【2013/4/12】東京・官邸前

恒例!スタッフの方からのレポートです!
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金曜官邸前抗議、なんと今日は50回目だったそうです。
50回記念だぜ~…って、これ全然嬉しくないから!!!ううう(涙)
このところの朝晩は何だか底冷えする様な寒さ。やはり今日も、夕方から冷たい風が吹いてきて、霞ヶ関は冬に戻ったかの様な寒さになってしまいました。
去年の3月に官邸前抗議に通いだしてから、とにかく金曜日の天気が気になって気になって…というか、他の曜日が雨だろうがなんだろうが、とにかく金曜だけは降らんでくれー!!ってな感じ。週末に来週1週間の気象予報を見る時、真っ先にチェックするのが金曜日!「うわぁ~雨マーク出てるよ~」とか「お!朝降ってても3時には止むみたい!」とか、真剣そのもの。こんな状態が、もう一年も続いてる…あぁあぁぁ~(涙)
そういえば今日も7時過ぎに突然ポツポツときましたよね?思わず「おいっ!」と天を仰いで叫んでしまったわたし…(いったい何に向かって言うとんねん)
しかし、寒かろうがポツポツだろうが、今日も霞ヶ関には原発反対を叫ぶ人達が沢山集まってました。
ふと、思うのです。ここに来ている人達それぞれに色々な日常があり、色々なドラマがあるんだろうなぁ…と。みんな様々なものを抱えながら、ここに足を運んでいるんだろうなぁ…と。
一回来ただけの人もいるでしょう。強い信念を持って毎週欠かさず来ている人も。迷いながら何となく…の人だっているはず。そして今日が初めての人も。
それでも『ここ』は続いているわけで。
それはみんなが知らず知らずにバトンをリレーしているから。一度来ただけの人だって、誰かにバトンを渡している。だから今日もこの場がある。
埼玉から来ている女性は、寒かった今年の冬場、ほぼ毎週通い続けたそうです。「冬場は寒いからどうしても人が減ってきちゃうでしょ?だから行かなきゃと思って。暖かくなって人も集まってきたら、バトンタッチで休むわ。」
みんな、知らず知らずにバトンをもらい、誰かに渡している。ずっとリレーを続けている。労りあいながら、励ましあいながら、笑ったり泣いたり怒ったりしながら、ずっと続けている…。
いつも国会前へ続く交差点の角で、独特の音で独特の踊りを舞っている人達がいます。今日、そこを通りかかると、スーツ姿のサラリーマンのおじさんが、凄く嬉しそうな顔をしてその舞いを見ていました。まるでその音に身を委ねるかのように…。今日は何故かここの音が、この場を浄化している様に聞こえてきました。ホントにそう感じました、初めて。
ぐみ坂の途中で、歩道から外れて立っていたわたしに、新人ぽい警察官が素敵な笑顔で近づいて来て「すみません!どなたかと、お待ち合わせですか!?抗議される方はこちらの歩道に入られる様お願いしております!」と。いや~『たいへんよく出来ましたっ!』と花丸ハンコを押してあげたくなるような言い方だったのですが(笑)「あ、スタッフです~」とスタッフ腕章を見せたら「もっ、申し訳ございません!!腕章が見えませんでしたっ!!」と、凄い勢いで平謝り。いや、そんな激しく謝らなくても大丈夫だぞ?そんなに怖いか?わたし…
今日はクリスマスローズの小さな花束を持った女性を見ました。クリスマスローズ、うちも今、満開に咲いてます。不思議な美しさをもつ個性的なお花ですよね。花を見ると和むわぁ~。なんだかホッとしますよね。
8時終了後、ちょっと体調が悪かった私は、いまいち覇気のない声で「お疲れ様でした~」と見送ってたのですが、皆さんの「お疲れさん!」「また来週!」の声や、照れ臭そうに黙って頷く姿に、また勝手に元気もらいました。ホント、パワー貰えるんだよな…この挨拶タイム。
ある方は、私のぬる~い「お疲れ様でした~」の声に、ハッキリした力強い声で「ありがとう!!」と。ありがとう…うわ…。グッときちゃいました…。
長い闘いになるかもしれません。(…出来れば短いの希望だけど)もう、ある意味根比べな感じもあります。一人一人が無理をせず、自分のペースで自分が出来る事をやっていく。その力の結集が大きなうねりを生み出す気がします。
『私らの世代が許してきてしまった原発。大変なものをこれからの人達に背負わす事になってしまった。私らはいい、もう死んでいくんだから。だからこそ、最後の責任を果たしたい。原発をやめさせなければ。』
ある参加者の方の言葉です。
来週は寒い夜ではありません様に…
ちゃんとした春が来ます様に…

【2013/4/5】東京・官邸前

恒例!スタッフの方から送って頂いた感動のレポートです!
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今日は、国会議事堂前4番出口に、カンパ袋と誘導棒(初めて持った!)とチラシを抱え立ってました。
いつもの如く、7時ちょっと前から続々と人が増えてきます!
驚いたのは、初参加らしき人の多さ!びっくりでした!恐る恐る階段を上がって来たり、キョロキョロしながら列に加わったり…。「うわぁ」って顔してる方もいましたし、熱気に圧倒されたのか、暫く立ち尽くしてる方もいました。
何度も来ている方に連れられ、色々説明受けながら歩いている人達も何組か見かけました。5~6人で「ここがぐみ坂ね!あっちが官邸、向こうが国会。じゃ、次行くわよ!」と霞ヶ関ツアーみたいになってたグループも(笑)。
今日は官邸前のスピーチが良く聞こえる場所だったので、久しぶりに参加者の方々の色々な声を聞きました。ドイツ人の女性もスピーチしてましたね!怒りに声を震わせる人、淡々と話す人、様々な声…。
ずっと参加されてる、かなりなお歳のおばあ様が(声で分かる程の常連)、スピーチの途中で思わず「…野田さん、あなたは…」と言った後に「あ、野田さんじゃなかったわ、安倍さんだったわ」と言ったのには、みんなで大爆笑でした(笑)
駅への出入口に立ってたせいか、途中で帰られる方々が「お疲れ様」と言いながらカンパしてくださいました。逆に、来た早々「忘れないうちにやっとこ!」と言ってカンパして下さる方もいました。ホントにホントに感謝です!ありがとうございます!
あ、ビシッとした背広を着た男性が、無言で近づいてきて、無言で財布から一万円札出して、無言でカンパ袋に入れて、無言で立ち去って行こうとしたので、思わず「ひょおーっ!ありがとうございます!」と叫んだら、物凄っい恥ずかしそうにうつ向いて、さっさと駅の階段を降りて行ってしまいました。…ひょおーっはイカンかったな、ひょおーっは( ̄▽ ̄;)
何枚もの紙が重なった分厚い看板みたいなプラカード掲げた女性が歩いて来たので「凄いプラカードですね~」と話しかけると「これけっこう重いのよ。色々重ねてったらどんどん重くなってっちゃって」。ちょっと持たせてもらったら、げっ…お、重!!!「これ筋肉痛になりそう」と言うと「そーなの、かなりくるのよ~。でもね、訴えてかなきゃ駄目だから…頑張るわ!」
去年、たまたま原子力規制委員の抗議の時に言葉を交わし、官邸前に何度も参加されてる顔馴染みな女性が階段を上がって来たので「あ!こんにちは!」と挨拶すると「あ~お疲れ様。今日久しぶりの参加なのよ。3月忙しくて一度しか来れなかったの」。そして「これから暖かくなったら、もっと人も増えてくといいわね。私もとにかくあちこちで宣伝するようにしてるんだけど…」とおっしゃってました。
沢山の人達の、目に見えない地道な力に支えられている、この官邸前抗議です。
今日も自転車隊は盛況でした!官邸前も、自転車隊が通るとみんなで手を振ってエールを送ってました。私もここぞとばかりに誘導棒をぶんぶん振ってエールエール!…慣れないもの持ってるので、間違って誰かをぶん殴らない様に周囲にかなり気を使いましたわ…うはは。
終了5分前にリュックに脱原発マークを付けた方がタンバリン叩きながら駅から上がって列に加わりました。いやもう、何が凄いって、終了15分前になっても続々と人が来る来る…。ホントに僅かな時間でも、声をあげたいという真摯な思いなのでしょう。頭が下がります…。
抗議終了、例によってお疲れ様でした~と皆さんを見送ってたら、1人で来てらした女性が「ずっと立ってたら脚が痛くなっちゃったわ~」と。「大丈夫ですか!?お疲れ様でした、良く休んで下さいね!」と言うと「ここ真っ直ぐ行くと霞ヶ関駅よね?国会議事堂から乗ると何十円か高くついちゃうのよね(笑)ケチ臭いけど」と。「いや、それ重要ですって…。この先が霞ヶ関で、更に歩けば日比谷駅に着きますが…足とご相談して」と言うと「歩かないとどんどん歩けなくなるからね~。日比谷まで歩くわ、ありがと!」と言った後、いきなり声を潜め「…ついこの間まで二十歳だったんだけどね」と仰るので「だと思いました」と言ったら、ギャハハハと大笑いして帰られて行きました~。
帰りに日比谷公園の交差点で信号待ちしてると、NO NUKESのカードをぶら下げた自転車が…。信号が青に変わると、颯爽と大手町の方へ走り去って行きました。
みんな…お疲れ様!また来週…!

【2013/03/29】東京・官邸前

抗議開始から1年。
記念すべき日のレポートを頂きましたので、お届けします!
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去年の、まさに今日3月29日は、首相官邸前抗議第一回目でした。そうなんです。『金曜官邸前』という名のこの抗議、なんと初日は木曜日だったのです。
何故か鮮明に覚えてます。《国会議事堂前》という「え…?何だって?」っていうくらい縁のない駅に降り、キョロキョロしながら階段を上がって行くと、自分が予想してたより遥かに沢山の人達が、無言で首相官邸の方を見つめ立っていました。あの…独特の緊張感。静かで冷たく、固い空気。
まだまだ底冷えする様な寒い日でした。
今日は抗議を首相官邸前に集中という事で、国会前のステージは無しでした。ファミリーエリアはいつも通り。
それもあって、官邸前から財務省の交差点近くまで続く長い列!18時開始から入れ替わり立ち替わり、人の動きが止まりません。一年たっても全く衰える事がない勢い。いや、どう考えても凄い事ですわ…。
若い子も、年配の方も、男も女も、積極的な人も恥ずかしがりやさんも、色んな人達が一緒に立ち並び訴える金曜官邸前。
昼間は暖かかった今日も、日が暮れてからはどんどん冷えてきました。冷たい風も吹いてきて一年前と同じように底冷えする日になってしまいました。
グミ坂を下った一番後ろのエリアでは、ドラム隊の人達が中心に、反原連の方も交代で加わりながら休みなくずっと!コールをしてくれていました。私は後半そこに立っていたのですが、も~ぉ、寒いーっっ!!!
(と、毎回言ってるような…デジャブ??)
最後尾のエリアは官邸など遥か彼方。前列の熱気も遠い場所。それなのに全く途切れる事無くコールが続きます。
ポールに両手をかけ、身を乗り出し、しぼり出すように必死な表情で叫んでいる若い男性。眉間にシワを寄せた厳しい表情で真っ直ぐ前方を見つめ、じっと無言で立ち続けている方。
そうです。私が一年間ここで見てきたものは、こういうこと…なのです。
毎週金曜に僅かな時間を開け、霞ヶ関に足を運び、暑い時も寒い時も、ただひたすら声をあげ続ける人達。誰が見ているわけでもない、街を練り歩くデモの様な派手さもない。注目されることもなく、ひたすら地味に立ってるだけの二時間。
原発を無くしたい為だけに、ただそれだけの為にお金と時間と体力を使ってここへ来る人達。
知り合いなんていない。1人でサッと来て、サッと帰られる人も沢山いる。
私は毎週抗議エリアを歩き、参加者の方々の顔を見る度に胸がキュッとなります。何度見ても『慣れ』はしない。これはただの景色ではない。生身の人間の“意志”です。
そして、一旦始めたこの首相官邸前抗議をずっと持続させている反原連の方々。どんなに大変だろうが、どんなに疲れていようが、必ず参加者の為にこの場を用意してくれている。
これほど『継続』という事の凄さを痛感したことはありません。
今日はガタガタ震えてたとはいえ、コールしながら何度も何度も涙がこみ上げて来て、大変でした。
ここに来ている人達の真摯な想い…絶対に叶えたい…。
そして恒例、帰りの見送りタイム。
抗議終了時、も~寒さで体をぶるぶる震わせながら(って、これも毎度言ってる様な…)ポールを外し「さささ寒い中お疲れ様でした…かっ風邪引かない様にして下さいね」と噛み噛みで言うと、そこにいらっしゃった方々はみな一様にとても心配そうな顔をして「寒かったですよね…お疲れ様でした…」と言って帰られて行きました…。
ガタガタ震えている私に1人で来ていた年配の女性が千円札を差し出し「カンパよ、少なくてごめんね!」と。「とっとんでもない!ありがとうございます!」と言うと「毎週来て千円寄付してるの。」とおっしゃるので「毎週…?ホントにありがとうございます…」と頭を下げると「何言ってんのよ!こんな場を毎週毎週用意してくれてるんだもん!感謝してるのよ!」(T_T)
ショールを頭から被って帰られてる女性の方に「寒かったですよね、お疲れ様でした!」と声を掛けると、とてもいい笑顔でニッコリされ「ねー、寒かったわねー!アナタもご苦労さん!風邪引かないでね!」
一周年(嬉しくないが)ということもあって「どうもありがとう」と言って帰られる方が沢山いらっしゃいました。みんなこの場があることに、継続されていることに、本当に感謝している様でした。
今日の霞ヶ関は桜吹雪が舞っていました。帰りにまた坂の途中にある桜を見上げた時、気付きました。桜って凄く優しい…。包まれる様な優しさ。だから桜の花の下に居ると安心する。だから桜を見上げていると時々涙が出そうになる。どんなに大木で圧倒されるほど咲き誇っていても、やはり桜はどこまでも柔らかく優しい。全てを包み込む様な広く深く柔らかい美しさ。今日初めて実感しました。
官邸前、二年目の闘いが始まりました。

【2013/3/22】東京・官邸前

火曜は経団連、木曜は東電、そして今日は官邸前。アワワワ…今週は抗議Weekですな。(嬉しくないけど)
霞ヶ関の桜も満開でした。どんな状況下でも必ずこうして美しく咲く花達。
今日は官邸行く前に経産省テントの抗議集会にちょっとだけ立ち寄ってきました。経産省前に18時40分過ぎに着いたのですが、凄い人!テントを守ろうとする沢山の気持ちの集結です。
つうか国が損害賠償請求って何だよ、お前らが損害賠償払えっつうの!
さて、気を取りなおして官邸前へ(-_-)
外務省交差点の塀に、いつも愉快な絵をズラ~ッと並べてくれてるオジサンがいます。それがまた…皮肉が効いてる上にそっくり過ぎてか~な~り笑えます(^^;今日は石破サンの新作が並んどりました。私が写真を撮ってると「それ、今日の一番人気なんだよ~。似てるかい?」と言われるので、思わず「…似すぎてて気持ち悪すぎなんですけど」と言ってしまいました(^^;わはは
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今日も19時辺りから続々と人が増えてきました。
ちょっと今日は警官ネタが目についたので幾つか…(^^;
官邸前エリアで向かい側の交差点から、警官が車椅子のおばさま(常連の超パワフルなオバサン)を押してこちら側にやって来ました。歩道に着くや否やいきなり「おかあさん!ここまででいいですか!?私戻らなきゃいけないんで!大丈夫ですか!?こっから一人で行けますね!?」ってバカデカい声で話し掛けてました。あの…お…おかあさんて…(爆笑)
目の不自由な男性を連れた女性が、ゆっくりゆっくり坂を歩いてこられ、警官の「抗議に参加される方は左側にお進みくださ~い!」の声に「今の誘導の声は警官ですよ」と笑いながら説明すると、目の不自由な方もへぇ~と笑っていらっしゃいました。
初参加っぽいおばさま二人組がやって来て、警察官に『ここ何て坂なの?』と。警察官が『グミ坂といいます』と答えると『グミってどういう字書くのかしら?』。その警察官は少し考えた後『…難しい字を書きます…』(T∇T)
参加者の誘導をしてる警官見て『別に敵対視することないのね』と呟いてたおばさん二人組がいらっしゃいました。
プラカードをもって歩いてきた男性が警備で立ってる警官に「ご苦労さん!」とさらっと声をかけてました。
官邸前抗議も、もう一年。参加者と警察官との関係も色々変わってきています。
7時前位に、手ぶらで来たラフな格好の男性は、官邸前から続く列の最後尾に並ぶと、塀に片腕かけて寄っかかる超リラックスした格好で、ひたすら前方に向けてコールしていました。またそれがよく通る声で!7時半位にサッと帰られて行きました。用事の前の少しの時間を使って来たのでしょうか。こういう感じの方がとても多いのです。
あ!今日は霞ヶ関にゼロノミクマ君が来てくれてました~!緑の超可愛いクマさん!これからも一緒に頑張ろうぜいヽ(`∇´)ノ
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いつもの如く抗議は20時にサッと終わり、わたしはグミ坂で、帰られる皆さんを「お疲れ様でした~」と見送り初めました。その時、あ…!って自覚したんですけど、わたし、この帰りのお見送りタイムがけっこう好きみたいですわ。何でだ…?(^^;
元気よく「お疲れさん!」と返す人、恥ずかしそうに会釈だけする人、にっこり笑顔で「お疲れ様~」と言う人、ホント様々です。この何分間かの挨拶タイムで、かなり癒されるんですわ…。また頑張ろうっていうパワーを貰ってます、勝手に(^^;わはは
帰りに、財務省交差点から経産省へ続く坂を下って行くと、大きな桜の木が何本も満開に咲いていました!\わぁおっ!/濃いピンク色のもあって、も~超可愛い!!そのあまりの綺麗さに思わずその花の下で立ち止まって見上げてたら、財務省交差点から福島の人達の抗議の声、そして経産省前からはテントの抗議の声とが入り交じって聞こえて来て、それが桜の華やかさと交差し…何か急に涙が出そうになっちまいました(T^T)
来週はこの官邸前抗議が始まってから、ちょうど一年の日となります。