【2013/03/29】東京・官邸前


抗議開始から1年。
記念すべき日のレポートを頂きましたので、お届けします!
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去年の、まさに今日3月29日は、首相官邸前抗議第一回目でした。そうなんです。『金曜官邸前』という名のこの抗議、なんと初日は木曜日だったのです。
何故か鮮明に覚えてます。《国会議事堂前》という「え…?何だって?」っていうくらい縁のない駅に降り、キョロキョロしながら階段を上がって行くと、自分が予想してたより遥かに沢山の人達が、無言で首相官邸の方を見つめ立っていました。あの…独特の緊張感。静かで冷たく、固い空気。
まだまだ底冷えする様な寒い日でした。
今日は抗議を首相官邸前に集中という事で、国会前のステージは無しでした。ファミリーエリアはいつも通り。
それもあって、官邸前から財務省の交差点近くまで続く長い列!18時開始から入れ替わり立ち替わり、人の動きが止まりません。一年たっても全く衰える事がない勢い。いや、どう考えても凄い事ですわ…。
若い子も、年配の方も、男も女も、積極的な人も恥ずかしがりやさんも、色んな人達が一緒に立ち並び訴える金曜官邸前。
昼間は暖かかった今日も、日が暮れてからはどんどん冷えてきました。冷たい風も吹いてきて一年前と同じように底冷えする日になってしまいました。
グミ坂を下った一番後ろのエリアでは、ドラム隊の人達が中心に、反原連の方も交代で加わりながら休みなくずっと!コールをしてくれていました。私は後半そこに立っていたのですが、も~ぉ、寒いーっっ!!!
(と、毎回言ってるような…デジャブ??)
最後尾のエリアは官邸など遥か彼方。前列の熱気も遠い場所。それなのに全く途切れる事無くコールが続きます。
ポールに両手をかけ、身を乗り出し、しぼり出すように必死な表情で叫んでいる若い男性。眉間にシワを寄せた厳しい表情で真っ直ぐ前方を見つめ、じっと無言で立ち続けている方。
そうです。私が一年間ここで見てきたものは、こういうこと…なのです。
毎週金曜に僅かな時間を開け、霞ヶ関に足を運び、暑い時も寒い時も、ただひたすら声をあげ続ける人達。誰が見ているわけでもない、街を練り歩くデモの様な派手さもない。注目されることもなく、ひたすら地味に立ってるだけの二時間。
原発を無くしたい為だけに、ただそれだけの為にお金と時間と体力を使ってここへ来る人達。
知り合いなんていない。1人でサッと来て、サッと帰られる人も沢山いる。
私は毎週抗議エリアを歩き、参加者の方々の顔を見る度に胸がキュッとなります。何度見ても『慣れ』はしない。これはただの景色ではない。生身の人間の“意志”です。
そして、一旦始めたこの首相官邸前抗議をずっと持続させている反原連の方々。どんなに大変だろうが、どんなに疲れていようが、必ず参加者の為にこの場を用意してくれている。
これほど『継続』という事の凄さを痛感したことはありません。
今日はガタガタ震えてたとはいえ、コールしながら何度も何度も涙がこみ上げて来て、大変でした。
ここに来ている人達の真摯な想い…絶対に叶えたい…。
そして恒例、帰りの見送りタイム。
抗議終了時、も~寒さで体をぶるぶる震わせながら(って、これも毎度言ってる様な…)ポールを外し「さささ寒い中お疲れ様でした…かっ風邪引かない様にして下さいね」と噛み噛みで言うと、そこにいらっしゃった方々はみな一様にとても心配そうな顔をして「寒かったですよね…お疲れ様でした…」と言って帰られて行きました…。
ガタガタ震えている私に1人で来ていた年配の女性が千円札を差し出し「カンパよ、少なくてごめんね!」と。「とっとんでもない!ありがとうございます!」と言うと「毎週来て千円寄付してるの。」とおっしゃるので「毎週…?ホントにありがとうございます…」と頭を下げると「何言ってんのよ!こんな場を毎週毎週用意してくれてるんだもん!感謝してるのよ!」(T_T)
ショールを頭から被って帰られてる女性の方に「寒かったですよね、お疲れ様でした!」と声を掛けると、とてもいい笑顔でニッコリされ「ねー、寒かったわねー!アナタもご苦労さん!風邪引かないでね!」
一周年(嬉しくないが)ということもあって「どうもありがとう」と言って帰られる方が沢山いらっしゃいました。みんなこの場があることに、継続されていることに、本当に感謝している様でした。
今日の霞ヶ関は桜吹雪が舞っていました。帰りにまた坂の途中にある桜を見上げた時、気付きました。桜って凄く優しい…。包まれる様な優しさ。だから桜の花の下に居ると安心する。だから桜を見上げていると時々涙が出そうになる。どんなに大木で圧倒されるほど咲き誇っていても、やはり桜はどこまでも柔らかく優しい。全てを包み込む様な広く深く柔らかい美しさ。今日初めて実感しました。
官邸前、二年目の闘いが始まりました。