から送って頂いたレポートです!
官邸前にもいつもたくさんのドラマがあります!
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え~と…「またかよ!」と呆れられそうですが言わせて下さい…
寒かったっっ!!!!!
何で金曜になると寒くなるんだ?いったい何の冗談だよ。下がんなくていいから、気温!!
という事で、またもや寒々とした金曜官邸前抗議になってしまいました。参加者の皆さん、じっと立ってると芯から冷えてきますよね…。ホントお疲れ様でした(T_T)
桜も散り、木々は新緑が美しい季節に入りました。大地も青々とした緑が顔を出しています。
新しい命が始まる様なイメージのこの時期、今日もその『命』を守ろうと、沢山の人達が霞ヶ関に集まりました。
今日、一番びっくりしたのがこの三人(笑)
ぐみ坂の、財務省交差点寄りのえらい中途半端な場所に、背広姿の男性三人が並んで立ってたんですわ。サラリーマンかなぁ~、公安か記者関係者にも見えたんだけど…。その三人、近くで女性が歌ってた原発の歌の「原発はいらない~~~」のリズムに合わせ、ちっちゃい声で「おーっ♪」って…(笑) しかも超可愛い声で…!思わず二度見しそうになりましたよ!あの人達、しばらくそこに立ってたなぁ~。
そんな素敵な場面を見ちゃってボーゼンと(?)してる私の前を、女の子が一人、手作りプラカードを持って、小さな声でちょっと恥ずかしそうに「原発いらない」って繰り返しながら歩いて行きました。
ここ、霞ヶ関では、歩きながらコールしている人、よく見かけます。自然と口にしたくなるんでしょうね。もう、霞ヶ関全体がそういう空気ですもんね!
ファミリーエリアでの福島の方のスピーチ…『福島を忘れないで下さい。福島に観光に来ないで下さい。福島のものを食べないで下さい』『福島に観光にいらっしゃると、安全なんだと思われ子供達が逃げられなくなります。福島のものを食べると、子供達は放射性廃棄物を食べることになります』何という悲しい言葉でしょうか。こんな事を言わなければならないなんて…。やるせなくてたまらなかったです。
当たり前ですが…私達が考えてる以上に、福島の方々の苦しみは大きい。逃げ場もない。その苦しみの、ほんの僅かでもいいから、考えてあげられる想像力を持ちたい…そして、やれる事をやっていきたい。
というか、全く他人事ではない話なんですよね。
今日聞こえてきたコールに『あしたを守れ!』と叫んでいた方がいました。ホントに…明日どうなるかも分からない状況です。最近の地震の多さ…物凄く怖いです。それでもまだ原発を動かそうとする人達。止まっていたって決して安全ではないというのに…。
やるせない気持ちで歩いていると、目の不自由な男性がお一人で杖を動かしながらこちらへ向かって歩いて来られました。あ…と思って駆け寄ろうとしたその瞬間、後ろから若い警察官が走って来てその男性に寄り添い、一緒に抗議エリアまでゆっくりゆっくり歩いて行きました。
抗議終了30分前位の時、工事現場の仕事帰りでしょうか、それともこの後仕事なのでしょうか。現場用ヘルメットをリュックにぶら下げた若い男の子が、ポケットに手を突っ込み、寒そうにしながら官邸前の方から歩いて来ました。スタッフ腕章をしている私をチラッと見た後、ペコッと頭を下げ…通りすぎて行きました。
色々な年代の色々な人達が集まってくる金曜日。
なんだか今週は色々思うことが多く、火曜日の関電前抗議でもそうだったんですが、涙もろくていかんです(>_<)
3.11以降、原発と闘って来た人達の、複雑な思いや葛藤…。何かをやり続けるというのは、本当にしんどいと思う。時間や体力や金銭的な事だけじゃない。色々、犠牲にしてる 『思い』 だってある。そっちの方が何倍も何百倍もきついはず。
それでも、行動する事をやめない。いや、やめられないんですよね。あまりに疲れちゃって、ちょっと休憩しても、結局また動き出す。
長期戦になるほど色々な事が複雑になってくる。気持ち的にも、単純に『飽きて』きたり、突然ふと虚しくなったりする時だってあると思う。
くじけそうな時、いつも思い出す言葉があります。
『負けて負けて負けて、最後に勝つんだ』
これを何度も唱える。おまじない…
来週は、暖かい暖かい暖かい金曜になります様に…おまじない。わはは(^^;