2015年1月16日(金)の首相官邸前抗議のレポートをお届けします!
次回は2月20日(金)です。
詳細はこちら
また、3月8日(日)は
0308 NO NUKES DAY 反原発★統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~
があります!
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あまりに寒い金曜だったです。
なので『寒かった』という記憶しかなくアレなんですけど、一応キンカンレポートです。すみません…今回はホントに寒かったという記憶しかない!(泣)
今日は小雪も散らつく様な寒さになると天気予報で聞いていたので、けっこう厚着して出掛けました。
最近は天気予報で『金曜夜は厳しい寒さ』とか『金曜日は底冷えのする様な』とか言われると、「覚悟しとけや」と言われてる気になり…かなり身構えます、はい。会社を出る時、友達がわざわざ家まで届けてくれた『貼るカイロ』をあちこちにペタペタ貼りまくり、一応、準備万端で官邸前へと向かいました。
国会議事堂前駅に着き、3番出口を上がって行くと、グミ坂にスタッフのMちゃんが寒そうな顔をしてカンパ袋を持って立っていました。「お疲れ~」と、近寄ったとたん…
ビュオ~ッッ!!!
ひゃあぁぁ~~~(泣)
待ってましたとばかりに吹き抜けていく、氷の様な冷たい風…
だいたいグミ坂は、まいど風が強くて大変なんだけど、今日の風はまた、冷蔵庫…いやいや冷凍庫の様な冷たさです。
「ぅうわあぁ~~~さむーっっっ!!」
もうもう、イヤだ~こんな日に外にいたくなーいっ!既に心が折れそうな私…(早いだろ)
が…
あれ…?
この、心も凍るような激寒だというのに、気を確かにして周りを見ると、何だかグミ坂は凄い熱気に包まれています。
「こんな寒いのに人多いよね~。やっぱり高浜原発がヤバいからだね」とMちゃんが言います。
そうなのです。今、高浜原発再稼働が勝手に進められようとしているのです。
グミ坂は、寒風吹きすさぶ中、「再稼働なんてゆるさねぇぞ!!!」という、皆さんの強靭な精神で熱く盛り上がっていました。
風はほとんどやむことなく吹き続けています。
けれどそんなことには負けず、しっかり着込んだ参加者の方々が、再稼働反対の叫び声を上げ続けています。
ビュオ~ッ!!と強い風が吹くたび、身を縮める様にして耐えている方。
プラカードを盾にして強風を少しでもよけようとしている方。
全くこんな風ごときにはビクともしない感じで立っている方。
みんな、ホントに本気で…原発再稼働を阻止しようとしているのです。じゃなかったら何でこんなクソ寒い中、好き好んでこんな所に集まりますか…。家でお茶でも飲んでいたいでしょう、普通は…。
いやしかし、ホントに今日はヤバい…寒さハンパない…
国会の方へ移動しようと、熱気溢れるグミ坂を降りて行くと、前方から、傘を杖がわりにして、一人の女性がゆっくりとグミ坂を上がって来ました。一歩一歩、傘を突きながら、時には強い風に煽られそうになりながら、グミ坂を登って来ます。すれ違い様にふと見ると、
あっ…
その人の背負っていたリュックから、猫柳の枝が何本かのびていたのです。
(猫柳だ…)
何だか新鮮でした。
春なんてまだまだ遠いかの様な、寒い寒いこんな日に、春の訪れを待ち望むかの様に、その人の背中で猫柳はゆらゆらと揺れ…グミ坂を一緒に上がって行きます。
束の間、寒さも忘れ、るんるんと揺れる可愛らしい猫柳に目を奪われていました。
ビュオ~~~~ッ
ぎゃーっさむうっっ~~~!!!
(やはり現実は厳しかった…)
財務省交差点の出前、いつも歌を歌っている方たちも、この極寒の中、いつも通りにメロディーを奏でています。
その隣では、やはり似顔絵のおじさんが、いつも通りに絵を並べ、寒そうに身を縮めて塀に腰掛けていました。
こんな日くらい休んだっていいのに。誰も強制してるわけでもないのに、皆さん、もう、ある意味『使命感』の様なものを持って来ているのでしょう。
交差点を渡ると、寄せ書き集めの方たちが、紙が風に飛ばされない様に荷物などで重しをしていました。
国会前へ続く舗道もいつも通りの人達!
お二ューな国会前抗議エリアでも、官邸前と同じく、高浜原発再稼働を阻止するために沢山の人達が声をあげていました。
しかししかし寒いね寒いね…(泣)
国会前のドラムチームは塀の上で強風に吹かれながらも勢いよく音を奏でています。国会前も凄い熱気!もう…その姿に、ひとごとの様に感心してしまいます。
「しっかしさみいなぁ~~~!」
見るとドラムチームのいる塀の横に、おじさん2人が身を縮める様にして座って叫んでいました。いや、ホントに寒いです…。
ドラムチームのMちゃんが手を振って近寄って来ました。いつもお洒落なMちゃん!最近は赤い布をバンダナの様にして顔に巻いていてカッコいい!マスク代わりの寒さよけらしいのですが、キマッてます。
Mちゃん、バッグをゴソゴソしながら、
「しょっぱいのと甘いのどっちがいい?」
「甘いの!(即答)」
「じゃ、はいこれ、バレンタイン」
凍える手に手渡されたものは可愛らしいチョコ!
「わあっ!ありがとう!嬉しい~!」
束の間寒さを忘れ、心がホッコリとした瞬間でした。
大学生ぽい若い男の子が、ポケットに手を突っ込んだまま、国会前抗議の列に入っていきました。その横の塀にマフラーぐるぐる巻きにしてマスクして腰掛けてるご婦人は寒さでか泣きそうな顔をしています。
何やらスピーチを聞きながら大学ノートにメモを取っている男性。プラカードを胸に抱きしめる様に抱えてうつむいている女性。
20時になり、いつもの様にサッと抗議が終わり…ガタガタ震えながら官邸前を後にしました。
「今日は寒かったわねぇ~」
「ずっと立ってたから足が凍って動かないわ」
「全く寒くて震えあがっちまったよ」
みんな口々にそんなことを言いながら、駅の階段を降りて行きました。
今日という日もきっと、後に「すげえ寒くて死にそうだった日」として、記憶の端に残るでしょう。
ふと思いました。日本が原発から手を引き、全ての原発が廃炉になって、もう、こうして毎週金曜にここに集まらなくてもよくなったら…
ちょっぴり寂しい気持ちにも、なるのでしょうか…?
この抗議は、暖かな思い出として自分の中に残るでしょうか…?
ええ…きっと、そうなると思います。
今は、行くのめんどくさかったり、早くやめたいって思ったりするけど、きっときっと、金曜ここに来なくなったら、この抗議を、この場所を、懐かしく思うと思います。
それは社会運動が好きだとか、そういうことではなく、こんなに長い時間、何かに対して一生懸命頑張り続けたということ…。それはどんなことでも、きっときっと暖かな優しい思い出となると思うのです。
(生きてる間に暖かな思い出になってくれ)
家に帰ってから、何気に猫柳の花言葉を調べてみました。なんと…
『努力が報われる』
報われます様に…
みんなの、長い長い努力が、必ず…報われます様に…
長い長い冬が暖かい春に変わります様に…
んじゃまた来週~!