2015年5月29日(金)に行われた再稼働反対!首相官邸前抗議 のレポートをお届けします!
いつもすばらしいレポートを届けて下さるスタッフの方が2ヶ月間お休みをされるため、こちらのブログもしばらくお休みしますが、首相官邸前抗議はもちろん続いています!
次回の再稼働反対!首相官邸前抗議は6月12日(金)です!
詳細はこちら
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5月最後の金曜日は、雨の予報でした。
うわ~、今日は久しぶりのずぶ濡れ抗議かなあ…。
実は、点滴イエーイ!からやっと復活した私ですが、6月・7月は、私事の事情でキンカン(再稼働反対!首相官邸前抗議)に来れなくなってしまうのです…(>_<)
(※またまた、点滴イエーイ!ではありません)
8月になったら、また普通通りキンカンに通えるのですが、一応、今日がお休み前の最後のキンカン。
それが雨だなんて~~~
(よっぽど普段の行いが……)
たった2ヶ月でも来れないとなると、何となく特別な感じがしてしまう、いつもの抗議…。
何となく今日は写真を撮りたくなり、このダサいガラケーでバシバシ撮ることに…
昼から既に雨がシトシト降っていた東京。夕方、一度は止んだものの、今にも降りだしそうな空です。
抗議開始前、グミ坂の塀に腰掛けているおじさん、ひさしぶりに来たスタッフさんに「おう!ひさしぶり!」と声を掛けています。
「あ、こんにちは~。お久しぶりです~」
「しばらく見なかったよな!あんた見ると夏って気がするんだよなぁ~(笑)」
「え~!何でですかぁ?(笑)」
ほのぼのとした会話が交わされるグミ坂。
18時半になりました。雨は今のところ大丈夫です!抗議が始まりました~。
いつものダラクさんの安定したコールで始まった151回目の金曜官邸前抗議!
先頭ブースには台湾の反原発グループから贈られた旗が、毎週毎週掲げられています。海を越えて、国境を越えて、反原発の動きは、今、世界中に広がっているのです。もう原発なんて、時代遅れなんです!
先頭ブースの目の前に、金髪の外国人の方々が興味津々な様子で集まって来ました。皆さんしきりに、コーラーやドラム隊の様子を写真や動画におさめています。
今日は2人のドラム隊。それにミサオ・レッドウルフさんが加わっています。
コーラーは充実している今日の官邸前!ダラクさん、ミサオ・レッドウルフさん、スタッフのKさん、Nさん、OさんにMちゃん!
最近、仲良しのMちゃんが、官邸前コーラーデビューしました!いつも可愛いヒラヒラワンピで登場し、私に「コノヤロー」と意味不明なこと言われてるMちゃん(^^;小柄なMちゃんからは想像出来ない力強いコールです!「何かさあ、いくつか言葉を用意してたんだけどさあ、首相官邸見てたらイライラしてきて忘れちゃったんだよねえ~!」そんなことを以前言ってました。分かるわ…。
コールも人それぞれに特徴があって面白いです!それぞれがそれぞれの思いを声に乗せて叫んでる。官邸前では目の前の首相官邸に向かって…。国会前では目の前の国会議事堂に向かって…。
日が暮れて来ました。日が沈むと共に増えていく参加者。
…と、ポツポツと雨が降ってきました!ゲゲーッ!!
本降りとまではいかないけど、だんだん強くなっていく雨粒。。。
抗議の列には一斉に傘の花が咲き始めます。ガサガサと用意してきたカッパを着る方々も。
ふと隣を見ると、どっかの取材のカメラマンさんが、固定されたカメラを急いでサランラップでおおっていました。
ギリギリこの位では、まだカッパを着ずにコールを続けるスタッフさん!
ちょっと国会の方へも行こうとグミ坂を歩き始めます。サラサラと降り続ける雨の中、人はどんどん増えていきます。
「大丈夫!やむよ、やむ!」
いつも先頭集団にいるお洒落で華やかな女の人が、空を仰ぐようにして明るく叫んでいました。
国会エリアへ向かう途中、キヨシローエリアを通り過ぎようとした時、前から来たご婦人二人が「わぁっ!キヨシローだわ!」と、嬉しそうに叫んでいます。
いったん止んだ雨が、またサラサラと降ってきました。
「降ってきましたねえ~」
「もうちょっと我慢してくれないかなあ~ハハハ」
参加者さん同士で、笑顔で話しています。
傘もささずにコールしているワイシャツ姿のサラリーマンの男性。その後ろで、笑顔で急いでカッパを着ているご婦人2人。
国会エリアのドラム隊の人達もカッパを着て、でもずぶ濡れになりながら太鼓を叩いています。
官邸前へ戻る途中、誰もいない塀に手作りの看板が立て掛けてありました。
財務省の交差点まで戻って来ました。
雨はまだ降り続いてます。
信号待ちをしている私の目の前に、抗議を終えて帰路についた、お洒落なオジサマが立っていました。なんと、傘がピンク色~!
官邸前では最終コールが始まっていました。
ラストあと10分か15分位の時だったでしょうか…。
目の前の官邸前の道路で軽い接触事故(?)があったらしく、パトカーや救急車がワーワーサイレンを鳴らして集まって来ました。救急車のサイレンが聴こえてきた時、先頭ブースに反原連の方々が集まり即座に、いったんコールを止めました。
反原連のダラクさんが「えー、救急車が来ておりますので…」と状況をマイクで説明します。しんと静まる参加者の方々。目の前にはパトカーやら救急車やら消防車まで止まっています。終わりそうにありません。
「えー…ちょっと早いですが、これで今日の抗議は終わりにします。皆さん、雨の中お疲れ様でした。」
ダラクさんのアナウンスと共に、状況を考慮してちょっと早めに雨の中の官邸前抗議は終わりました。
後片付けをしながらMちゃんからちょっと興味深い話を聞きました。Mちゃんはドイツ語の講師をしているのですが、今日はその生徒さんを連れて来ていたそうなのです。前から金曜官邸前抗議に興味を示していた子らしく今日は思いきって参加してみることに!
「へえ~!何て言ってた?」
「想像していたのと違って、みんな静かに抗議してて驚いてたみたいよ(笑)」
「わはは、なるほど!(笑)」
「私はスタッフしなきゃいけなかったから、まず国会エリアに連れてって後は自分で回れって置いてきちゃった。でも何か…アイツはまた来るだろうな…、うん、そんな感じがする(笑)」
Mちゃんは『先生』っぽい表情で、ちょっと嬉しそうに話してくれました。
そういえば…この話を聞いて、最近、キンカンの事で2つ嬉しいことがあったのを思い出しました。
文京区の白山にあるカフェに、所用で訪れた時のことです。美味しい紅茶を飲みながら、店主の30代位の男性と話をしていた時に、ひょんな事から金曜官邸前抗議の話が出ました。
「金曜の…あの抗議に行ってるんですね」
と言われたので、その人の勝手な感じとしては、市民運動には興味ない、若しくは、ひくわ~…的な印象があったので、
「あ、はぁ…もう震災以来、ずっと原発反対訴えてんですけどね…」
と、若干こっちが引きぎみに言ったら、
「僕は、金曜はココ(お店)があるし、土日もほとんど休みが無いんですが、たまに金曜夜が休みになったり、土日に時間が出来たりした時は、金曜官邸前なんかの抗議に行ってます。あ、いや、ホントまだ数える程ですけどね(笑)」
とサラッと…。
「ええっ!マジっすか!それは嬉しいです!うわあ~何か勇気づけられました!」
と叫んだら、
「普通のこと…ですよね。特別変わった人達が原発反対を叫んでるってわけじゃないんですよね。僕らみたいな普通の人達がそういうことを訴えているわけで…。もっとこういう話が普通にどんどん出来ればいいのにって思いますよ。」
店主さんはニコニコしながら穏やかにそう言いました。
ああ、見えないところでも、こういう人達がまだまだたくさん居るに違いない…。何かとても、励まされたような…そんな気持ちになりました。
それと…
先日、埼玉で安倍政権に対しての抗議集会&デモがありました。浦和に住む知人が「時間が取れたので参加してきた」と電話をかけてきてくれました。すごい人数が集まったそうで、その時隣り合わせになった男性とちょっと話した際に、私が金曜官邸前抗議のスタッフをやってるという事を言ったそうです。すると…
「ああ!!もうね、金曜の、あの抗議にはどれだけ感謝してるか!あの抗議を続けて下さってる方々、参加している皆さんにありがとうと言いたい!あの抗議が続いてるという事に、どれだけ励まされ…支えられているか…。本当に感謝しているんです。ありがとうと伝えてください。」
男性は真剣な顔で、そう言っていたそうです。
無我夢中で続けてきて、時には何の為にやっているんだか分からなくなったり、疲れて投げ出したくなったり…そうしながらも、必死で続けてきた金曜日の夜。
私達の知らない、見えないところで、ココは大きな力になっているようです。
やってきたことは何一つ無駄ではないんですよね、本当に…。
さて、これから梅雨に入り、そのあとは暑い暑い夏がやって来ます。
また8月にお会いするまで、皆さまどうか体に気をつけて下さいね。皆さんの頑張っている姿を胸に、わたしも頑張ります!
抗議は続いていきます…
また、来週も…!!
『そのあと』谷川俊太郎
そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある
そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている
そのあとがある
世界に
そして
ひとりひとりの心に
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【2015/5/22】再稼働反対!首相官邸前抗議
2015年5月22日(金)に行われた再稼働反対!首相官邸前抗議 のレポートをお届けします!
2012年3月から始まった行動はこの日で150回目。
次回の再稼働反対!首相官邸前抗議は6月5日(金)です!
詳細はこちら
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150回目でした。
2012年の3月に大飯原発が再稼働してしまうというんで、始まった首相官邸前抗議。
最初は僅か何十人単位でスタートした抗議は、世の流れにも後押しされ、回を重ねるごとにどんどん人数が増えてゆき、ピーク時は推定20万人の人達で溢れかえりました。
その後、人数は緩やかに減少していきましたが、抗議は決して途絶えることなく続き、今日で150回目を数えることになったのです。
ピーク時に比べて人数は減ったといっても、毎週1000人以上集まり続けて3年以上途絶えることなく続いている抗議なんて聞いたことないよ。
もう何というかなぁ…。すっかり定着しましたって感じだよね。
こんだけ毎回繰り返し繰り返し続いてるから、別に取り立てて目新しいこともなく、凄い感動的なことが毎回あるわけでもなく…。
それなのに人は途絶えず、地味に地味~に続けられているのです。
ホンッと感心するよ…。この根性。
来なくなった人もいます。ずっと続けている人、新しく参加してる人、また戻ってきた人。
意見が合わなくなったり、ケンカしたり、そんなこともありながらも、とにかくとにかく…続いているのです。
もう、奇跡だよね。
国会議事堂前駅に降りていつもの様にグミ坂に出ると、あれ…?地下足袋さんだ!(2014/5/16の記事参照)何か久しぶりな感じの地下足袋さん!
「久しぶり~だよね!?」
「そーなの!1ヶ月位休んでたんだよ!あたし」
「マジで?私も4月はぶっ倒れてたんだよ。どうしたの?」
「いや~何かさあ、原因不明の蕁麻疹が全身に出来て、違う生き物みたいになってたんだよねぇ~」
(違う生き物になってたのか…)
「何か変なもんでも食ったのか?」
「いや~それが分からないんだよねぇ。…アベの呪いかも。」
「あ…それだ!ひえ~」
今は復活して、いつもの元気な地下足袋さん。長期戦の疲れもあるんだよね…。お大事にね!
グミ坂を下りて行くと、反対側の舗道へと、袈裟姿のお坊さん2人が横断歩道を渡っていました。1人は杖をついていて、ゆっくりした足取りで歩道を横断していました。その後ろから若い警官が、慣れない様子で戸惑いながらも、車が来ないか…周りをキョロキョロ見渡し、不器用に手を広げながらついて行ってます。お坊さん2人が無事向こう側に渡りきると、警察官の男の子は、また急いでグミ坂に走って戻って行きました。
今日もヘルシーで美味しい食べ物が並ぶゲリラカフェ。最近また、おニューなメニューも開発され、相変わらずの充実したラインナップ!
私がいつもの様にワイワイ話ながらゲリラカフェで物色していると、背後で、
「ここは…どんな場所なんですか…?」
と声がしました。
振り返ると、自転車のメットをかぶった若い男の子が、ニコニコした顔で立っています。ゲリラカフェの方が
「あ、ここは飲み物や食べ物を提供してる場所なんですよ~」
と説明すると
「へえ~」
興味津々な表情で覗きこんできます。
「マジで激ウマだよ!ここの!!」
…と、聞かれてもないのに突然説明し始める私。(しかもため口)
「えっ、そうなんすか?俺、すげえ腹減ってんだよな…」
「んじゃ、是非是非!体に優しくてチョー美味いんだから!…あ、あたしサクラじゃないからね。」
笑いだす男の子とゲリラカフェのお二人…。
「自転車隊の人?」
「え…?あ、いや違います。いつも仕事でココを自転車で通過してて…。皆さんの姿見てて…。ココは何か食べたりしてるから何だろうって…(笑)」
「え~!そうなんだ~!わあ、立ち寄ってくれてありがとう!」
「いえいえ、とんでもない!」
男の子はまず、飲み物をもらってゴクゴク飲み干し、タルトやおにぎりを楽しそうに選んでいました。
それ以上の事は聞きませんでしたが、いつもココを自転車で通過しながらみんなの姿を見ていた彼が、自転車を止めてゲリラカフェに立ち寄ってくれた。もうそれだけで十分でした。何だかとても、嬉しかったのです。
官邸前エリアの先頭集団にいると、地下鉄乗り場へ向かうサラリーマンやOLさん達が、コールしている私たちのそばを何人も急ぎ足で通り過ぎて行きます。
片手や両手で耳を覆いながら通り過ぎて行く人や、あからさまに迷惑そうな顔をして行く人も沢山います。もうそんな姿にも慣れたけど、時々ふと…悲しくなる時もあるのです。
別に私たちは特別な人種じゃない。あんたらと同じ、単なる普通の人達なんだけど…って。
だからこそ、自転車の彼がゲリラカフェに立ち寄ってくれた事は、何かちょっとホッと安心するような…そんな優しい…嬉しい出来事だったのです。
国会前エリアに着きました。
白いワイシャツ姿の若いサラリーマンの男性が、塀に座って聞こえてくるスピーチを聞いていました。その前では、少し年配の男性が腕を組んで仁王立ちして立っています。
お揃いの『再稼働反対』のプラカードを持って座ってる人達。
帽子を深くかぶった女性はプラカードを抱えるようにして立っています。
ステージの近くでは、学生っぽい若い男の子が、じっとコーラーを見つめて立っていました。コールはせず、黙ったまま、何とも言えない表情で…。
ステージの後ろ側にあたる場所の塀には、『NO NUKES』と書かれた紙を胸に、女性2人が国会の方を向いて座っています。この場所には、毎週必ず誰かがプラカードを胸に国会の方を向いて座っているのです。
官邸前へ戻るため舗道を歩いていると、国会議事堂を挟んだ向こう側の官邸前エリアのコールが聞こえてきました。
国会前と官邸前、挟み撃ちでみんなの声が響きわたります。
8時になりました。今日もサッと抗議は終了します。
片付けをしながら、反原連のスタッフさんが話していました。
「150回かぁ。100回目から150回まではあっという間だったなあ…」
「えっ!?俺は長かったよ!つか、150回もやるとは思わなかったよ…(笑)」
150回。
あきらめずに、くじけずに、今日を迎えました。
150がどうとかではないけれど、やはり、数字はひとつの区切りになります。
フッと息を吐き、また気持ちを新たにし、進み始めるのです…。
長い長い闘い…
頑張るぞ…!
んじゃ、また来週~!